2017年U-19世界選手権、日本と同組のカナダ代表の主力選手。
日本代表はアジア選手権で準優勝を飾り、18年ぶりにU-19世界選手権に出場する。
先日予選グループの組み合わせが決定し、日本はアメリカ選手権準優勝のカナダ、ユーロ選手権5位のスペイン、アフリカ選手権準優勝のマリと同じグループCに振り分けられた。
日本と同グループになったカナダ代表にはアメリカの強豪高校で活躍する選手が揃う。
昨夏のU-18アメリカ選手権決勝では、99-84の15点差でアメリカ代表に苦杯をなめたが、スター選手揃いのアメリカに終盤まで接戦を展開する好ゲームを見せた。
今夏の大会でも強敵として日本代表の前に立ちはだかるであろうカナダ代表の主力選手を紹介する。
リンデル・ウィギントン
学年:class of 2017
進学先:アイオワ州立大
ポジション:PG
身長:188cm
体重:79.4kg
この動画で黒のユニフォームの背番号5番がウィギントン。
アメリカの名門校オークヒルアカデミーでスターティングガードを務める。
カリフォルニアの強豪校チノヒルズとの対戦となったこの試合では、後半にタフショットを立て続けに決め、チームハイの35得点を記録しオークヒルを逆転勝利に導いた。
派手なプレーこそ少ないが、適格な判断力と高い得点能力を持つ好選手で高校バスケ界で最も過小評価を受ける選手とも呼ばれる。
高校卒業後はNCAA Division 1のアイオワ州立大に進学予定。
シャイ・アレキサンダー
学年:class of 2017
進学先:ケンタッキー大
ポジション:SG/PG
身長(靴込):196.9cm
体重:77.6kg
ウイングスパン:205.7cm
テネシー州の強豪Hamilton Heights Christian Academyでプレーするアレキサンダー。
当初はフロリダ大に進学予定だったが、昨秋に進学先をフロリダ大と同じSECの強豪校ケンタッキー大に変更。
ケンタッキー大は近年多くのドラフト1巡目選手を輩出しており、アレキサンダーにもアーリーエントリーでのNBA入りの期待がかかる。
190センチ代中盤のサイズとポイントガードをこなせる視野とスムースな身のこなしが売りの選手。
身体的にはまだまだ華奢でビルドアップが必要。
名将ジョン・カリパリが見込んだ逸材はカレッジで更なる成長を遂げるだろう。
オーシェー・ブリセット
学年:class of 2017
進学先:シラキュース大
ポジション:PF
身長(靴込):205.7cm
体重:89.3kg
ウイングスパン:209.6cm
昨シーズンまでラスベガスの強豪Findlay Prepでプレーしており、昨夏のNike主催のAAU、EYBLにもLas Vegas Prospectsでプレー。
オレゴン大進学予定のトロイ・ブラウンやUSCに進学するチャールズ・オバノンJr等と同チームにあって平均13.1得点7.5リバウンドと存在感を発揮した。
U-18アメリカ選手権でも大会2位となる平均16.4得点に加えて同6位の7.8リバウンドを記録しカナダのインサイドを支えた。
パワーや技術には向上の余地が見られるが、身体能力の高さとエネルギッシュなプレーでチームに貢献するハードワーカー。
卒業後はACCのシラキュース大に進学予定。
ニッケル・ウォーカー
学年:class of 2017
進学先:ヴァージニア工科大
ポジション:PG
身長(靴込):195.6cm
体重:83.9kg
ウイングスパン:205.7cm
アレキサンダーと同じくHamilton Heights Christian Academyでプレーするウォーカー。
逸材揃いのカナダ代表の中でも評価は高く、ESPNのランキングでは学年全体25位にランクされる五つ星選手。
得点能力が高く、U-18アメリカ選手権でも大会得点王に輝いている。
他のプレーヤーと同様視野が広く、スムースなプレーを得意とするが、ウォーカーの最大の長所は3PT。
アウトサイドシュートの精度が高く、40%以上の成功率で大会最多となる5試合で大会最多となる17本の3PTを成功させた。
高校卒業後はACCのヴァージニア工科大に進学予定。
アブ・キガブ
学年:class of 2017
進学先:オレゴン大
ポジション:SF
身長(裸足):195.6cm
体重:93kg
ウイングスパン:205.1cm
身体能力の高さとハードワークが魅力のフォワード。
この手の選手にしては3PTも上手く、U-18アメリカ選手権では3PT成功率35%を記録。
比較的インサイドが手薄なカナダ代表において、フィジカルが強く複数のポジションをディフェンスすることが出来るキガブはキープレーヤーの1人。
カンザス大のフレッシュマン、ジョッシュ・ジャクソンを輩出したカリフォルニアの新興勢力Prolific Prepでプレーしている。
卒業後はPac-12の強豪オレゴン大に進学予定。
今回のカナダ代表には、カナダ出身でNBAミネソタティンバーウルブズのアンドリュー・ウィギンスの様な爆発的身体能力を持つ選手は不在。
しかし、視野の広さと高い基礎技術、スムースな身のこなしを持ち多数のポジションをプレー出来る器用な選手が揃う。
カナダ出身者にはclass of 2019でトップ選手にランクされるR.J・バレットもおり、もしU-19の代表に選出されることがあれば、このチームに更なる爆発力が加わることとなるだろう。
コメント
コメントを投稿