デューク大浮沈のカギを握るルーキー、フランク・ジャクソン。

(sbnation.com)
目下プレシーズンランキングで1位にランクされているデューク大。
大学最優秀選手に贈られるウッデン賞有力候補の3年生エースグレイソン・アレン。
4年目のシーズンを怪我で棒に振り、5年目のプレーが認められたインサイドのハードワーカーアミール・ジェファーソン。
デュークらしくバスケIQが高く、いぶし銀の活躍を見せるマット・ジョーンズ。
1年目に経験を積み2年目の飛躍が期待されるチェイス・ジーターとルーク・ケンナード。
共に高校TOP3にランクされた学年NO1プレーヤーのハリー・ジャイルズとゲーターレードプレーヤーオブザイヤーのジェイソン・テイタム。
デューク大の戦力は他の追随を許さない。

これだけの選手層を誇るデューク大にあって、今季のデューク大の成功のカギを握るのはルーキーPGのフランク・ジャクソンになるかもしれない。
SGからCまでの4つのポジションでは圧倒的な戦力を持つデューク大もPGだけは空白だからだ。


フランク・ジャクソン

ポジション:PG
身長(靴込):191.8cm
体重:94.3kg
ウイングスパン:200cm
スタンディングリーチ:250.2cm


PGながら爆発的な跳躍力とスコアリングスキルを持つ。
マクドナルドオールアメリカンではダンクコンテストを制し、カンザス大のジョッシュ・ジャクソンと共にMVPに選出された。
彼のAAUコーチはジャクソンのプレーを
「高校時点のラッセル・ウェストブルックよりスキルが上」
と評した。

カレッジ最高のメンバーを揃えるデューク大だが、ロースターにジャクソンを除いてPGはいない。
スコアリング能力の高いメンバーが揃うデューク大でジャクソンに求められのはウェスト・ブルックの爆発力や得点力ではない。
ゲームをコントロールするプレーメーカーだ。

ジャクソンのプレーメーカーとしての評価は決して高くない。
純正のPGというよりもSG寄りのスコアリングガードと評されてきた。
彼自身の評価を上げるためにもコーチKの下、ゲームコントロールを学びただのスコアラーでは無いことを証明しなければならない。

昨季はSGのグレイソン・アレンがチームのアシストリーダー。
オールラウンドなスキルを持つ選手であるが、プレーメーカーではなく、パスも出来るSG。
アレンの他にケンナード、ジャイルズ、テイタムと平均2桁得点が取れ、パスも上手い選手が並ぶデューク大だが、チームの成功には確固たるフロアリーダーが必要だ。
今季のデュークはPG抜きでも勝ちきれるタレント力を持つが、それだけではどこかで綻びが出るのではないかという不安は拭い去れない

デューク大が若いメンバー構成でNCAAトーナメントを制した2015年、PGを務めたのは1年生ガードのタイアス・ジョーンズ。
上級生ガードとのポジション争いに勝利し、1年生ながらフロアリーダーを務め、FINAL4ではMVPを受賞。
1年でNBAにアーリーエントリーし、ミネソタティンバーウルブズに入団。
今夏のサマーリーグではMVPも受賞した。

ジャクソンがジョーンズに次ぐ新たなデュークの偉大なるPGの1人となる成長を見せれば、デューク大のNCAAトーナメント制覇は決して難しいものではないだろう。

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