2017-2018:グレイソン・アレンのラストイヤーに賭けるデューク大。

ジェイソン・テイタム、ハリー・ジャイルズ等の獲得で、昨年のプレシーズンランキングではNCAAトーナメント優勝候補の大本命に挙げられていたデューク大。
主力の怪我やグレイソン・アレンの出場停止、コーチKの腰痛による離脱など多くのトラブルに見舞われ不安定なシーズンを過ごしました。
ACCトーナメントでは、下位シードから勝ち上がり、やっとチームが噛み合ったかと思われましたが、トーナメントではダークホースのサウスカロライナ大の前に2回戦で敗退し、期待外れと言わざるを得ない1年となりました。

今季のデューク大は昨年程では無いしにしろ、各ポジションに実力派のフレッシュマンを補強。
主力の卒業や下級生のアーリーエントリーで選手層では昨年に劣りますが、個々の実力派今年もNCAAトップレベル。
そして何より今年はここ数年のデューク大を支えてきたグレイソン・アレンのラストイヤー。
プレーの荒さも目につきますが、近年のデューク大を代表する選手であることは間違いなく、彼の闘志が何度もチームを救ってきました。
フレッシュマンだった2015年にFINAL4でビッグプレーを連発。
デューク大のNCAAトーナメント制覇に大きく貢献したアレンですが、自身の大学最後のシーズンにもう一度栄冠に輝くことは出来るのでしょうか。


予想主力選手









※赤字の選手はフレッシュマン

主な昨季からの継続選手のスタッツ





主なフレッシュマン

ウェンデル・カーターJr

ポジション:PF/C


トレボン・デュバル

ポジション:PG


ゲイリー・トレントJr

ポジション:SG/SF

シーズン予想

昨季から残る主力はグレイソン・アレンただ1人。
マーキス・ボールデンは高校時代マクドナルドオールアメリカンやジョーダンブランドクラシックにも選出された選手でしたが、怪我もあり昨季はほとんど出場時間を得られていません。

今季のデューク大は昨季に比べるとタレントの枚数は明らかに劣りますが、フレッシュマンのウェンデル・カーターJr、トレボン・デュバル、ゲイリー・トレントJrの3人は各ポジションでは学年トップの選手。
揃ってone and doneで来年のアーリーエントリーが予想されます。

昨年はタレントが豊富過ぎたため、選手の起用法が最後まで中々定まらなかった感がありましたが、その点では今季の方がやりやすさはある様に思います。

ここ数年PGが穴だったデューク大。
フレッシュマンのデュバルは高校NO1ガードと評され、デュークが得た久々の本格派ガードです。
アレン、トレントの2人もコンボガードをこなすことの出来る器用さがあり、デュバルが休む間はこの2人がガードとして繋ぐことになりそうです。

ケビン・ノックスを獲得できなかったことで、ウイングスのサイズは小さめ。
その分オフェンスではスピードを強調してきそうです。
インサイドの控えジャビン・デロリエールはインサイドのプレーヤーとは思えない程の機動力を持ち、アップテンポな展開の中では重要な役割を果たすのではと期待しています。

インサイドの加入したカーターは高校屈指のパワーと堅実なインサイドプレーが魅力の選手。
ハンドリングやパッシングスキルもインサイドとしては十分な水準の技術を持ち、安定した活躍を見せてくれるでしょう。
昨季は出場時間を得られずくすぶっていたボールデンですが、ディフェンスでのポテンシャルの高さはドラフト1巡目クラス。
カーターとボールデンの2人は攻守に渡りインサイドを支配してくれるでしょう。

このチームのカギとなるのはやはり大黒柱のグレイソン・アレン。
優等生が揃うデューク大は時としてアグレッシブさに欠け、昨季は格下への思わぬ取りこぼしが少なくありませんでした。
若いタレントが揃うチームをアレンが闘争心を持って牽引し上手くまとめ上げることが出来れば、2015年以来のFINAL4も夢ではないチームとなるでしょう。

アレン復活への期待も込めて、今季のデューク大の成績はFINAL4と予想します。

コメント