NBAドラフト2017:コンバインの勝者ドノヴァン・ミッチェル。

毎年ドラフト前のコンバインの結果で選手達の評価は大きく上下。
そのため、上位指名候補の選手の多くは評価が下がることを恐れ、コンバインを回避する傾向にあります。

今年のコンバインで優れた結果を残し、評価を上げた選手の1人がルイビル大出身のドノヴァン・ミッチェル。
コンバインで好成績を残し、ドラフト予想ではロッタリー指名まで評価を上げました。

ちなみにミッチェルは日本人選手シェーファー アヴィ幸樹が昨季在籍していた強豪校、ブリュースターアカデミーの出身選手でもあります。


ミッチェルとドラフト指名SGの身体測定平均結果の比較





186cm強と身長はPGとしても平均を下回るミッチェル。
ウイングスパンはSGの平均越えと素晴らしい結果。
一方でスタンディングリーチもPGの平均以下と折角のウイングスパンは高さにはあまり影響を与えていない様。

体力測定では助走有の垂直飛びは40.5インチ(約102.9cm)で100cm越えを記録。
スプリントでは体力測定に参加した選手の中で1位の3.01秒を記録し、身体能力の高さを証明しました。

ハイライト


ルイビル大で2年間プレーしたミッチェル。
長い手足を活かし攻守に活躍し、1試合平均2.1スティールはウイングスパンの賜物。
1m越えの跳躍力を武器に、多くのハイライトプレーも残しました。
FG成功率、3PT成功率共に並ではありますが、FT成功率は8割を超えているので、セレクションが改善すれば成功率は上がってくるでしょう。
跳躍力とスプリントを武器に速攻でも優秀なフィニッシャーとして活躍してくれるでしょう。

体重はSGの平均越えでフィジカルコンタクトにも強く、ドリブルでの方向転換やチェンジオブペースも上手く、ハーフコートオフェンスでもスラッシャーとして高い威力を発揮するでしょう。
視野の広さにも定評があり、コンボガードとして成長することが期待されます。

懸念されるのがスタンディングリーチ。
NBAボストンセルティックスで活躍するエイブリー・ブラッドリーは、身長こそミッチェルと同程度かつウイングスパンはミッチェルより短いにも関わらず、スタンディングリーチはミッチェルより3cm以上上回ります。

攻守共にサイズで上回る選手とのマッチアップには不安を残しますが、ウイングスパンと身体能力でカバー出来るかが大成のカギとなるのではないでしょうか。

追記:2017年11月4日

開幕から9試合を経験した現在、ミッチェルは平均11.6得点2.5アシストと期待通りの活躍中。
既に3試合で20得点以上を記録し、11月に入ってからは2試合連続で20得点オーバー。
多彩な技術と高い身体能力で得点を量産しています。
FT成功率の高さは大学時代と変わらず、FG成功率も調子を上げてきていますね。
このまま好調を維持すれば新人王も決して届かない目標では無さそうです。

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