NCAAにFBIの捜査のメスが。名将リック・ピティーノも解雇。

2017年9月26日にNCAAバスケットボール関係者10人が、贈収賄の疑いでFBIに逮捕されたと報じられました。
逮捕された10人の中には、アリゾナ大、オーバーン大、オクラホマ州立大、USCのアシスタントコーチが含まれており、彼等はフィナンシャルアドバイザーやエージェントに選手を斡旋する代わりに金銭を受け取った疑いがかけられています。

また、大手スポーツブランドAdidasの役員であるJim Gatto氏も含まれています。
Gatto氏は、高校の有力選手がAdidasがスポンサーをする大学に進学する代わりに、選手やその家族に金銭を渡した疑いがかけられています。

FBIは2015年からNCAAバスケットボールの贈収賄に関して捜査を続けていたとのこと。
今回の事件により、既に様々な動きが起こっています。



名将リック・ピティーノがルイビル大から解雇

ルイビル大のヘッドコーチを務めるリック・ピティーノ。
ケンタッキー大とルイビル大で1度ずつ、計2回のNCAAトーナメント優勝を達成した名将が、今回のスキャンダルにより、ヘッドコーチの職を解雇されました。

ルイビル大はAdidasのスポンサーを受けるチーム。
明らかにされたFBIの捜査資料では、大学名や選手の個人名は明らかにされていませんでしたが、ルイビル大のリクルートに際して、ルイビル大へのコミットと引き換えに選手の家族へ$100,000が支払われた模様。
金銭を受け取ったのは、マクドナルドオールアメリカンのブライアン・ボウエンの家族と見られています。

ルイビル大はリクルートで大成功を収め、今季のNCAAトーナメントでの上位進出が期待されていました。

※2017年9月28日追記
ルイビル大にコミットしていたclass of 2018のアンフェニー・シモンズとコートニー・レミーの2人もコミットを撤回。

E.J・モンゴメリーがオーバーン大へのコミットを撤回

オーバーン大への進学をコミットしていたE.J・モンゴメリー。
今回のスキャンダルを受けて、一早くオーバーン大へのコミットを撤回し、進学先の選択を白紙に戻すことが報じられました。

モンゴメリーは彼の姉がオーバーン大の女子バスケットボールチームでプレーしていたこともあり、2016年9月に早々とオーバーン大にコミットしていました。

オーバーン大は近年リクルートで成果を挙げており、今季のチームにはムスタファ・ヘロン、オースティン・ウィリーといったNBAを狙える選手が在籍しています。

オーバーン大は今回のスキャンダルを受けて、チケットの払い戻しを求めるシーズンチケット購入者に対して全額返金を行うことを決定しています。

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