日本代表も対戦する可能性のある2017年U-19アメリカ代表は2014年のU-17アメリカ代表を上回るタレント軍団。

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(fiba.com)

今夏のU-18アジア選手権で準優勝を収め、2017年のU-19世界選手権の出場権を獲得した日本代表。
日本代表のU-19世界選手権出場は実に18年ぶりの快挙。

2014年のU-17世界選手権では、アメリカ代表に完膚なきまでに叩きのめされた日本代表。
当時のアメリカ代表の中心選手となったclass of 2015の選手達は大学ではあまりパッとしなかった学年。
世界選手権で対戦する可能性のあるアメリカ代表は評判の高いclass of 2017が中心となっており、当時のアメリカ代表を遥かに上回るタレント集団。




エースとなるのはマイケル・ポーターJr

10月に開催されたアメリカ代表候補キャンプには、今夏のU-17世界選手権でMVPに選出されたコリン・セクストンや同じくベスト5に選出されウェンデル・カーターJr等そうそうたる顔ぶれが召集された。
その中でも、エースとして期待されるのが今夏のU-18アメリカ代表でもチーム得点王となったマイケル・ポーターJr。

マイケル・ポーターJr


進学先:ワシントン大
ポジション:SF
身長(靴込):208.3cm
体重:96.2kg
ウイングスパン:214.6cm
スタンディングリーチ:274.3cm


恵まれたサイズと爆発的な跳躍力に加え、正確無比なシュート力と卓越したハンドリングスキルを持つ高校NO1のスコアラー。
そのプレーはNBAのスーパースターであるケビン・デュラントにも例えられる。

リバウンドにも強く、リバウンドからのワンマン速攻を止めることは難しい。
2014年のU-17世界選手権でアメリカ代表のエースを務めたマリック・ニューマンよりサイズ・身体能力に優れ、スケールの大きさもニューマンの比ではない。

父親のワシントン大コーチングスタッフ入りに伴い、今夏からシアトルのNathan Haleに転校。
弟のジョンティと共に弱小校だったNathan Haleを全米ト有数の強豪校に押し上げた。

インサイド陣もスケールアップ

U-19アメリカ代表のインサイドの中心になると見られるのがモハメド・バンバとウェンデル・カーターJr。
U-17でインサイドのスターターを務めたのは現LAクリッパーズのダイアモンド・ストーンとデューク大のハリー・ジャイルズ。
ジャイルズは素晴らしい才能の持ち主であったが、当時はまだ下級生。
ストーンはオーバーウェイト気味でカレッジでも期待された程の活躍が出来なかった選手。

モハメド・バンバ

進学先:未定
ポジション:C/PF
身長(靴込):212.1cm
体重:93.9kg
ウイングスパン:236.2cm
スタンディングリーチ:289.6cm


ウェンデル・カーターJr

進学先:デューク大
ポジション:PF
身長(裸足):205.1cm
体重:112.9kg
ウイングスパン:222.9cm
スタンディングリーチ:276.9cm



NBAでもトップクラスとなるリーチを持つバンバ。
機動力にも優れ、ゴール下のディフェンスで猛威を振るう。
彼の高さは日本国内やアジアでは経験できない異次元のもの。
オフェンスでも3PTを決める器用さを持つ。

カーターは強靭な肉体とパワーを持ちゴール下に君臨。
プレーエリアこそ広くは無いものの、効率の良いプレーでチームに貢献する。

この2人が揃うインサイドはサイズでもパワー、技術で前回のジャイルズ、ストーンを上回る能力を持っており、日本代表のインサイドを苦しめるだろう。

タレント軍団を操るガード陣にも好選手が揃う。

今大会のガード候補となっているのはトレボン・デュバル、トレー・ヤング、マット・コールマン等。
サイズこそ平凡だが、特色の異なる好ガードが揃う。
全てのガードが高い得点能力を持っており、ディフェンス時には片時も気を休めることは出来ない。

トレボン・デュバル

進学先:未定
ポジション:PG
身長(靴込):188cm
体重:85.3kg
ウイングスパン:203.2cm


トレー・ヤング

進学先:未定
ポジション:PG
身長:186.7cm
体重:73.5kg
ウイングスパン:188cm

マット・コールマン

進学先:未定
ポジション:PG
身長(靴込):186.1cm
体重:78kg
ウイングスパン:193cm
スタンディングリーチ:243.8cm


カイリー・アーヴィングのドリブルスキルとデリック・ローズの身体能力を持つとまで言われるデュバル。
身体能力こそ高くないが、ステファン・カリー並のシュートレンジと素晴らしいパスセンスを持つヤング。
電光石火のクイックネスでディフェンスを翻弄するコールマン。

どのガードが起用されても力が落ちることは無く、他の国々にとって脅威となることは間違いない。

その他にも遜色のない選手が揃う。

今回紹介した選手にも引けを取らない選手が代表候補には名を連ねている。
U-17世界選手権のMVPに輝いたコリン・セクストンはアンダーサイズながら爆発的なスコアラー。
ウイングのケビン・ノックスはポーターがいなければエースとなっていて何ら不思議の無い選手。
コンボガードでデューク大への進学が決定しているゲイリー・トレントJrは学年1のシューティングガードと呼ばれている。

来年のU-19世界選手権候補選手には特にサイズやリーチに優れた選手が揃い、潜在能力の高いチーム。
もし日本代表が対戦することとなれば、前回のU-17世界選手権での対戦以上の善戦を期待したい。

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