NBAドラフト2017:ハリー・ジャイルズはやっぱり魅力的。

高校時代には学年トップ3に入る評価を得ていたハリー・ジャイルズ。

鳴り物入りで入学したデューク大では怪我で出遅れ最後まで本領を発揮できず。高校時代も最後のシーズンを怪我で棒に振り、並外れた才能を持ちながらも怪我に泣かされてきた選手です。

1年前までは上位指名が予想されたドラフトでも、予想指名順位は1巡目下位まで落ち込んでいます。

確かにジャイルズのデューク大でのシーズンは期待外れだったかもしれません。しかし、カレッジでの活躍とドラフト候補としての価値は必ずしも一致するものではありません。

コンバインで優れた数字を残しているジャイルズはやはり魅力的な選手であることは間違いありません。

ハイライト


身体測定結果

体力測定結果






怪我の不安を残すもポテンシャルはドラフト随一の素材

高校時代から世代屈指のプレーヤーとしてその名を轟かせてきたハリー・ジャイルズ。怪我への不安は付きまといますが、ポテンシャルなら今ドラフトでも随一の逸材です。

ウィングスパンが身長比で107.4%と長く、スタンディングリーチも278.1cmと優秀。NBAでもセンターを十分に努める事の出来るサイズを有します。

105.2kgという体重はセンターとしては心許ないものの、体脂肪率は5.2%とフレッシュマンのインサイドプレーヤーとしては身体的にも仕上がっています。

度重なる膝の怪我もあってか垂直跳びに関しては目を見張る程の結果を残すことは出来ませんでしたがアジリティとスプリントに関しては良い数字。速攻の先頭を走る機動力、ディフェンスで複数ポジションをカバーするクイックネスを備えている事を示しました。

大学では目立った数字を残すことの出来なかったジャイルズですが、コンバインでの結果は彼の高い将来性を感じさせるのには十分な結果です。

大学時代は出場時間に恵まれなかったこともあり、目立った数字こそ残すことはありませんでしたが、ハイライトプレーのスケールは大きく、体調さえ万全に仕上がればNBAでも高校時代の様なプレーを見せてくれるでしょう。

また、タレントの揃うデューク大ではインサイドでのプレーに終始しましたが、高校時代は優れたハンドリングや視野の広さを武器にオールラウンドなプレーが評価されていたジャイルズ。プレー強度の高いNBAの中でどこまでそういったプレーを出せるかは分かりませんが、彼のセンスに身体が追い付けば、NBAでもオールラウンダーとして花開く可能性を秘めています。

現在の指名予想順位は1巡目下位辺りといったところですが、昨年メイカーが大幅に指名順位を上げた様にロッタリーで指名の賭けに出るだけの価値は十分にある選手です。

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