ボル・ボルが思っていた以上に物凄い逸材なのではないかという話。


NBA史に残るビッグセンター、マヌート・ボルを父に持つClass of 2018のボル・ボル。
この学年ではとても気になっている選手の1人で、過去に何度もこのブログでも取り上げている選手です。
学年が上がるに連れ評価も段々と上昇し、現在はESPNランキングで学年41位にランクされています。

既に高い評価を得ているボル・ボルですが、AAUではその評価を上回る活躍を見せています。
元々は驚異的なウイングスパンとサイズでポテンシャルの高さを評価されてきた選手ですが、実力も着実に伸ばしており、高いレベルの中でメキメキと頭角を現しています。



NBAでもトップレベルの高さを誇る。

ボル・ボル

学年:class of 2018
ポジション:C/PF
身長(靴込):218.4cm
体重:93kg
ウイングスパン:233.7cm

2016年夏の時点でのボル・ボルの身長とウイングスパンが上記の通り。
NBAでトップレベルの高さを誇るセンター、ルディ・ゴベール(ユタジャズ)のDraft Combineでの計測と身長、ウイングスパン共にほぼ同等(218.4cm/235cm)の数字。
ちなみにゴベールはウイングスパンとスタンディングリーチ(292.1cm)でDraft Combine史上最高記録保持者。

ボル・ボルは上記の数値よりも1年前の計測でスタンディングリーチで289.6cmを計測したとされており、そこから身長で2~3インチ、ウイングスパンで5インチ伸びている現在は、ほぼ間違いなくゴベール以上のスタンディングリーチを持っているでしょう。

高校トップ選手のマービン・バグリーとも互角の戦いを見せる


Nike主催のAAUリーグ、EYBLで高校トップ選手のマービン・バグリー擁するチームNike Phamilyと対戦。
バグリーの24得点14リバウンドに対し、ボルは26得点12リバウンド4ブロックと互角のパフォーマンスを披露。
試合もボル擁するCal Supremeが85-68で勝利。

バグリーはESPNランキングで学年1位にランクされる文句なしの高校トップ選手。
そのバグリーを相手にしても互角の戦いが出来ることを証明して見せた。

ボルはここまでのEYBL8試合で平均25.4得点9.0リバウンド3.0ブロックを記録。
更に特筆すべきはシューティング精度の高さで3PT成功率53.6%、FT成功率84.2%とこの世代のビッグセンターとしては傑出したシュート成功率を記録しています。

その突出したサイズ故にオープンで打てる3PTだけでなく、FTも高確率で成功しているの優れたシューターの傾向。
父ほどののサイズはありませんが、現代バスケットに必要とされる技術を備えた次世代型センターに成長しています。

正直素材型のセンターで成長にはまだまだ時間がかかるかなと思っていましたが、既に高校ではトップレベルと言って過言では無い活躍を見せており、その成長速度には驚かされるばかり。
このまま活躍を続ければ、来シーズン開幕までには学年TOP10の評価を得ていても何ら不思議はありません。

一方で身体の線はまだまだ細く、カレッジ、NBAとフィジカルの強さが要求されるレベルでプレーするにはまだまだ多くの課題が残っていることも事実。
進学先候補にはアリゾナ大、オレゴン大、カンザス大など強豪校が並びます。
one and doneを狙うポテンシャルを十分に持っている選手ではありますが、カレッジで複数年身体を作りこんでからNBAに挑戦した方が将来的にはプラスに作用するのではとも思います。

何にしろボル・ボルが将来が非常に楽しみな選手であることに間違いはありません。



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