名実ともに全米高校NO1。チノヒルズ高校無敗でシーズンを終える。



アメリカの高校バスケは、実は日本とはルールもスタイルも少し違います。
例えば、日本では24秒のシュートクロックも、アメリカでは30秒や35秒など州によってルールが異なり、シュートクロックを導入していない州も少なくありません。

シュートクロックの違いはスタイルの違いを生みます。
日本より長い時間をかけてオフェンスを展開できるアメリカでは、ハーフコートでのセットオフェンスが主体。
セットオフェンスで時間をかけ、1ポゼッションの成功率を高めるスタイルが取られてきました。
NBAのスーパースター、レブロン・ジェームスの高校時代最後の州大会決勝のスコアは40-36(8分4クオーター制)ということからもその傾向が見て取れます。

そんな常識を破り、圧倒的ハイスコアで快進撃を続けたのがカリフォルニア州のチノヒルズ高校。
8分4クオーターの計32分の中で、100点ゲームを連発する驚異的なオフェンスを披露しています。


他を寄せ付けないトランジション


シーズン開幕当初からスポーツサイトで好評化を受けていたチノヒルズ高校(チノヒルズ)。
それでも、その評価は全米NO1というものでは有りませんでした。
モントヴェルデアカデミーなど数々の名門校をなぎ倒し、シーズン無敗の35-0で今シーズンを終了。
名実共に2015-2016最強の高校バスケットボールチームとなりました。

チノヒルズの武器は32分間徹底されるトランジションから生み出される速攻と、自由に放たれる3PTでチーム平均得点は32分ゲームで98.4得点。
速攻から3PTやアリウープが次々と繰り出されるチノヒルズのバスケットは、エキサイティングで華やか。
そのスタイルと実力から、今シーズンの高校バスケ界で注目を集め、大きな話題となりました。

貫かれるチームスタイル


チノヒルズの最大の強さは、1試合32分間を通してチームのスタイルを曲げず、トランジションゲームを徹底しきる遂行力。
ミスが続いてもトランジションを止めず、何度続けてシュートを落としても、どんな相手でも3PTを打ち続けます。
選手個々の能力を見ればチノヒルズを上回るモントヴェルデを相手にしても、スタイルを曲げず、83-82で接戦をものにしました。


チームの中心となったボール3兄弟


中心選手としてチノヒルズ高校の快進撃を牽引したのはボール3兄弟。
長兄ロンゾはPGながら高い身体能力で攻守に貢献。
ディフェンスではリバウンドとリムプロテクトに力を発揮し、オフェンスではPGとしてチノヒルズのハイスピードオフェンスを指揮。

次男のリアンジェロは生粋のスコアラー。
アメフト選手の様な強靭な肉体と正確無比な外角シュートを武器にインサイド、アウトサイドを問わずに得点を量産。
ロンゾのパスの受け手として、チームの為にオフェンスで身体を張り続けました。

末弟のラメロは3兄弟1のバスケットボールセンスを持つファンタジスタ。
3兄弟揃って高校バスケでプレーするために高校への進学を1年早め、身体的にはまだまだ発展途上。
サイズや身体能力では他チームの選手に劣りましたが、それを補って余りある技術とバスケットセンスで相手ディフェンスを圧倒しつづけました。

長兄のロンゾを除きリアンジェロ、ラメロの2人は来季もチノヒルズに在籍。
チームの最重要プレーヤーであるロンゾを失うことになりますが、主力の残るチノヒルズは来季も高校バスケの主役の1つとなることは間違いないでしょう。

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