NBAドラフト2017:劇的な成長を遂げたカレッジNO1インサイド、ケイレブ・スワニガン。


パデュー大の2年生PFのケイレブ・スワニガン。
2014年のU17世界選手権優勝メンバーでもあり、パデュー大では1年次から主力として出場時間を獲得。
今季は個人成績を劇的に向上させ、カレッジNO1インサイドと言って過言では無い活躍を見せました。

カレッジのトップ選手に成長し、NBA入りを目前に控えるスワニガンですが、幼少期には多くの苦難を経験。
スワニガン家族は6人の兄弟を抱えながらも父はコカイン中毒。
幼少期には家庭の経済的事情から引っ越しを繰り返し、ホームレスシェルターでも生活をし、小学校・中学校と1年以上同じ学校に通うことは1度も無かったそう。
不健康な食生活を続けたスワニガンは8年生(日本の中学2年)を前に体重180kg近くの超肥満児。
兄カールの紹介により、カールが所属していたAAUのコーチであるルーズベルト・バーンズに引き取られることが無ければ、スワニガンが現在の様にバスケットボール選手として成長することは無かったでしょう。



ケイレブ・スワニガン


身長はインサイドプレーヤーとして平均以下ですが、ウイングスパンが長く、スタンディングリーチの高さも十分にNBAの水準を満たしています。
体重はやや重めですが、大きな問題にならないレベルまでしっかり体重を落としています。

ハイライト




身体能力・技術共に高水準なエリートインサイド

1年次からパワーとクイックネスでインサイドでの存在感を見せていたスワニガン。
2年生となった昨季は技術を大きく向上させ、素晴らしい活躍を見せました。
3PT成功率44.8%、FT成功率78.1%とインサイドの選手としてはアウトサイドのシューティングも優秀。
インサイドでも左右どちらの手でもフィニッシュ出来る器用さと巧みなステップワークに加え、抜群のクイックネスとパワーを武器に大暴れ。
NCAA全体で2位となる平均12.6リバウンドに加え、3.0アシストとオフェンスではインサイドプレーヤー屈指の万能性を持ち合わせています。

一方でディフェンスでは平均0.8ブロックとまだまだ能力を活かしきれていない所も。
体重をもう少し落として機動力が向上すれば、ディフェンスでも脅威を増すことが出来るかもしれません。

現状のドラフト指名予想順位は2巡目と決して評価は高くありません。
私の思うスワニガンの最大の魅力は、カレッジで大きな成長を遂げた実績があるという点。
この1年で大きな成長を見せたスワニガンは、NBAの中でも成長を続けることが出来るという期待が高く、2巡目で取れるならかなり良いピックかと思います。

スワニガンの比較対象としてはザック・ランドルフなどが挙げられていますが、スワニガンにも将来オールスターに成長するだけのポテンシャルは十分あると感じています。

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