ポルジンギス、ベンダーに続くユーロ出身ビッグマン。強豪アリゾナ大を牽引するラウリ・マルカネン。


今年アリゾナ大に入学したフィンランド出身のビッグマン、ラウリ・マルカネン。
U-16,U-18,U-20とフィンランド代表としてユーロ選手権に出場。
U-20のユーロ選手権では平均24.9得点を記録し、大会得点王にも輝きました。

マルカネンはフレッシュマンながらここまで平均18.3得点7.6リバウンドでチームを得点、リバウンドでリード。
7フッターながらプレーエリアが広く3PTやドライブなど、多彩なスコアリングパターンを持ち、プレーのインパクトには数字以上のモノがあります。

開幕戦ではミシガン州立大に勝利し、ここまで6勝1敗と好調を維持するアリゾナ大で中心選手として活躍しています。


ラウリ・マルカネン

学年:class of 2016
ポジション:PF/C
身長:213.4cm
体重:104.3kg
スタッツ(2016年11月30日時点):31.9分18.3得点7.6リバウンド1.6アシスト0.4スティール0.7ブロック0.7TO

カレッジ屈指のオールラウンドビッグマン




マルカネンの武器は精度の高い外角シュート。
3PT成功率46.9%、FT成功率89.2%とユーロ出身者らしいシュートの上手さは数字にも表れています。
スローだと思われがちなユーロ出身ビッグマンですが、マルカネンは機動力も高く、シュートフェイクでディフェンスをつり出してのドライブも得意。
そこからアシストパスを捌く器用さも兼ね備えています。
跳躍力も優秀でアリゾナ大内のダンクコンテストでは軽々とウインドミルを披露しました。

一方でマルカネンの弱点はリバウンドとディフェンス。
サイズ、跳躍力、機動力を兼ね備えるマルカネンにしては平均7.6リバウンド0.7ブロックは少し物足りない数字です。
リバウンドに関しては平均2桁弱、ブロックも2本弱は期待したいところです。
NBAではビッグマンへのディフェンスでの役割が大きくなっていることもあり、これがマルカネンのドラフト評価がいまいち上がってこない理由かもしれません。

アリゾナ大は現在6勝1敗と好調だが、平均リバウンド数はNCAAディビジョン1の全351チーム中220位タイと低調。
カンファレンスのレギュラーシーズンでは平均リバウンド数全米1位のユタ大を始め、10位のカリフォルニア大、33位のUCLAなど、リバウンドの強いチームとの対戦が続きます。
アリゾナ大が好成績を維持していくためにはマルカネンのインサイドでの奮闘が必要不可欠となるでしょう。

私的には今年のフレッシュマンの中で1押しの1人。
勝手にネクストノヴィツキーに成長できる逸材だと思っているのですが、ディフェンスの不安やウイングスパンが平凡と言われていることもあり、現状のドラフト予想は1巡目中位から下位程度。
完成度がそこそこ高いだけに伸びしろは小さいと見られているのかもしれません。
オフェンスだけを見ればアメリカでも通じることは既に証明済み。
サイズ、身体能力、スキルを見ればポテンシャルの高さは間違いなく、NBAでの大成も期待しています。

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