NBAドラフト2018:トレー・ヤングをステファン・カリーと比較。


史上初の同シーズンでの得点王、アシスト王同時受賞を達成したオクラホマ大のトレー・ヤング。広いシュートレンジと創造性溢れるプレーから、NBAのスーパースターであるステファン・カリーにも例えらた今季のカレッジの主役の1人。

シーズンが進むに連れ、ヤングに対するディフェンスは日増しに強まり、シーズン後半には苦戦をしましたが、チームをNCAAトーナメント出場に牽引しました。

NCAAトーナメントでは1回戦で敗退し、NBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しました。


トレー・ヤング

ステファン・カリー

身体測定結果比較

トレー・ヤングステファン・カリー
裸足身長(cm)184.15187.96
靴込身長(cm)187.33191.14
体重(kg)80.6582.10
体脂肪率(%)5.355.7
ウィングスパン(cm)190.50191.77
スタンディング
リーチ(cm)
242.57246.38
レーンアジリティ-11.07
シャトルラン--
スプリント-3.28
垂直跳び(助走無し)-74.93
垂直跳び(助走有り)-90.17
備考2018年ドラフトコンバイン2009年ドラフトコンバイン

スタッツ比較

トレー・ヤングステファン・カリー
MPG35.433.7
FG%42.20%45.40%
3PT%36.00%38.70%
FT%86.10%87.60%
OFF REB0.40.6
DEF REB3.53.8
Total REB3.94.4
AST8.75.6
STL1.72.5
BLK0.30.2
TO5.23.7
PPG27.428.6

カレッジの歴史に残るシューター2人

フレッシュマンにして得点王・アシスト王の二冠を達成したトレー・ヤングと、2008年のNCAAトーナメントで歴史に残るパフォーマンスを残したステファン・カリーを比較してみます。

身体測定ではヤングの方がかなり小さいイメージを持っていましたが、身長差は約3.9cmで 体重差も僅か1.5kg。共にウイングスパンは短く、ポイントガードの平均以下です。

ヤングの身体は全てにおいてNBAのポイントガードの平均と見られますが、身体的には同等のカリーがNBAで活躍している事から、身体的な面は大きな懸念にはならないでしょう。

スタッツでは、ヤングのスタッツとカリーのジュニアのシーズンのスタッツを比較。

両者共に得点では優秀な数字を残し、NCAAの得点王を受賞しています。ヤングはシーズン中にシューティングスランプにも悩まされましたが、FT成功率は86.1%と高水準で、シューティング精度には信頼が置けます。

2人のスタッツで大きく異なるのがアシスト数。

カリーもジュニアのシーズンには前シーズンの平均2.9本から5.6本へと数字を大きく伸ばしましたが、ヤングはフレッシュマンにして平均8.7本のアシストを稼ぎ出し、NCAAのアシスト王を受賞。

アシストの多い分、TO数の多さも目立つヤングですが、カレッジ時点でのパスセンス・技術においては、ヤングがカリーを上回っていると言えるでしょう。

確かなスキルと華やかな創造性を備えるヤング

今季カレッジの主役の1人として大きな話題を呼んだトレー・ヤング。

彼の活躍はカレッジ入学前の期待を大きく上回るものでした。高いシュート力と創造性溢れるゲームメイクは見る者を惹きつけてやみません。

カリーの様な広いシュートレンジに注目が集まるヤングですが、プレーメーカーとしてのセンスやパススキルも抜群。

カレッジではヤングにディフェンスが集中したためミスも目立ちましたが、タレント溢れるNBAでは、カレッジ以上に伸び伸びとプレー出来るかもしれません。

ヤングのスタイルがNBAで通用するのか?、という疑問もよく耳にしますが、純粋に今季のカレッジのPGの中でシュート力、パスセンスが最も優れてたPGはヤングで間違いないと思います。

NBAでも確かな技術に裏打ちされたプレーで活躍を見せてくれると期待しています。

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