ラメロ・ボールが1試合92得点。敗戦からの劇的な復活を飾る。
"Last night took a L but tonight I bounce back"— SwaggyMelo (@MELOD1P) 2017年2月5日
今季初の敗戦となったオークヒルアカデミー戦後にチノヒルズハイスクールのラメロ・ボールは自身のtwitterでそう呟きました。
ボール自身はゲームハイの36得点を記録したが、オークヒルズに後半逆転負け。昨シーズンから続いた連勝も60で途絶えてしまいました。
敗戦後初の試合となった現地2月7日の対ロスオソスハイスクール戦。この試合でボールは衝撃的なパフォーマンスを見せる。
第4Qだけで41得点を決める1試合92得点。この試合、ボールの兄にしてチームの得点源のリアンジェロ・ボールが欠場し、普段はゲームメイクを務めるボールが兄に代わってスコアラーの役割を果たす必要があった事も留意すべきでしょう。
今季兄のリアンジェロは1試合72得点を記録していたが、兄の記録を20得点上回る驚異の得点を記録した。
ラメロ・ボール、復活の92得点
先日のオークヒル戦でチームの誰よりも悔しさを露わにしていたラメロ・ボール。Twitter通りに衝撃的な“復活”を見せてくれました。
この試合の対戦相手ロスオソスハイスクールはシーズン成績13勝12敗の中堅校。1月の対戦でもチノヒルズが40点差以上を付けて快勝していましたが、全米トップレベルのオークヒルと対戦したばかりでスイッチの入ったボールが相手では成す術はありませんでした。
ボールの得点が伸びるにつれ、ロスオソスハイスクールはダブルチーム、トリプルチームを敷きましたが、ボールはそれを物ともせずに得点を重ね、最終の第4Qにはチームの総得点43点の内ボールが41得点を記録しています
92得点のパフォーマンスはSNS等で一気に拡散され、アメリカでも大きな話題を呼んでいます。
心臓移植を必要とする少女に捧げるパフォーマンス
92 points #love4lexi 🙏🏼— SwaggyMelo (@MELOD1P) 2017年2月8日
今回の92得点の背景には、病気の少女への支援もあった事は知っておくべきでしょう。
この試合の終了後、ボールは上記の様に#love4lexiというハッシュタグをつけてTwitterで投稿。このtweetはチノヒルズのダンスチームメンバーの姉妹で心臓移植を必要とするLexi Andersonへ向けて贈られたものです。
心臓移植手術には莫大な費用が必要であり、現在手術費用を集めるためのオンラインでのファンドレイジングが行われています。
既に勝利が確定的となり、ディフェンスにダブルチーム、トリプルチームで激しくマークを受ける中、あえて得点を狙ったのは彼女の為だったと言われています。
知っておくべき92得点の背景
92得点のハイライトだけが切り取られ、SNSで拡散されることで、"ラメロ・ボールは自分勝手なプレーヤーだ"という印象も同時に広がっています。
今回の92得点ゲームの背景として
- 連勝記録の途絶えたチームを勢いづける必要があった
- スコアラーのリアンジェロ・ボールが不在だった
- 病気の少女への支援の必要があった
チノヒルズハイスクールはチームのスタイルとして極端な速攻偏重のスタイルを取っており、スコアラー役は普段からディフェンス以上に速攻の先頭を走る事に注力しています。
チノヒルズハイスクールはこのスタイルで昨季シーズン無敗を達成しているのですから、"ディフェンスをしていない"という批判も、彼個人に向けられるのであればお門違いでしょう