2018NBAドラフト:注目フレッシュマンの11月
もう12月に入り、カレッジバスケの開幕から3週間程が経ちました。
今年も多くのフレッシュマンがシーズン早々から活躍を見せ、3月から始まるNCAAトーナメントや来年のドラフトへの期待感も高まります。
という訳で、来年のドラフトに向けて主だったフレッシュマンの11月の活躍やトピックをまとめておこうと思います。
各選手ごとに、ここまでスタッツを書いておきます。
スタッツは全てここまで(2017年12月2日)の平均の数字です。
マイケル・ポーターJr
大学:ミズーリ大
ポジション:SF/PF
スタッツ:2.0MIN2.0PTS2.0RB0.0AST0.0ST0.0BLK0.0TO
学年トップ選手として鳴り物入りでミズーリ大に進学したマイケル・ポーターJr。
開幕戦の対アイオワ州立大戦では試合開始から2分プレーしただけでベンチに退き、その後の試合も詳細が明かされぬ故障で欠場が続きました。
結局、ヘルニアの手術によるシーズン全休が発表され、ポーターのカレッジ1年目のシーズンは早々と終わりを告げました。
プレシーズンでの対カンザス大戦では21得点の活躍を披露。
このまま来年のドラフトにエントリーしてもロッタリー指名は固いでしょう。
シーズン開幕前には
"チームとして思うような結果が残せなければ、one and doneをしない可能性もある"
という趣旨の発言をしており、シーズン終了後の去就にも注目が集まります。
マービン・バグリー
大学:デューク大
ポジション:PF
スタッツ:31.7MIN22.3PTS11.1RB1.6AST0.8ST0.8BLK2.2TO
予想以上の活躍に正直驚いています。
ミシガン州立大やフロリダ大をなぎ倒し、開幕から9連勝を続けるデューク大。
そのデューク大をフレッシュマンにして牽引しているバグリー。
ビッグマンとしてはクイックネスがずば抜けており、オフェンスリバウンドで無類の強さを発揮。
ポストでのポジション取りが上手く、キッチリインサイドで得点を重ねているのも好印象。
アウトサイドのスキルも持つ選手なので、インサイドとアウトサイドで器用貧乏になり兼ねないと懸念していましたが、インサイドを軸にゲームを支配しています。
多くの個人賞も受賞しており、11月のNO1フレッシュマンはバグリーに間違いありません。
予想指名順位はTOP3。
予想指名順位はTOP3。
ディアンドレ・エイトン
大学:アリゾナ大
ポジション:C
スタッツ:29.7MIN19.3PTS11.6RB1.6AST0.7ST1.1BLK1.7TO
エイトンの個人成績は文句無しですが、アリゾナ大はここまで4勝3敗とまさかの苦戦を強いられています。
身体能力の高さとペリメーターのシュートの上手さは評判以上。
アウトサイドでプレーすることも好み、それが効果的に働いているかは疑問です。
彼の身体能力とサイズから考えると1.1ブロックという数字も物足りません。
インサイドでアグレッシブにプレーすれば、相手にとっては今以上に嫌な存在となるでしょう。
モンスター級の数字こそ残していますが、まだまだ力を発揮しきれていない印象が強い選手。
能力・技術が飛びぬけていることに疑いの余地はなく、来年のドラフトでもTOP3位内で指名を受けるでしょう。
モハメド・バンバ
大学:テキサス大
ポジション:C
スタッツ:27.2MIN10.3PTS9.7RB0.7AST1.0ST4.0BLK2.0TO
高校NO1のディフェンシブセンターと評価されていたバンバ。
前評判通り、ディフェンスでの存在感は凄まじく、1試合平均4.0ブロックを記録。
オフェンス技術はまだまだ粗削りですが、競争心高くタフにプレーをしており、今後の成長を期待させます。
マービン・バグリーとウェンデル・カーターJr擁する対デューク大戦では、2人には及ばないまでも9得点10リバウンド2ブロックを記録。
ディフェンスでの存在感だけでも上位指名の価値は十分にあり、上位5位内での指名を受けるでしょう。
ジャレン・ジャクソンJr
大学:ミシガン州立大
ポジション:PF
スタッツ:21.1MIN9.3PTS7.4RB1.1AST0.9ST2.0BLK2.6TO
強豪MSUでスターティング5の一角を担うジャクソン。
機動力の高さ、リムプロテクト、3PTが魅力の選手。
スタッツ以上にインパクトが強く、リバウンドやディフェンスでのチームへの貢献度も高い選手。
対デューク大戦でも19得点7リバウンド3ブロックを記録しています。
ファールトラブルになることが多く、プレーに波もありますが、アグレッシブなプレーは好印象。
バンバと並び粗削りながら将来が楽しみな選手。
TOP10以内での指名を受ける事になるでしょう。
ケビン・ノックス
大学:ケンタッキー大
ポジション:SF/PF
スタッツ:35.1MIN16.1PTS5.7RB1.7AST1.1ST0.6BLK2.3TO
ポーターがシーズン全休となった今、フレッシュマンのNO1コンボフォワードはこのノックスでしょう。
ランニングプレーに強く、速攻のフィニッシャーとしての破壊力は抜群。
当たり外れは大きいものの、調子が良いときは3PTも連続で決めてきます。
逸材揃いのケンタッキー大の中でもリーディングスコアラーとなっています。
彼の能力を考えると平均20得点を要求したい所です。
今季のケンタッキー大は昨季のマリック・モンクやディアーロン・フォックスの様にチームをリードする存在がまだ出てきておらず、ノックスのステップアップが期待されます。
今季のケンタッキー大は昨季のマリック・モンクやディアーロン・フォックスの様にチームをリードする存在がまだ出てきておらず、ノックスのステップアップが期待されます。
予想指名順位は10位以内。
ブランドン・マッコイ
大学:UNLV
ポジション:C
スタッツ:26.0MIN18.6PTS12.1RB0.6AST0.4ST1.7BLK3.3TO
ビッグマンの評判が高い今年のフレッシュマンですが、その中でも屈指のスタッツを残しているマッコイ。
ディアンドレ・エイトン、モハメド・バンバの様な万能型ではありませんが、圧倒的なパワーでインサイドを制圧。
ウイングスパンは長くないため、ディフェンスでのポテンシャルという面でも上記2人には及びませんが、インサイドに徹するプレーの影響力は絶大。
次戦ではエイトン擁するアリゾナ大と対戦。
エイトン相手の活躍次第では、評価を更に上げるでしょう。
このままの活躍を続けられれば、1巡目中位辺りで指名を受けるかもしれません。
トレボン・デュバル
大学:デューク大
ポジション:PG
スタッツ:32.8MIN13.3PTS1.9RB6.4AST2.2ST0.1BLK2.2TO
過去2シーズンは司令塔不在に苦しんだデューク大ですが、今季はデュバルがタレント軍団を上手にコントロール。
彼の存在がデューク大好調の要因の1つであることは間違いありません。
勝負所でのスティールも光り、ディフェンス面での貢献も大きな選手です。
シューティング精度は課題でFT成功率は61.1%。
3PT成功率に至っては15.4%と壊滅的。
シューティングに改善が見られれば、TOP10位内での指名となるでしょう。
コリン・セクストン
大学:アラバマ大
ポジション:PG/SG
スタッツ:30.8MIN24.7PTS4.0RB4.2AST1.5ST0.0BLK2.2TO
高校界屈指のスコアラーがカレッジでも暴れています。
ミネソタ大戦では、試合中の小競り合いで飛び出したアラバマ大の控え選手が全員退場処分。
そこからファールアウトや怪我などで最終的にはアラバマ大はコート上の選手3人でミネソタ大と戦うことになりましたが、セクストンが40得点の大爆発。
3人対5人の状況で得点差を詰め、セクストンらしい闘争心溢れるパフォーマンスを披露しました。
12月9日の対アリゾナ大戦、12月22日の対テキサス大戦と注目フレッシュマンを擁するチームとの対戦も控えており、ビッグゲームでこそ燃えるセクストンの活躍が楽しみでなりません。
指名予想は10位内といったところでしょうか。
トレー・ヤング
大学:オクラホマ大
ポジション:PG
スタッツ:32.0MIN28.8PTS3.7RB8.8AST2.3ST0.5BLK3.5TO
平均28.8得点とカレッジ全体で1位に付けているヤング。
コートのどこからでも射抜くシュートレンジとシュート精度を武器に得点を量産しています。
得点能力の高さに目が行きがちですが、視野の広さとパッシングスキルも素晴らしく、平均アシストでもカレッジ全体3位。
また、平凡な身体能力にも関わらず2.3スティールを記録しており、読みの鋭さとバスケットボールIQの高さも際立っています。
日本人にとってもとても参考になるプレーを見せてくれています。
日本人にとってもとても参考になるプレーを見せてくれています。
サイズ・身体能力は平凡。
そこが原因でドラフトでの評価が上がらない可能性もありますが、ステファン・カリーの成功という例もあり、まだまだ予想は難しいですね。
そこが原因でドラフトでの評価が上がらない可能性もありますが、ステファン・カリーの成功という例もあり、まだまだ予想は難しいですね。
活躍から考えれば、1巡目指名は固いでしょう。
ウェンデル・カーターJr
大学:デューク大
ポジション:PF/C
スタッツ:25.7MIN13.3PTS9.4RB1.8AST0.8ST2.3BLK1.9TO
バグリーと共にデューク大のインサイドに君臨するカーター。
バグリー程では無いにしろ、多彩なスキルと高い身体能力を持ち、インサイドで堅実な仕事をしてくれるビッグマン。
ブロックにも積極的に飛び、ディフェンスでの存在感はバグリー以上。
イージーなミスが気になりますが、ハンドリングが向上すれば、インサイドでの支配力は更に増すでしょう。
個人的にはもう1年カレッジに残って技術を磨けば、更に化けると思っていますが、one and doneでアーリーエントリーが濃厚でしょう。
個人的にはもう1年カレッジに残って技術を磨けば、更に化けると思っていますが、one and doneでアーリーエントリーが濃厚でしょう。
跳びぬけて優れたスキルのある選手ではありませんが大きな穴も無く、1巡目中位辺りでは指名を受けるでしょう。
ゲイリー・トレントJr
大学:デューク大
ポジション:SG
スタッツ:32.4MIN12.2PTS4.7RB1.9AST0.8ST0.2BLK0.8TO
多彩な得点パターンと勝負強さを見せるトレント。
PK80の対フロリダ大戦でも勝負を決定付けるスティールとFTを決め、チームのPK80制覇に大きく貢献しました。
FT成功率は驚異の96.1%を記録。
FG成功率35.4%、3PT成功率29.4%とシューティングは低調ですが、シューティング技術は高く、シーズンが進むに連れ成功率が改善され、平均得点も向上していくでしょう。
既に1巡目指名の評価を受けている選手ですが、TOP10位内まで評価を上げてくる気がしています。
こうやって並べてみるとデューク大の選手の活躍が顕著ですね。
一方でマッコイ、セクストン、ヤングの様にチームの絶対的エースに君臨している選手達のこれからの活躍も楽しみ。
カレッジバスケに馴染み始めた12月には更に驚くような活躍をする選手も出てくるかもしれませんね。
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