ノースカロライナ大がケンタッキー大を破りFINAL4へ。伏兵ルーク・メイが勝利に導く。


波乱続きのトーナメントの中で順当に勝ち上がった西地区1位のノースカロライナ大(UNC)と第2シードのケンタッキー大(UK)。

大学バスケ界屈指のタレントチームである両校ですが、ジャスティン・ジャクソン、ジョエル・ベリーⅡ、ケネディー・ミークス等上級生主体のUNCとディアーロン・フォックス、マリック・モンク、バム・アデバヨ等フレッシュマン主体のUKとチーム構成は大きく異なります。

試合開始からUNCが優位に試合を運びましたが、後半に入るとUKがジワジワと詰め寄り逆転。
残り5分10秒にはアイザック・ハンフリーズがディアーロン・フォックスからのアシストを受けジャンパーを沈め59-64でUKが5点リード。
窮地に立たされたUNCですがそこから12-0のスパート。
残り54秒には71-64とUNCのリードとなり、ここで勝負ありかと思われましたが、UKはまだまだ諦めず。
ディアーロン・フォックスとマリック・モンクが3PTを沈め猛追。
残り7.4秒にはアイザイア・ブリスコーからのアシストでマリック・モンクがまたも3PTを沈め、73-73の同点。

UNCボールで試合を決める最後のボールを託されたのは主力メンバーではなく、ベンチ出場のルーク・メイ。
ティオ・ピンソンがバックコートからドリブルでボールを運びディフェンスを引き付けると左のエルボー付近でルーク・メイがボールを受けジャンパーを放ちます。
このジャンパーが残り0.3秒で決まり、激戦に終止符が打たれました。

昨年、NCAAトーナメント決勝でヴィラノバ大のクリス・ジェンキンスのブザービターで涙を飲んだUNC。
今年は伏兵ルーク・メイの決勝シュートでFINAL4進出。
昨年の雪辱を果たし、NCAAトーナメント制覇を果たすべく、再度FINAL4の舞台に勝ち上がりました。



伏兵ルーク・メイが大舞台で躍動







この日のUNCの勝利の立役者は昨年のNCAAトーナメントでブレークしたジョエル・ベリーⅡでも、今季のACC最優秀選手のジャスティン・ジャクソンでもなく、ベンチ出場のソフォモアフォワード、ルーク・メイでした。
シーズン平均出場時間14.4分平均得点5.8得点の伏兵がこの試合では20分の出場時間で17得点。
73-73の同点で迎えたUNC最後のオフェンスでジャンパーを沈め、UNCを2年連続のFINAL4へ導きました。

強力なスターティング5を揃えるUNCですが、シーズン中から多くのベンチメンバーを起用。
起用時間こそ長くはないものの、常に出場時間を与えられてきた試合経験がNCAAトーナメントELITE8という大舞台で発揮されました。

昨年NCAAトーナメント決勝で敗退したUNC。
昨年のリベンジを果たすまであと2勝となりました。
決勝進出を欠け、次戦では優勝候補カンザス大を破ったオレゴン大と対戦します。

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