2017-2018NCAA注目チーム:ポーター獲得で期待のかかるミズーリ大。


ノースカロライナ大のNCAAトーナメント優勝で幕を閉じた2016-2017のカレッジバスケシーズン。
ちょっと気が早い気もしますが、有望高校生の進路もほぼ決まったことですし、2017-2018シーズンの気になるチームをまとめ始めようかなと。

2016-2017シーズンはUCLAが2人のフレッシュマン、ロンゾ・ボールとT.J・リーフの活躍で大きく躍進しました。
今年UCLAの様な変身を遂げるチームがあるとすれば、最有力候補はミズーリ大でしょう。
ワシントン大のヘッドコーチ解雇により、進学を白紙に戻したマイケル・ポーターJrを獲得に始まり、そこから一気にリクルートで攻勢をかけ、有望高校生が相次いでミズーリ大にコミット。

近年不振にあえぐミズーリ大ですが、2017-2018シーズンは久々ファンにとっては楽しめるシーズンとなりそうです。



ミズーリ大

2016-2017成績:8勝24敗
2017NCAAトーナメント:不出場

2017年3月下旬にマイケル・ポーターJrを獲得してから、ミズーリ大のリクルートは一変。
学年トップ選手であるポーターの加入で、ミズーリ大は一躍2017-2018シーズンの注目チームとなり、多くの有望高校生がミズーリ大を進学先の候補と見る様になりました。
獲得を熱望していたケビン・ノックスこそ逃したものの、ティルモン、ハリスと内外にポーターと共に主軸となれる選手を獲得。
2017-2018シーズンの飛躍に大きく注目が集まります。

ポーター獲得まで

ミズーリ大はポーターの獲得に先立ってポーターの父であるマイケル・ポーターSrをコーチングスタッフとして招聘。
ポーターSrは以前もミズーリ大の女子バスケットボールチームのコーチングスタッフを務めていました。
その後2016年夏にワシントン大のコーチングスタッフの職を得て、シアトルに引っ越し、長男のマイケル、次男のジョンティ共にワシントン大にコミットしていましたが、ワシントン大のヘッドコーチ解雇に伴い、父も解職され、ミズーリに戻る運びとなりました。

ポーター兄弟を獲得するために、父をコーチングスタッフとして雇用している感じなんでしょうね・・・。
ワシントン大は長男のマイケルを獲得するために、ジョンティにオファー(当時のジョンティは今ほど注目を集める選手ではありませんでした。)⇒ポーターSrをコーチングスタッフとして雇用、となりふり構わぬリクルート攻勢を仕掛けました。

シアトルに転校するポーター家の転校先、Nathan Hale高校のヘッドコーチはワシントン大のOBであるブランドン・ロイが務めましたが、これもポーター獲得・育成の為に用意されたんだろうなと。
ポーターがいなくなり、ロイは自身の母校であるGarfiled高校でヘッドコーチを務めることに。

ジョンティも既にミズーリ大にコミット。
大学への進学を1年早め、今年進学するかどうかはまだ未定とされています。
今夏のAAUシーズンで大活躍をし、一気に評価を上げたジョンティが加入すれば、ミズーリ大のチーム更に厚くなります。

ミズーリ大の主要フレッシュマン

SF:マイケル・ポーターJr


C:ジェレミア・ティルモン


PG:ブレイク・ハリス


ポーターについては最早言うまでない学年NO1選手。
KDタイプのサイズのあるスコアラーで年々プレーエリアを広げ、成長を続けています。
速攻でも、ハーフコートオフェンスでのアイソレーションでも、インサイドでもどこからでも点を取れるのがポーターの強み。
リバウンドをもぎ取り、そこから速攻に持ち込むハンドリングスキルと起動力も持ち合わせており、大学バスケで大暴れすることは間違いないでしょう。

ティルモンはU19アメリカ代表の最終候補にも選出されたインサイドプレーヤー。
オフェンス面ではどこまで通用するか分かりませんが、サイズと強さがあり、ディフェンスとリバウンドでは貢献出来るでしょう。
ジュニアのシーズンはインディアナのLa Lumiereでプレーし、Dick's Nationalsで準優勝と高いレベルでのプレー経験も有り。
今夏のU19世界選手権のメンバーに選出され経験を積むことが出来れば、シーズン前に大きなプラスとなりそうです。

ポーターに次いでミズーリ大にコミットしたハリスはアスレティックなPG。
ハリスがどこまでポーターとティルモンを使えるか、という点はミズーリ大の成功のカギとなるでしょう。
ハイライトはあてにならないということは重々理解していますが、ハイライトを見る限り、評価以上に良さそうだなという印象。
AAUではスター選手揃いのチームでプレーしていたので、スター選手を活かすという役割にも上手くハマりそう。

過去3年大きく負け越しを続けてきたミズーリ大。
2017-2018シーズンからはカリフォルニア大のヘッドコーチを務めたマーティン氏にヘッドコーチが交代。
ヘッドコーチの交代と有力高校生の獲得で、チーム再建への期待は高まります。
2016年のベン・シモンズ、今年のマーケル・フルツと2年連続でドラフト1位指名がNCAAトーナメント不出場選手となりそうですが、2018年ドラフト1位指名有力候補のポーターはチームをNCAAトーナメント出場に導くことが出来るでしょうか。


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