今季カレッジで気になる選手②:デューク大ウェンデル・カーターJr


マービン・バグリーの加入で注目度が更に高まっているデューク大。
将来性の高いフレッシュマンを数多く獲得し、タレントの枚数は充実していますが、昨季出場時間を得ていた選手はほとんどおらず、経験不足は否めません。

特にインサイドの経験不足は重要な課題で、今年のロスターで昨季もローテーションに絡んでいたのは、マーキス・ボールデンで平均出場時間は6.5分のみ。
バグリーの加入はありますが、過去2シーズンでは、チェイス・ジーターやハリー・ジャイルズなど、インサイドのフレッシュマンは中々活躍出来ていません。

今季も不安が残るデューク大のインサイドですが、バグリーでは無く、同じくフレッシュマンのウェンデル・カーターJrが安定感をもたらしてくれると期待をしています。


ウェンデル・カーターJr

大学:デューク大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF/C
身長(裸足):205.1cm
体重:112.9kg
ウイングスパン:222.9cm


高校屈指のパワーを誇るエリートプレーヤー


ポテンシャルの高いビッグマンが揃う今年のフレッシュマンの中でも、実績とインサイドの支配力では、ウェンデル・カーターJr程優れた選手はいないでしょう。
2016年にはU17世界選手権にアメリカ代表として出場。
優勝に貢献し、大会ベスト5にも選出されました。
AAUでのアリゾナ大のディアンドレ・エイトンとの対戦では、エイトンの19得点10リバウンドに対して、30得点16リバウンドで上回り、チームを勝利に導きました。
学業や学校生活でも模範的なプレーヤーに贈られるMorgan Wootten Boys Basketball Player of the Yearも受賞しています。
学校の演劇に出演する為にAAUの試合を欠場したこともあり、典型的なバスケだけの選手とはちょっと違った考え方を持つ選手でもあります。

プレーエリアは広くは無いものの、ペイントエリア内では支配的な強さを持ちます。
サイズ、ウイングスパン共に優秀で、カレッジであればCとPFをこなす高さと身体能力を持ちます。
リバウンドやブロックにも強く、貢献度の高いビッグマンです。

今年のデューク大のインサイドには、ボールデン、アントニオ・ヴァランコビッチ、ジャビン・デロリエール、バグリー、カーターがおり、選手層は充実。
リムプロテクトに優れるボールデン、ガード並の機動力を持ちアップテンポなゲームで存在感を発揮するデロリエールとそれぞれ特色を持っており、ゲーム展開によって持ち味を発揮してくれるでしょう。
その中で、誰が最もペイントエリアで安定した貢献を見せてくれるかと言われれば、間違いなくカーターでしょう。

期待値の高いデューク大ですが、怪我や手術によるコーチKの離脱などの要因で不安定なシーズンを過ごした昨季を思い返すと、今年も不安要素は少なくありません。
尚且つ今年は昨季以上に若いチーム。
今季のデューク大が期待通りの成績を残し、Final4進出を果たす為にはカーターのベテランの様な安定した活躍が必要でしょう。

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