今季の高校バスケは混戦の模様

昨季はRJ・バレット擁するMontverde Academy(MVA)がシーズン無敗のまま、GEICO Nationalsを制し幕を閉じたアメリカ高校バスケ。
今季は昨季のMVAの様な絶対王者が不在で混戦が続きます。

シーズン開幕当初は、MVA、IMG Academy(IMG)、Oak Hill Academy(OHA)、University School(NSU)がUSA Todayランキング上位4校を占め、今季の中心と目されていましたが、ホリデーシーズンの招待トーナメントで他の強豪に黒星を喫し、ランキングは大きく変動を見せています。


強豪ひしめくCity of PalmsをMcEachernが制する


フロリダで開催されたCity of Palms Classic。
毎年全米から強豪が集まるこのトーナメントに、今年はOHA、NSU、IMGも参戦。
全米NO1ガードのコール・アンソニー擁するOHA、昨季GEICO Nationalsで準優勝を果たしたメンバーの内エースのバーノン・キャリーJrとスコッティー・バーンズの残ったNSU、転校生の加入により全米屈指の選手層を獲得したIMGの3校の内のどこかがトーナメントを制するだろうと予想をしていました。

しかし、このトーナメントは大荒れ。
IMGはトレンドン・ワトフォードの38得点の爆発により、2回戦でMount Brookの前に敗退。
NSUも2回戦でフィラデルフィアのImhotep Charter(Imhotep)に力負け。
準決勝に残ったOHAもインサイドの主力であるコフィ・コックバーンを欠き、コール・アンソニーが33得点を上げるもImhotepに敗戦。

混戦のトーナメントを制したのは得点力に優れるガードのシェリフ・クーパーと高い身体能力を誇るアイザック・オコロ擁するMcEachern。
決勝でImhotepに68-47で快勝。
決勝でも20得点5リバウンド4アシストを記録したクーパーがトーナメントのMVPに選出されています。

La LumiereがMVAを撃破

USA Todayランキングで1位にランクされたMVAは、ハワイで開催されたIolani ClassicでLa Lumiere(Lumiere)と対戦。
Lumiereは2017年にジャレン・ジャクソンJrやブライアン・ボウエン、ジョーダン・プール等を擁し、Dick's Nationalsを制した新興の強豪校。

Lumiereはこのトーナメントの準決勝でMVAと対戦し、キーオン・ブルックスの終盤での活躍により58-51でMVAに勝利。
決勝でもアイザイア・スチュワートの24得点13リバウンドの活躍でOak Ridgeを粉砕し、トーナメントで優勝を果たしました。
この勝利により、現在はLumiereがUSA Todayランキング1位の座を獲得しています。

今季は大本命不在

現在はLa Lumiereは全米1位にランクされていますが、大本命不在。
MVA、IMG、OHAは各ポジションにタレントが揃っており、充実の戦力を保有。
RJ・バレットの様な絶対的エースも強豪校にはおらず、大混戦のシーズンとなるでしょう。


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