2008年NCAAトーナメント。ステファン・カリーのシンデレラストーリー。



ゴールデンステートウォリアーズに所属するPGステファン・カリー。
今や押しも押されぬNBAのトップスターであるカリーだが、高校時代は全米レベルでは無名の選手に過ぎなかった。
高校時代には強豪大学からのスカウトも無かった。

彼が入学したのは、NCAAでは中堅校のデイビッドソン大。
大学入学時は今にましてガリガリ。
1年目から平均21.5得点を挙げ、U-19のナショナルチームにも選出されたが、全国レベルでの注目を集めるには至らなかった。
そんな彼の名前が全米中に知れ渡ったのが2008年NCAAトーナメント。


1回戦 対ゴンザガ大

ミッドウェストリージョン1回戦の相手は第7シードのゴンザガ大。
後にNBA入りするオースティン・デイ擁する強豪校。
下馬評ではゴンザガ大有利。
下馬評通り前半は41-36でゴンザガ大5点のリード。
そして後半からカリーのシンデレラストーリーが始まった。
後半開始早々3PTを連続して決め、後半だけで30得点。
計40得点をたたき出した。



2回戦 対ジョージタウン大

2回戦の相手は第2シードの強豪ジョージタウン大。
ロイ・ヒバート、パトリック・ユーイングjr等、NBA候補も複数名抱える名門校。
前半は27-38でジョージタウン大リード。
デイビッドソン大はここまでだと思われた。
しかし、カリーはまたも後半に爆発。
この試合で挙げた30得点の内、後半だけで25得点を挙げ、17得点をひっくり返した。
この大逆転劇でカリーの名前は全米に轟くこととなった。


3回戦 対ウィスコンシン大

ここまで来るとカリーとデイビッドソン大は既にアンダードッグでは無かった。
トーナメントの注目校の1つとして見られるようになった。
前半を36-36の同点で折り返す。
またも37-20と後半にスパートをかけ、73-56とウィスコンシン大を圧倒。
個人としても3戦連続で30得点以上を挙げた。
ELITE8に進出した。



準々決勝 対カンザス大

トーナメントを順調に駆け上がってきたデイビッドソン大。
FINAL4をかけた相手は第1シードのカンザス大。
カンザス大はブランドン・ラッシュ、マリオ・チャルマーズ、ベンチにもコール・オルドリッジやサーシャ・カウン等が揃うスター軍団。
デイビッドソン大は前半28-30と2点ビハインドで折り返す。
後半に入っても一進一退の攻防が続く。
2点ビハインドで迎えたデイビッドソン大の最後のオフェンス、ボールを持つカリーはシュートを打ちきれず、パスを選択。
チームメイトの放ったシュートはリングから大きく外れ、デイビッドソン大の快進撃はここで終わった。
この試合に勝利したカンザス大はこの年のNCAAトーナメントを制覇した。




NCAAトーナメントでの活躍を機にスターダムを駆け上がったステファン・カリー。
今年のトーナメントではどんなスターが誕生するのだろうか。

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