ラメロ・ボールがアメリカ高校バスケ界に電撃復帰!!

ロンゾ・ボールを筆頭にしたボール3兄弟の3男、ラメロ・ボール

自身の父親であるラバー・ボールが設立したプロリーグである"JBA"でプレーしていたラメロでしたが、アメリカの高校バスケ界に電撃復帰!!オハイオ州のスパイアインスティテュートに加入しました。

ラメロにプロでプレー歴があることから、アマチュア規定への抵触を不安視したチームとの対戦がキャンセルされる等、アメリカ高校バスケ界復帰早々に物議を醸しています。

スパイアインスティテュートにはラメロ以外でもミシガン州立大にコミットしているガードのロケット・ワッツ、class of 2020でESPNランキング上位にランクされるアイザイア・ジャクソンとハイレベルなメンバーが揃い、今季ここまでシーズン無敗の12勝0敗と快進撃を続けています。


トリプルダブル級の活躍を続けるラメロ・ボール


この1年で身長が伸び、既に2m級に成長したラメロ・ボール

身体的に成長した事で、以前は見られなかった様なアスレティックなプレーも披露。成長した身体と3兄弟でNo1と評されるバスケセンスを駆使し、トリプルダブルを連発しています。

オールラウンドなプレーは、彼の兄ロンゾ・ボールの高校試合を彷彿とさせ、スパイアでの最初の10試合中5試合でトリプルダブルを達成。そのパフォーマンスは高校レベルでは群を抜いています。

身長が急激に伸びたことで、まだ身体の成長に技術が追い付いておらず、雑なプレーも目に付きますが、長身ガードとは思えない様なセンス、創造的なプレーは兄のロンゾにも無かった魅力です。

跳躍力やクイックネスは高校時代のロンゾ程ではなく、ディフェンスでの貢献度は現時点では劣るかなという印象。プレーの粗さも目に付きますが、ラメロ・ボールは今の高校バスケ界で最もエキサイティングなプレーヤーの1人でしょう。

予定されていた超強豪校のオークヒルアカデミー、ラ・ルミエールスクールとの対戦は、プロチームでのプレー歴を持つラメロと対戦する事で、NCAAのアマチュア規定に抵触してしまう可能性があるという懸念からキャンセルに。

依然としてラメロへの注目度は高く、これからも多くの映像がネット上に流れてくるでしょう。

大学への進学の可能性は?

ラメロは11月のスパイア加入時の記者会見でカレッジでプレーする意思があることを表明。希望進学先としてデューク大、ケンタッキー大、ノースカロライナ大等の超名門校の名前を挙ています。

しかしながら、下記の理由からラメロがNCAAでプレーすることは実現しないと予想しています。
  1. リトアニアのプロリーグでプレーする際に代理人と契約
  2. BBBからシグネイチャーシューズを発売
  3. リトアニア、JBAでプロとしてプレー
NCAAには厳格なアマチュア規定があり、代理人と契約して過去がある選手やプロとして移動費等の最低限の必要経費以上を受け取った経歴のある選手はNCAAでプレーすることが認められません。

高校バスケにも、州によって異なるアマチュア規定があり、ラメロがスパイアインスティテュートでプレー出来ているのは、スパイアが州の団体に加盟していないから。

ラメロの所属するチームとプレーすることで選手のアマチュア規定違反を恐れたチームは、オークヒルやラ・ルミエールスクールの様に対戦をキャンセルしています。

ヨーロッパのプロチームでプレーした経験を持つ選手もNCAAでプレーをしている例がありますが、アマチュア規定に抵触していないことを証明する必要があり、証明に時間を要した結果デビューが遅れることもしばしば。

ラメロの場合、上記全てがアマチュア規定に抵触していないことを証明することは容易ではないと予想され、NCAAでのプレーは現実的には不可能でしょう。

シーズン終了後はどこへ?

2020年にドラフトへのエントリーが可能となるラメロ・ボール。今シーズンが終了してからドラフトまでには1年間の期間が残されます。

上で触れた様に、NCAAでのプレーは現実的に厳しい状況であるので、残された選択肢はNBAの下部リーグであるGリーグか海外プロリーグでのプレーでしょう。

過去にアメリカの注目高校生でカレッジをスキップし海外プロリーグでプレーした選手としては、中国でプレーしたエマニュエル・ムディエイや、オーストラリアとニュージーランドを拠点とするNBLでプレーしたテレンス・ファーガソンが思い出されます。

2名とも海外でプレーした後にドラフトで1巡目指名を受けており、カレッジをスキップしても実力さえあれば1巡目指名を受けNBA入りすることは十分可能です。

今季終了後のラメロの判断には、また大きな注目が集まることになりそうです。

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