ゴールデンステートが見出した金の卵、パトリック・マッカウ。

(AP PHOTO/JOHN LOCHER)

ドラフト指名に定評のあるチームであるゴールデンステートウォリアーズ。
ステファン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン。
今の強豪ウォリアーズを支える主力は全てドラフトで指名した生え抜き。

今年のドラフト直後、ウォリアーズがトレードで獲得したルーキーがUNLV出身のパトリック・マッカウ。
NBAのロゴのモデルであり、GMとしてもレイカースの3ピートを支え、ドアマットだったグリズリーズを生まれ変わらせ、現在はウォリアーズの顧問の1人であるジェリー・ウェストを持ってして
「(他チームは)彼を指名しなかったことを悔いるだろう。」
と言わせるほどの選手。

ウェストの言葉通り、サマーリーグでは平均15.8得点3.2リバウンド2.2アシストの活躍を見せた。



パトリック・マッカウ

ポジション:SG
身長(裸足):196.2cm
体重:82.1kg
ウイングスパン:208.3cm
スタンディングリーチ:255.3cm
垂直跳び(助走無し):76.2cm
垂直跳び(助走あり):96.5cm
最高到達点:351.8cm



1990年にNCAAを制した強豪UNLV。
ここ3年はNCAAトーナメントから遠ざかっている。
昨季も18勝15敗でカンファレンス7位に終わった。

マッカウ個人を見ればチームのリーディングスコアラーでカンファレンスのセカンドチーム及びディフェンシブチームに選出。
オールラウンドでディフェンスの上手いウイングと見られていたが、突出した評価を得ていた訳では無かった。

しかし、彼を見出したウォリアーズの目は確かだった。
サマーリーグ5試合全てで2桁得点。
最終戦となった対トロントラプターズ戦ではチームの総得点69点の内28得点を1人で稼ぎ出した。
加えて平均2.0スティールと持ち前のディフェンス力も披露してみせた。

そして何より彼のプレースタイルはウォリアーズのスタイルにフィットしている。
多くのルーキーがNBAの3PTラインに戸惑う中、成功率38.2%の高確率で1試合平均2.6本の3PTを成功。
恵まれたサイズとウイングスパンに起動力を併せ持ち、スイッチやカバーを多用するウォリアーズのディフェンスにもフィットする。
隙あらば手を出してスティールを狙う攻撃的なディフェンスはウォリアーズの得意とするものと一致する。
華麗なアシストを繰り出す視野の広さもある。

古巣サンズに去ったリアンドロ・バルボサの穴を埋め、1年目からセカンドユニットのインスタントスコアラーとして活躍が期待される。
サマーリーグで好調だった3PTをディフェンスが更に厳しくなるレギュラーシーズン中にコンスタントに沈めることが出来れば、ウォリアーズにとっては大きな掘り出し物となるだろう。


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