アメリカ高校バスケ界NO1ポイントガード、ロンゾ・ボール


全米NO1の高校生に贈られる、ネイスミスプレッププレイヤーオブザイヤー。
過去にはクリス・ウェバー、ジェイソン・キッド・コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズ、ドワイト・ハワード等が受賞。
近年選出された選手を見ても、アンドリュー・ウィギンズ、ベン・シモンズ等、既にNBAで活躍するそうそうたる顔ぶれが揃う。

今年そのネイスミスアワードを受賞したのは、カリフォルニア州チノヒルズ高校のポイントガードであるロンゾ・ボール。
ボールは所属するチノヒルズ高校を35勝0敗に導き、高校NO1ポイントガードの名前を欲しいままにしてきた。
今回の受賞でボールは名実共に高校バスケ界最高の選手に輝いた。



ロンゾ・ボール

高校:チノヒルズ高校
学年:class of 2016
ポジション:PG
身長(裸足):191.8cm
体重:73.5kg
ウイングスパン:200.7cm
スタンディングリーチ:255.3cm
スタッツ:23.9得点11.3リバウンド11.5アシスト5.1スティール1.9ブロック



アップテンポなハイスコアリングゲームで全米中の強豪校を次々になぎ倒し、35勝0敗の成績で無敗のままシーズンを終えたチノヒルズ高校。
チノヒルズ高校において、攻守に渡り最重要人物を務めたのがロンゾ・ボール。
平均でトリプルダブルを達成しているスタッツを見れば、その影響力の高さは一目瞭然。

速攻主体のゲームの中でマジシャンの様なパスを繰り出し、チームメイトの最大限に引き出すプレースタイルはNBAのレジェンドにして現ミルウォーキーバックスのヘッドコーチのジェイソン・キッドにも例えられる。
更にはジェイソン・キッドには欠けていた身体能力の高さを持ち、レンジが広く高確率の3PTも既に身に着けている。

オフェンスではゲームコントロール、ドライブ、アウトサイド、速攻と全てに絡むみ、ディフェンスではリバウンドからのタッチダウンパス、ドリブルでボールをプッシュで速攻を創り出し、チノヒルズのハイスピードオフェンスをコントロール。
読みの鋭さ、クイックネス、サイズを活かし、スティール、ブロックも量産。
高い位置でプレッシャーを欠けるチノヒルズのゾーンディフェンスは、ロンゾのリムプロテクションがあってこそ機能していた。

オールラウンドなプレイヤーだが、弱点はディフェンス。
チノヒルズ高校は常にゾーンディフェンスを展開し、ロンゾはゾーンの2列目を担当。
ボールマンを1対1で守る機会は乏しく、マンツーマンディフェンスには不安を残す。


高校卒業後は地元カリフォルニアの名門UCLAへ進学する。
昨年は低迷し、NCAAトーナメント出場も逃したUCLA。
ボールには1年目からチームを牽引し、チームをNCAAトーナメントに導く活躍が期待される。
同じくチノヒルズ高校に所属する3兄弟の2人の弟、リアンジェロとラメロもそれぞれUCLAへ進学予定。
ロンゾが4年生までUCLAに在籍すれば、カレッジでもボール3兄弟揃ってのプレーが見られるだけに、ロンゾには4年間大学に残ってほしいと願うが、彼の実力では1年でのアーリーエントリーが濃厚だろう。



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