2017NBAドラフト:やっぱりシニアも捨てがたい。
今年のカレッジのフレッシュマンは史上最高とも呼ばれる非常にレベルの高い学年。
フレッシュマンの陰に隠れていますが、やはり最上級生のシニア(4年生)こそが学生スポーツの花。
大事な局面ではシニアの活躍が勝負を分けることも少なくありません。
昨年のドラフトでは全体36位でミルウォーキーバックスに指名されたヴァージニア大出身のマルコム・ブログドン。
ヴァージニア大では怪我で1年間をレッドシャツとして過ごし、在学期間は4年どころか5年間。
36位の低評価ながら大学で着実に磨いたスキルとバスケットボールIQで活躍。
フレッシュマンながらトリプルダブルを達成し、大学でのキャリアは伊達ではないことを証明しています。
フレッシュマンに注目がいきがちなドラフトではありますが、シニアの経験値と実力も侮れません。
ジョッシュ・ハート
大学:ヴィラノバ大
ポジション:SG/SF
身長(裸足):193cm
体重:92.5kg
ウイングスパン:204.5cm
スタンディングリーチ:252.7cm
垂直跳び(助走あり):97.8cm
2016年のNCAAトーナメントを制したヴィラノバ大のエース。
今季は昨季から着実にスタッツも成長。
得点は15.5から18.8得点に、アシストは1.9から3.3と共にキャリアハイの数字を記録しています。
カレッジでは非常に優れたスコアラーで外角のシュートはクイックかつ高確率。
フィジカルコンタクトに強く、ドライブからでもポストからでも得点やFTを奪うことが出来、多彩な得点パターンを持っています。
ヴィラノバ大は今季も好調でNCAAトーナメント連覇の可能性も十分にありましたが、唯一のインサイドプレーヤーのダリル・レイノルズが負傷し、窮地に立たされています。
インサイドプレーヤー抜きで強豪校を相手にトーナメントを最後まで勝ち抜くためには、エースであるハートの昨年以上の活躍が不可欠でしょう。
安定感のあるスコアラーでNBAレベルでもロールプレーヤータイプとして活躍出来そうです。
ウイングスパンが長く、ディフェンスの選手としてもポテンシャルは十分です。
フランク・メイソン
大学:カンザス大
ポジション:PG
身長:180.3cm
体重:83.9kg
昨季NCAAトーナメント優勝候補最有力に挙げられながら、Final4目前で優勝したヴィラノバ大に敗北したカンザス大。
エースのペリー・エリスが卒業、ウェイン・セルデンJrもアーリーエントリーと2人の主力を失ったカンザス大が今季もカレッジ上位に君臨出来てきているのはメイソンの成長による所が大きい。
平均得点は昨季の12.9得点から20.3得点にジャンプアップし、3PT成功率は驚異の50.4%。
アシストでもキャリアハイの5.0アシストを記録しています。
今季既に3試合で30得点以上を記録しており、爆発力も十分。
得点力が高くゲームコントロールの出来る正統派ガードを求めるチームにとっては良いピック。
モンテ・モリス
大学:アイオワ州立大
ポジション:PG
身長(裸足):186.7cm
体重:79.4kg
ウイングスパン:195.6cm
スタンディングリーチ:246.4cm
過去2年も大学最優秀PGに贈られるボブ・クージー賞のファイナリストとなった選手。
今季も最終候補10人に選出され、シーズン序盤にはトリプルダブルを達成と名実共に大学トップPGの1人です。
昨季記録した1試合平均6.9アシストはアイオワ州立大の大学記録。
ジェフ・ホーナセックが保持していた通算665アシストの大学記録も1月に更新しています。
今季も平均6.0アシストを記録しながらTOは平均1.0個と非常にミスの少ない選手。
堅実なPGを探しているチームには注目のフレッシュマンPGよりもモリスを指名する方が賢い選択となるかもしれません。
ジャロン・ブロッサムゲーム
大学:クレムゾン大
ポジション:SF
身長(裸足):198.8cm
体重:96.9kg
ウイングスパン:208.3cm
スタンディングリーチ:259.1cm
垂直跳び(助走なし):88.9cm
垂直跳び(助走あり):104.1cm
最高到達点:363.2cm
昨年ドラフトにエントリーを表明し、コンバインまでは参加したが、エージェントと契約することなく、ドラフトから撤退。
最終学年をクレムゾン大で過ごすこととなった。
2011年以来となるNCAAトーナメントを目指しまたが、個人成績もチーム成績もイマイチ。
昨季44.6%まで向上させた3PTも今季は25%程と後退。
FTも10%以上確率を落としています。
ウイングとしてはサイズは申し分なく、爆発的な身体能力はNBAでも上位クラス。
万能なタイプではありませんが、外角シュートが安定すればスコアラーとして化けるポテンシャルを持ったプレイヤー。
ドラフトとなると年齢が考慮され、指名順位が落ちてくるシニア達。
プレーヤーとしての完成度、安定感はやはり高く、即戦力を必要とするチームや下位指名で掘り出し物を探したいチームにとってはシニア指名が吉と出る可能性は決して低くはないでしょう。
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