NBAドラフト2018:そろそろ来年のドラフトの話をしよう。

2017年のNBAドラフトも終了。
各チーム悲喜こもごも、様々な感情があると思いますが、終わったことばかり気にしていても仕方ありません。
っというわけで、そろそろ来年のドラフトの話でもしませんか。

まだまだ、カレッジのシーズンも始まってはいませんが、来年のドラフトでロッタリー指名を受けそうな選手について触れておこうと思います。
申し訳ありませんがユーロの選手達はあまり知らないので、割愛させていただきますがご容赦を。
また、学年の今年の秋からの学年を記載しています。

ちなみに、今年のドラフトはPGが豊作と言われていましたが、来年のドラフトはインサイドの選手が豊作と見られています。


マイケル・ポーターJr

大学:ミズーリ大
学年:フレッシュマン
ポジション:SF
身長(裸足):205.7cm
体重:97.1kg
ウイングスパン:215.9cm


私的な推しメンかつ、2017年高校NO1プレーヤーのマイケル・ポーターJr。
ワシントン大への進学を予定していましたが、ヘッドコーチの解雇もあり、最終的には地元のミズーリ大へ。

サイズ、身体能力、技術の全てを兼ね備えたスコアラー。
昨季は苦手だったハンドリングを改善させ、プレーエリアを大きく広げました。
献身的にリバウンドにも飛び込む貢献度の高い選手でもあります。
高校バスケ界ではアンストッパブルなプレーヤーで、昨シーズンはチームをシーズン無敗のまま州タイトル獲得に導きました。

現状のドラフトの評価は1位か2位。
ユーロのルカ・ドンチッチに並び、2018年の1位指名有力候補と目されています。

追記

開幕戦で僅か2分プレーした後、ベンチに退いたポーター。
椎間板ヘルニアの手術の為、シーズン全休の可能性が高いと見られています。
シーズン全休となった場合でも、アーリーエントリーすれば5位前後での指名を受けるでしょう。

ディアンドレ・エイトン

大学:アリゾナ大
学年:フレッシュマン
ポジション:C
身長(靴込):212.7cm
体重:110.2kg
ウイングスパン:227.3cm


バハマ出身でバスケットボールを始めたのは12-13歳の頃からと、キャリアはまだまだ浅い選手ですが、成長速度は驚異的。
昨季ポーターが躍進を見せるまでは学年トップにランクされていた選手です。

素材型としての身体的なポテンシャルに加え、シューティングとハンドリングにも非凡なセンスを見せる次世代型のインサイドプレーヤー。
フィジカルにはまだまだ向上の余地がありますが、着実に成長を見せています。

カレッジではインサイドで高確率で得点が出来ることを証明し、外角シュートの精度を向上させれば、ポーターとの評価が逆転する可能性もまだまだあります。

現状のドラフト評価は3位以内。

モハメド・バンバ

大学:テキサス大
学年:フレッシュマン
ポジション:C/PF
身長(靴込):212.1cm
体重:93.9kg
ウイングスパン:236.2cm


驚異的なウイングスパンを持つバンバ。
NBAでも彼より長いウイングスパンを持つ選手はいないかもしれません。
彼の魅力はウイングスパンと機動力。
フィジカルを鍛える必要はありますが、ディフェンシブセンターに求められる素養はしっかりと押さえています。

オフェンス技術はハンドリングやシューティングに非凡なセンスを見せるものの、精度はまだまだ。
インサイドでもパワー不足は否めません。
カレッジではインサイドで戦えるフィジカルを磨いておきたい所。

予想指名順位は5位以内。

マイルス・ブリッジス

大学:ミシガン州立大
学年:ソフォモア
ポジション:SF/PF
身長(靴込):198.8cm
体重:102.5kg
ウイングスパン:205.1cm


今年のドラフトにエントリーすればロッタリーでの指名が濃厚と見られていたブリッジス。
更なる成長を求めてカレッジに残留しました。

サイズこそSFの選手としては小さめですが、身体能力とフィジカルの強さでカバー。
昨季は3PTも中々の高確率で成功させました。
跳躍力は素晴らしく、カレッジ屈指のダンカーでもあります。

FTは70%を切っており、向上が必要。
来季のミシガン州立大はタレント揃いのチームとなるので、得点だけでなく、アシスト数の向上も期待されます。
速攻やオフェンスリバウンドからの得点、外角シュートが主な得点パターン。
身体の強さを活かしてドライブ数が増えてくると良いかなと。

予想指名順位は5位~8位。

ウェンデル・カーターJr

大学:デューク大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF
身長(裸足):205.1cm
体重:112.9kg
ウイングスパン:222.9cm


今年も複数の有望フレッシュマンを獲得したデューク大。
その中で最も活躍するのはカーターと予想。
ウイングスパンが長く、CとPFのどちらでもプレー出来る高さに加えてパワーは高校屈指。
インサイドでのステップワークも多彩で、高確率での得点が期待出来ます

身体能力は中の上といったところですが、基礎技術が高くハンドリングやパスも上々。
タレント軍団のデューク大で、彼のアシストも活きるでしょう。
プレーエリアはそこまで広くありませんが、堅実な活躍が予想されます。

予想指名順位は5位~8位

コリン・セクストン

大学:アラバマ大
学年:フレッシュマン
ポジション:PG/SG
身長(裸足):185.4cm
体重:83kg
ウイングスパン:201.9cm


昨シーズン最も評価を上げた選手の1人。
ジュニアまではランク外だった選手が、今では学年TOP10の1人。
アンダーサイズですが、闘志溢れるセクストンのプレーは見るものを引き付けて止みません。

AAUではNIKE主催のEYBLの得点記録を塗り替え、スコアラーとしての実力を証明。
昨夏のU17世界選手権ではチームの世界制覇に貢献し、セクストン自身もMVPを獲得。
マクドナルドオールアメリカンやフープサミットでは、PGとしてもプレー出来ることを示して見せました。

進学先のアラバマ大では1年次からチームのエースとして活躍することが期待されます。
NBAではPGを務めることになるため、ゲームコントロールの資質が評価を分ける要因となりそうです。

予想指名順位は10位以内。

ハミドゥ・ディアロ

大学:ケンタッキー大
学年:ソフォモア
ポジション:SG
身長(裸足):192.4cm
体重:89.4kg
ウイングスパン:211.5cm


今年のドラフトコンバインでは体力測定で驚異的な数字を叩き出し、大きな注目を集めながらもカレッジへの残留を決定したディアロ。
便宜上学年をソフォモアにしていますが、昨季途中で大学に入学したディアロは未だカレッジの公式戦出場経験はゼロ。
コンバインの結果もあり、カレッジレベルでどこまでやれるか今季の活躍には大きな期待が寄せられます。

今年も反則的なリクルートで有望選手が揃うケンタッキー大(UK)ですが、エースはこのディアロになるだろうと予測。
身体的なポテンシャルは既に証明済みなので、カレッジでは外角のシュート力をアピールしたい所。
タレント軍団の中では傑出した数字を残すことは難しく、評価を上げるためには安定したシュート力と得点以外での貢献度がカギとなるでしょう。

予想指名順位は10位前後

P.J・ワシントン

大学:ケンタッキー大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF
身長(裸足):199.4cm
体重:104.3kg
ウイングスパン:221cm


UKのアウトサイドのエースがディアロなら、ワシントンがインサイドのエースになると予想。
ウェニェン・ガブリエル、サーシャ・カリヤ-ジョーンズ、ジャレッド・ヴァンダービルト、ニック・リチャーズが並ぶ豪華インサイドの中でも、万能性という面ではワシントンが最も秀でています。

アンダーサイズをウイングスパンと多彩な技術でカバーするオールラウンダー。
インサイドにも強く、アシストの視野の広さにも非凡さを感じさせます。
ハンドリングとペイントエリア外のシュートを強化し、NBAのドレイモンド・グリーンタイプの選手に成長することを期待しています。

予想指名順位は10位前後。

ミッチェル・ロビンソン

大学:ウェスタンケンタッキー大
ポジション:C
身長(裸足):213.4cm
体重:105.7kg
ウイングスパン:223.5cm


完全なる素材型の選手ですが、この身長、ウイングスパン、機動力の組み合わせは逸材以外の何物でもありません。
身長もさることながら、魅力は機動力の高さ。
オフェンスでもディフェンスでもインサイドのプレーヤーとは思えない機敏さを見せてくれます。

オフェンスの技術はまだまだ発展途上ですが、ディフェンスだけで十分チームに貢献出来る選手です。
進学先は無名校のウェスタンケンタッキー大。
1年目から出場時間を確保できる可能性が高く、良い数字を残すことが出来れば、指名順位はかなり上がりそう。

予想指名順位は10位前後。

オースティン・ウィリー

大学:オーバーン大
ポジション:C/PF
学年:ソフォモア
身長(裸足):207cm
体重:113.4kg
ウイングスパン:226.1cm


昨季の途中に大学進学を早めオーバーン大に入学。
本来であれば今秋入学の予定でしたが、既に公式戦もデビュー済。
2017年1月24日サウスカロライナ大戦では、10得点11リバウンドのダブルダブルも記録しています。

彼もまた素材型の選手ですが、高校の同級生だった選手達よりも一足先にカレッジでプレーした経験が、今季の成長に大きく活きてくるのではという期待の下、彼のドラフト上位指名を予想します。

個人的に進学を早めることには賛成派。
高校生相手に無双して時間を無駄にするよりも、より高いレベルへの挑戦を選んだウィリーの決断には良い結果が付いてくることを願っています。

予想指名順位は期待も込めて10位前後。

改めてまとめてみると、ほとんどがフレッシュマンになっちゃいましたね。
今年のドラフトも海外選手を除けばTOP10指名は全員フレッシュマンだったので、来年も同様かなと。
DraftexpressやDraftnetからの独自色を出したかったけれど結局無難な選手ばかりになってしまいました...。
ここに書けなかった選手達がブレイクしてドラフト上位指名を受けてくれたら、それはそれで嬉しいし楽しいなーなんて思ったりしています。

追記

マービン・バグリー

大学:デューク大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF
身長(靴込):209.6cm
体重:100.2kg
ウイングスパン:214.6cm


Class of 2018の学年1位だったマービン・バグリーが学年変更で大学進学を早め、2018年のNBAドラフトへのアーリーエントリーが可能となりました。
サイズやウイングスパンは特に傑出している訳ではありませんが、異次元レベルの身体能力の高さとガード並のスキルセットを持ち、タレントは高校バスケ界トップの選手。
バグリーの学年変更でデューク大はプレシーズンランキング1位に躍り出ることとなり、彼の進学がカレッジの勢力図に大きな影響を与えました。

課題はコンスタントに力を発揮できるかどうかというところでしょうか。
バグリーが進学先に選んだのはカレッジ屈指の名門デューク大。
バスケットの才能は文句の付け様が無く、名将コーチKの指導で精神面が向上すれば更に評価は上がるでしょう。

予想指名順位は3位以内。

トレー・ヤング

大学:オクラホマ大
学年:フレッシュマン
ポジション:PG
身長(裸足):182.9cm
体重:79.8kg
ウイングスパン:193cm


高校時代から5つ星の評価を受けていたヤング。
オクラホマ大入学後は怒涛の活躍を見せ、ステファン・カリー2世との評価を受けています。
この記事を更新している2017年12月24日時点では、平均得点と平均アシストでNCAA1位。

身体的には平凡な選手ですが、正確無比なロングレンジのシュート力、緩急自在のハンドリングや視野の広いパスセンスでNCAAを席巻しています。
このままの活躍を続ければ、TOP3でのドラフト指名も十分あり得るでしょう。

この記事を書いてからカレッジの状況は大きく変動。
ミッチェル・ロビンソンは大学進学を取り止め。
贈収賄スキャンダルの影響でオースティン・ウィリーも出場停止。

シーズンが始まればまた状況も変わりそうなので、また新しくドラフト関連の記事を書こうかなと思います。


コメント

  1. いつも拝見させて頂いております。

    カレッジにしぼったブログはなかなかないので更新を楽しみにしています。
    ドラフト一年後の活躍をまとめてみては良いかがでしょうか。予想と照らし合わせて書いてみたら面白いかと思います!

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    1. コメントありがとうございます。
      なんだか最近カレッジよりも高校寄りになってしまっているのですが...
      正直NBAは余り追えていない上に詳しい方がたくさんいらっしゃるので、あんまりテキトーなことも書けないなと思ってもおりまして。

      頂いた貴重なご意見検討させていただきます。

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