ラプターズで開幕スタメンの座を射止めたルーキー、パスカル・シアカム。


昨季は球団史上最多の56勝を挙げプレーオフでもカンファレンスファイナルに出場。
今や押しも押されぬイースタンの強豪となったトロント・ラプターズ。
そのラプターズの開幕スタメンの座を射止めたのが、今年のドラフトでラプターズから1巡目27位指名を受けたルーキー、パスカル・シアカム。

ジャレッド・サリンジャーの負傷もあり、開幕からスターティングで起用され、22分の出場で4得点9リバウンドを獲得。
出場時間を見れば、ベンチ出場のパトリック・パターソンがより大きな出場時間を得ているが、強豪チームのローテーションの一角を担っている。



パスカル・シアカム


ポジション:PF
大学:ニューメキシコ州立大
身長(裸足):203.8cm
体重:103kg
ウイングスパン:221.6cm
スタンディングリーチ:273.1cm
垂直跳び(助走あり):92.7cm
最高到達点:365.8cm




カメルーン出身のシアカム。
幼いころはサッカーをプレーしていた。
4人兄弟の末っ子で兄弟全員がNCAAディビジョン1のチームでプレーした。
16歳でカメルーンからアメリカのダラスに渡り、God's Academyでプレー。
1試合平均15.9得点12.7リバウンド5.5ブロックを記録した。

しかしながらパスカルに興味を示す強豪校は無く、弱小カンファレンスWACに所属するニューメキシコ州立大学に進学した
大学入学当初のシアカムは体重86kg程度。
1年目は怪我もあり、公式戦出場資格の無いレッドシャツとして過ごした。

2年目に出場資格を得ると、27試合全てに先発出場。
平均12.8得点7.7リバウンドを記録し、WACのファーストチーム及び最優秀新人賞を獲得した。
翌年さらに個人成績を伸ばし、20.2得点11.6リバウンド2.2ブロックを記録。
満場一致でWACの最優秀選手賞を獲得した。
このシーズンで記録したダブルダブルの回数27回は全米でも最多の数字だった。

活躍したとはいえ、弱小カンファレンスでの話。
NCAAトーナメントで活躍をしたわけでもない。
アーリーエントリーを表明したシアカムの評価は2巡目中盤から後半といったところだった。

しかし蓋を開けてみるとラプターズがシアカムを27位で指名。
その時点ではスカル・ラビシエール、デヨンタ・デイビス、デジョンテ・マレー等もまだ残っていた。

技術はまだまだ成長の必要があるが、機動力、跳躍力はNBAでも十分に通用するレベルにある。
プレシーズンでも7試合中4試合にスターティングメンバーとして起用され、スタッツは平凡であったものの、エネルギッシュなプレーを見せた。

昨季ラプターズに所属したビスマック・ビヨンボと比較し、オフェンスのスキルは上。
ディフェンス面でのポテンシャルも引けを取らない。
開幕戦では9リバウンドと期待以上の結果を残したが、2戦目はわずか3リバウンド。
ガード主体のラプターズではオフェンスでの役割は少ないだけに、リバウンドでの貢献が期待される。


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