ラメロ・ボールが米高校バスケ界に復帰!!

自身の父親であるラバー・ボールが設立したプロリーグ"JBA"でプレーしていたボール三兄弟の三男ラメロ・ボール。既にプロとしてプレーしていたラメロは、今年の11月にオハイオ州のスパイアインスティテュート(スパイア)に加入し、高校バスケ界に電撃復帰を果たしている。

ラメロにプロでプレー歴があることから、アマチュア規定への抵触を不安視したチームとの対戦がキャンセルされる等、高校バスケ界復帰直後から既に様々な物議を醸しているが、ラメロの実力は本物。

スパイアにはラメロ以外でもミシガン州立大にコミットしているガードのロケット・ワッツ、class of 2020でESPNランキング上位にランクされるアイザイア・ジャクソンがおり、その事からもスパイアのレベルの高さが分かるだろう。

スパイアは豪華なメンバーを揃え、今季ここまでシーズン無敗の12勝0敗と快進撃を続けている。

トリプルダブル級の活躍を続けるラメロ・ボール


この1年で身長が伸び、既に兄たちを超える2m級に成長したラメロ。身長だけでなく跳躍力も上がり、以前は見られなかった様なアスレティックなプレーも披露。その能力を駆使し、トリプルダブルを連発している。

オールラウンドなプレーは彼の兄であるロンゾ・ボールの高校試合を彷彿とさせる。スパイアでの最初の10試合中5試合でトリプルダブルを達成しており、そのパフォーマンスは高校レベルでは圧倒的だ。

身長が急激に伸びたことで、まだ身体の成長に技術が追い付いておらず、雑なプレーも目に付くが、長身ガードとは思えない様なセンス溢れる創造的なプレーは兄のロンゾにも無かった魅力だ。

跳躍力やクイックネスは高校時代のロンゾ程ではなく、ディフェンスでの貢献度は現時点では劣るかなという印象。高校時代のロンゾと比較すると粗さが目に付くけれど、ラメロが今季の高校バスケ界で最も注目を集める選手の1人であることに疑いの余地はない。

予定されていた超強豪校のオークヒルアカデミー、2017年には全米招待を制覇したラ・ルミエールスクールとの対戦は、ラメロはプロチームでプレーしていた事から、ラメロと対戦する事でNCAAのアマチュア規定に抵触してしまう可能性があるという懸念からキャンセルとなってしまったが、ラメロへの注目度は高く、これからも多くの映像がネット上に流れてくるだろう。

大学への進学の可能性は?

ラメロは11月のスパイア加入時の記者会見でカレッジでプレーする意思があることを表明している。希望進学先としてデューク大、ケンタッキー大、ノースカロライナ大等の超名門校の名前を挙げた。

しかしながら、下記の理由からラメロがNCAAでプレーすることは実現しないだろう。
  1. リトアニアのプロリーグでプレーする際に代理人と契約
  2. BBBからシグネイチャーシューズを発売
  3. リトアニア、JBAでプロとしてプレー
NCAAには厳格なアマチュア規定があり、代理人と契約して過去がある選手やプロとして移動費等の最低限の必要経費以上を受け取った経歴のある選手はNCAAでプレーすることが認められない。

高校バスケにも、州によって異なるアマチュア規定があり、ラメロがスパイアでプレーが出来ているのは、スパイアが州の団体に加盟していないから。ラメロの所属するチームとプレーすることで選手のアマチュア規定違反を恐れたチームは、オークヒルやラ・ルミエールスクールの様に対戦をキャンセルしている。

ヨーロッパのプロチームでプレーした経験を持つ選手もNCAAでプレーをしている例があるが、アマチュア規定に抵触していないことを証明する必要があり、証明までに時間を要しデビューが遅れることもしばしば。

ラメロの場合上記全てがアマチュア規定に抵触していないことを証明することは容易ではないと予想され、NCAAでのプレーは現実的には不可能だろう。

シーズン終了後はどこへ?

2020年にドラフトへのエントリーが可能となるラメロ・ボール。今シーズンが終了してからドラフトまでには1年間の期間が残されている。

上で触れた様に、NCAAでのプレーは現実的に厳しい状況であるので、残された選択肢はNBAの下部リーグであるGリーグか、海外プロリーグでのプレーだろう。

過去にアメリカの注目高校生でカレッジをスキップし海外プロリーグでプレーした選手としては、中国でプレーしたエマニュエル・ムディエイや、オーストラリアとニュージーランドを拠点とするNBLでプレーしたテレンス・ファーガソンが思い出される。2名ともドラフトで1巡目指名を受けており、海外でプレーをしても実力さえあれば1巡目指名を受けNBA入りすることは十分可能。

今季終了後のラメロの判断には、また大きな注目が集まることになるだろう。

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