アイザイア・トーマスに次ぐスタースモールガード候補、ケイ・フェルダー。

(cavaliersnation.com/)

上位指名のルーキーの多くが期待通りの活躍を見せたサマーリーグ。
その中で2巡目後半指名、身長もドラフト中最小の173.4cmにも関わらず上位指名に劣らない活躍を見せたケイ・フェルダー。

大学3年次にはNCAAトップの9.3アシストに加えて平均24.2得点も全米4位。
大学の在籍は3年のみだったが、所属するカンファレンス、ホライゾンリーグのアシスト記録も破った。
ホライゾンリーグの最優秀選手賞も獲得し、個人成績は文句なし。
ドラフト前のコンバインでも脅威的な垂直飛びと非常に長いウイングスパンを持つことを示した。

しかし、173.4cmという身長は重くのしかかり、ドラフトでは低評価。
かろうじて全体54位でクリーブランドキャバリアーズに指名され、NBA入りを果たした。




ケイ・フェルダー 

ポジション:PG
身長(裸足):173.4cm
体重:80.3kg
体脂肪率:5.8%
ウイングスパン:189.2cm
スタンディングリーチ:224.8cm
垂直跳び(助走なし):90.17cm
垂直跳び(助走あり):111.8cm
最高到達点: 336.6cm


高校時代からミシガン州のミスターバスケットボールの投票で4位になる有力選手だったフェルダーだったが、身長がネックとなり、強豪校からの勧誘は無かった。
しかし、その評価が間違っていたことを証明する様に1年目から全試合にスターティングで出場し、平均9.5得点6.4アシストを挙げホライゾンリーグの新人王に輝いた。
2年目には得点をほぼ倍増させ、カンファレンスのファーストチームにも選出。
3年目には24.4得点9.3アシストを記録。
3年間主要スタッツを向上させ続けた。

ドラフトでは低評価を受けたが、彼が積み上げてきた実力は本物だった。
サマーリーグ7試合中6試合に先発。
1試合平均29.9分15.3点3.4リバウンド3.9アシスト1.4スティールという下位指名選手とは思えない堂々たる成績を残した。
平均得点はドラフトトップ2指名のベン・シモンズ、ブランドン・イングラムを上回る。

小さな身体で果敢にインサイドにドライブし大男達とぶつかりながら得点を奪う彼のスタイルは数字以上に大きなインパクトを残した。
また、混雑するペイント内にドライブし、限られた視野の中で的確なアシストを供給し、PGとしての役割も果たした。

FAでマシュー・デラベドバがチームを去った今、キャブスのPGはフェルダーを除けばカイリー・アーヴィングとモー・ウィリアムズの2人。
今年で34歳になるウィリアムズの年齢を考えると1年目のシーズンからフェルダーが出場時間を与えられる試合も少なくないだろう。

今年のルーキーでは、フェルダーの他にも174.6cmのタイラー・ユリスがサマーリーグでプレーし、大きなインパクトを残した。
ユリスに至っては体重は70キロに届かない華奢な身体ながら、クイックネスと視野の広さで14.5得点6.3アシストを記録した。

175cm程の身長でオールスターに選出されたアイザイア・トーマスに続き、新たなスタースモールガードが登場する日もそう遠くないかもしれない。

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