カンザス大Final4進出のカギを握る老け顔のフレッシュマン、ビリー・プレストン。


NCAA屈指の強豪校カンザス大。
2016年のNCAAトーナメントでは第1シードを獲得し、優勝候補最有力と目されながらELTE8で優勝したヴィラノバ大に敗退。
2017年も第1シードでNCAAトーナメントに出場しながらもオレゴン大に敗戦し、ELITE8で敗退しました。

過去2年間、レギュラーシーズンでは素晴らしい成績を残しながらもあと一歩のところでFinal4進出を逃してきたカンザス大。
今季主力だったフランク・メイソン、ジョッシュ・ジャクソン、ランデン・ルーカス等はチームを去りますが、来季もトランスファーでの有力選手の獲得、有望フレッシュマンの加入で戦力を維持。

その中でもチームの躍進のカギを握るのは名門Oak Hillアカデミーから入学するビリー・プレストンとなるでしょう。



ビリー・プレストン

進学先:カンザス大
ポジション:PF
身長(裸足):205.7cm
体重:103.9kg
ウイングスパン:215.9cm


カンザス大入学予定のビリー・プレストン。
マクドナルドオールアメリカン、ジョーダンブランドクラシックにも選出された学年屈指のパワーフォワード。
1997年10月26日の彼はシーズン開幕時点では既に20歳を迎え、学年より1歳年上で顔もフレッシュマンとは思えない老け顔。
その見た目通り技術は洗練されており、優れたハンドリングスキルと広いシュートエリアを持ち、1対1に無類の強さを見せる選手です。

非常に高いレベルのスキルを持つプレストンですが、課題も多い選手。
プレーにはムラがあり、ディフェンスでは手を抜きがち。
身体能力は平均以上ですが、自分より身体能力の高い選手とのマッチアップではアウトサイドに偏る傾向もあります。

優れた能力を持ちながら、最大限その能力を活かすことが出来ていないのが彼の弱点。
強豪カンザス大でプレーの規律を学び、彼の持つ技術を効果的に使うことが出来る様になればプレストンは更に大きく成長することとなるでしょう。

今季の主力の多くが卒業、アーリーエントリーでチームを去りますが、主力ガードのデヴォンテ・グレアムは残留。
シューターのスヴィ・ミカイリュックもアーリーエントリーを表明しているもののエージェントと契約予定はなく、チームに残留が有力視されています。
高校時代にclass of 2015屈指のスコアラーと評され、昨季終了後にミシシッピ州立大からカンザス大に転校したマリィク・ニューマンも来期からプレーが可能。
グレアムとニューマンのバックコートコンビは来季も大きなインパクトを残すでしょう。

インサイドには昨季シーズン途中に左手首の怪我で残りのシーズンを全休となったセンターのウドカ・アズブーキが控えています。
アズブーキは左手首の故障でチームを離れるまでは短い出場時間の中で効果的なプレーを見せており、出場時間の伸びる来季はインサイドの主軸となるでしょう。

来季も活躍の計算出来る選手の揃うカンザス大。
プレストンがラストピースとして上手くハマれば、2012年以来となるFinal4進出も見えてくるでしょう。

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