NCAAプレシーズンランキング:デューク大が1位を獲得。ケンタッキー大、カンザス大が続く。八村塁所属のゴンザガ大は11位にランクイン。


ESPNがカレッジバスケのプレシーズンランキングを更新。
1位には変わらずデューク大がランクイン。
昨季経験を積んだ上級生と全米トップクラスのフレッシュマンが並ぶラインナップは選手層で他の大学を圧倒する。

2位には有望フレッシュマンを獲得したケンタッキー大、昨季もトーナメント優勝候補に挙げられたカンザス大が続いた。




1位デューク大


昨シーズン下級生主体で経験を積み、有望なフレッシュマンのリクルートに成功したデューク大が1位を獲得。
タレント揃いのフレッシュマンに目が行きがちだが、今シーズンカレッジ最優秀選手最有力のグレイソン・アレン、インサイドのハードワーカーアミール・ジェファーソン、いぶし銀の活躍を見せるマット・ジョーンズと上級生が要所を締める。

昨季アレンと共にスコアラーを務めたブランドン・イングラムはアーリーエントリーでチームを去ったが、高校最優秀選手ジェイソン・テイタムがその穴を埋める。
テイタムは完成度では大学入学時のイングラムを上回る逸材。
期待のフレッシュマンハリー・ジャイルズが膝の手術でシーズン序盤を欠場するが、2年生のチェイス・ジーターがおり、大きな問題とはならないだろう。
インサイドの控えには高いディフェンスのポテンシャル有するフレッシュマンのマーキス・ボールデン、アウトサイドの控えにはアウトサイドが得意で得点能力が高いルーク・ケンナードがおり、選手層の厚さは群を抜いている。

唯一の弱点は純粋なPGの不在。
フレッシュマンPGのフランク・ジャクソンは高い身体能力とスコアリング能力を持つが、ゲームコントロールは未知数。
アレンがPGを務める時間帯も長くなるかもしれない。
大学NO1ヘッドコーチ、コーチKの手腕でPG不在をカバーできればデューク大のトーナメント制覇を阻めるチームは皆無か。

2位ケンタッキー大


昨季はインサイドでの活躍を期待されたスカル・ラビシエールが不発で、トーナメントから早々と姿を消す期待外れのシーズンを過ごした。
今年もリクルートに継続して成功し、プレシーズンランキング2位を獲得。

今季の大黒柱は昨季もスターティングの一角を担ったソフォモアガードのアイザイア・ブリスコー。
今季のスターティングの多くはフレッシュマンが占めることが予想される。
ディアーロン・フォックス、マリック・モンクのフレッシュマンコンボガードはカレッジ屈指の身体能力を誇るデュオとなるだろう。

昨季弱点となったインサイドもゴール下のモンスター、バム・アデバヨと万能型とウェニェン・ガブリエルが並び、インサイドを支配する。

1位のデューク大との差は経験値。
主力選手が残留したデュークに対し、トップ3のスコアラーが揃ってチームを去ったケンタッキー大。
経験値の差をひっくり返すフレッシュマンのタレントに期待がかかる。
フレッシュマン頼みのチームで不安定なシーズンとなる可能性は否定できない。


3位カンザス大


昨季はトーナメント優勝最有力候補だったが、ELITE8でビラノヴァ大に敗北。
ペリー・エリス、ウェイン・セルデン、チェイク・ディアロがNBAに去ったが、大学屈指の選手層は今年も健在。

今年のフレッシュマン1のウイングと呼び声も高いジョッシュ・ジャクソン、パワフルなビッグマンユドカ・アズブイクを獲得し、タレントレベルは昨季を上回ると言っても過言ではない。
デボンテ・グラハム、ロジャー・メイソン、ジョッシュ・ジャクソンが並ぶバックコートは攻守ともに隙が無く、特にディフェンスで対戦相手の脅威となる。
ベンチにもウクライナ出身のシューター、スビアトスラフ・ミュハイリックが控える。
インサイドにも昨季からの主力ランデン・ルーカス残留。
今年のブレーク候補、ソフォモアのチャールトン・ブラッジにも飛躍の期待がかかる。

飛びぬけたタレントはジョッシュ・ジャクソンのみだが、経験値の高い実力派が揃い、大崩れすることの無い安定感を持つ。

4位ビラノヴァ大

昨シーズンのNCAA王者。
卒業でチームを去ったライアン・アルチディアコノとダニエル・オシェフはプレー面以上に精神的支柱としての貢献が高く、その不在を埋めるのは難しい。

シニア2名の卒業を除けば大きな戦力低下は無く、チームとしての完成度は他チームより先んじている。
大学最優秀選手賞の有力候補ジョッシュ・ハートとクリス・ジェンキンスのシニアコンビのリーダーシップが成功のカギを握る。
昨季フレッシュマンながら上級生の様に落ち着いたプレーを見せたジャレン・ブランソンの成長とゲームコントロールにも期待したい。
新加入のフレッシュマン、オマリ・スペルマンがチームにフィットすれば今季も有力な優勝候補。

しかし、タレントレベルは上位3チームに及ばないがチームの成熟度でその差を振り払うことが出来る可能性は高い。

5位ヴァージニア大

2014年から3年連続でNCAAトーナメント出場を果たしたヴァージニア大。
今年は第1シードを獲得し、ELITE8に進出した。

昨季のACC最優秀選手マルコルム・ブログドン、チーム2位のスコアラー、アンソニー・ジルがチームを去り戦力低下は否めない。
しかし、昨季多くのソフォモアが経験を積み、今季の躍進に期待がかかる。

ヴァージニア大は昨季平均失点でNCAA351チーム中16位タイとNCAA屈指のディフェンシブチーム。
ディフェンスシステムを昨季経験した選手が多く残り、今季も固いディフェンスを披露してくれるだろう。

5つ星SGでアウトサイドのシューティングは学年屈指のフレッシュマン、カイル・ガイがどこまでオフェンスで貢献できるかもチームの浮沈の大きな要因となるだろう。

5位以下の順位は下記の通り。
6位ノースカロライナ大
7位オレゴン大
8位ウィスコンシン大
9位ザビエル大
10位ミシガン州立大
11位ゴンザガ大
12位インディアナ大
13位アリゾナ大
14位ルイビル大
15位パデュー大
16位セントマリー大
17位シラキュース大
18位クレイトン大
19位ウェストヴァージニア大
20位ロードアイランド第
21位コネチカット大
22位メリーランド大
23位アイオワ大
24位UCLA
25位フロリダ州立大

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