ティオ・ピンソン次第では今季もノースカロライナ大が侮れない。



久々にカレッジの話です。
2017年のカレッジバスケはノースカロライナ大(UNC)6度目の全米制覇で幕を閉じました。
スター揃いのUNCでしたが、スターティング5からはアイザイア・ヒックスとケネディー・ミークスが卒業。
エースのジャスティン・ジャクソン、インサイドのバックアップを務めたトニー・ブラッドリーがアーリーエントリーし多くのメンバーがチームを去りました。

バックコートにはエースガードのジョエル・ベリーが残留。
UNCはシーズン中からベンチメンバーを積極的に起用しており、今季もバックコートの層は中々の厚さを誇ります。

しかし、主力3人が去ったフロントコートは緊急事態。
トーナメントでブレークしたルーク・メイが残留しますが、インサイドで計算出来る選手は彼1人。
後はフレッシュマンの出来次第と不安が残ります。

UNCのメンバーの中で私が注目しているのがシニアとなるウイングのティオ・ピンソン。
昨季の平均得点は6.1得点と平凡でしたが、1番~3番までこなす器用さとチーム屈指のディフェンス力でNCAAトーナメント優勝に大きく貢献。
ピンソンの活躍次第では、今季もUNCはFINAL4に絡んでくると予想しています。



ティオ・ピンソン


スタッツ





ハイライト


高校時代にはESPNランキングで学年10位にランクされたピンソン。
ちなみに11位はケリー・ウブレで13位はディアンジェロ・ラッセル、18位にはデビン・ブッカーがいた学年です。
2011年にはU16アメリカ代表に選出。
マクドナルドオールアメリカン、フープサミット、ジョーダンブランドクラシックにも出場したエリートプレイヤー。

カレッジでは怪我がちなこともあり、スタッツは平凡だけれど高い身体能力で攻守に貢献し、プレーにも華のある選手。
チーム屈指のディフェンス力を有するオールラウンドプレーヤーで、チームのムードメーカーとしても知られています。
視野の広さは大きな魅力で昨季の平均アシスト数3.7はチーム首位。
NCAAトーナメント決勝の対ゴンザガ大戦でも、試合終盤のジョエル・ベリーの3PT、ジャスティン・ジャクソンのゴール下のバスケットカウントと2度の逆転をアシストしています。

得点面ではスラッシャーとして素晴らしい身体能力とハンドリングスキルを持ちますが、3PTに難あり。
カレッジでの3シーズンで1度も3PT成功率30%を上回ったことがありません。
昨季のFG数が1試合平均5.4本とシュート数がかなり少なく、今季はシュート数増加と3PT成功率の向上で平均2桁得点が期待出来るのではないかと。

多くの主力選手を失った今季のUNCにおいて、ピンソンの様に複数のポジションをこなせるオールラウンダーは貴重な存在。
対戦相手によっては4番ポジションでのプレーも考えられます。
昨年がトーナメント準優勝で今年が優勝と素晴らしいシーズンが続いているUNC。
もし、今季もUNCがトーナメントを駆け上がることがあれば、そこには必ずピンソンの活躍があるでしょう。



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