NBAドラフト2017:マリック・モンクはそこまで小さくないかもしれないという話



PGが豊作と言われる今年のドラフトの中で、NO1のSGはケンタッキー大(UK)出身のマリック・モンクで間違いないでしょう。
爆発的な身体能力と多彩なスキルを武器に得点を量産。
2016年12月17日の対ノースカロライナ大戦では強豪相手に1人で47得点を叩き出し、チームの勝利に貢献。
大学バスケ界最高のSGに贈られるジェリー・ウェスト賞も受賞。
有望なフレッシュマンが揃うUKの中で開幕前は3番手の選手と予想されていましたが、エースとして堂々たる活躍を見せました。

素晴らしい実績を持つモンクですが、ドラフト候補として考えた時の懸念は身長。
彼の身長は靴込でも190センチ程しかありません。
また、UK公式の身体測定の結果ではウイングスパンやスタンディングリーチも過去の結果よりも寂しい数字が出ており、その点は大きな不安要素となっていました。

しかし、UK出身者の多くは今年のコンバインの身体測定でUK公式の測定結果よりも優れた数字を記録。
モンクはコンバインに参加していませんが、モンクの数字もUK公式の結果よりも良い可能性が高くなりました。



モンクの身体測定結果


モンクの進退測定結果(UK公式数値と2014年のアメリカ代表キャンプでの数値)を2009年から2016年にドラフトで指名を受けたSGの平均値と比較。
UK公式ではウイングスパンが過去の測定結果から異常に短く出ているが、2014年の代表キャンプの数値は他の選手の結果を見てもコンバインの結果よりも良く出ている傾向がある様なので、ウイングスパンは200cm弱、スタンディングリーチも260cm弱あたりではないかと予想。

モンクは身長の低さを狭い肩幅でカバーしスタンディングリーチは平均水準以上ではあると思われます。
ちなみにUKでモンクの同期で2014年のアメリカ代表キャンプにも招聘されていたディアーロン・フォックスのコンバインの計測結果が、スタンディングリーチでUK公式+1インチ(2.54cm)、2014年代表キャンプ-1インチという結果。

ハイライト




外角シュートメインで得点を量産したモンク。
シュートレンジも広く、当たりだしたら止まらないシュート力の持ち主。
FT成功率もしっかり80%超えとシュート精度の高さは折り紙付き。
爆発的な跳躍力の持ち主でもあり、速攻では多くのハイライトを残しました。
予想指名順位は6位~10位あたりですが、プレーには華があり、スター性は今ドラフト屈指の物があります。

得点以外の数字は少し寂しめですが、身体能力の高さを考えると今後の成長が見込めます。
シーズン中には、モンクにディフェンスを求めるUKのHCカリパリ氏に対して
「自分がディフェンスをサボっている様ならベンチに下げて欲しい」
と申し出たというエピソードもあり、向上心が高く自分に厳しい選手と言われています。

独断と偏見ですが、彼のイメージにはNYが合っているかなと。
NYKのユニフォームも彼に似合うと思います。
私的には今年のドラフト指名選手の中では活躍する可能性の高い選手だと思っているので、彼の活躍にはとても期待しています。

コメント