日本人の手本となる選手:マーケット大マーカス・ハワード

2mを超えるサイズや圧倒的な身体能力を備える選手が目白押しのアメリカカレッジバスケットボールですが、中には日本人と変わらないサイズや身体能力で活躍する選手も存在します。

マーケット大のマーカス・ハワードはその中の1人。
裸足で身長182.9cm、ウイングスパン180.3cmというサイズながら、2018年12月24日現在でNCAA全体で6位となる平均25.0得点を記録中。
先日の対バッファロー大戦では、後半だけで40得点の活躍でシーズン無敗だったバッファロー大を撃破。
NCAAでも屈指の爆発力を誇るスコアラーとして活躍を見せています。


マーカス・ハワード



マーケット大のジュニアガードのマーカス・ハワード。
2016年にはU17世界選手権にUSA代表として出場し、大会制覇に貢献しています。
大学入学後はフレッシュマンから平均13.2得点を上げています。
特にシュート精度は特筆もので、FG成功率50.6%3PT成功率54.7%FT成功率88.9%を記録し、3PT成功率でNCAA全体1位に輝き、マーケット大のシーズン記録も更新しています。

2年目の昨季は平均得点を20.4得点まで上げ、プロビデンス大戦では52得点を上げ、マーケット大記録を更新。
シーズン中に6度も30得点以上を記録し、カレッジ屈指のスコアラーに成長しました。

3年目の今季は平均得点を25.0得点4.3リバウンド4.5アシストを記録中。
昨季は1試合平均2.8本だったアシストも4.5本まで向上させ、PGとしても大きな成長を見せています。
カレッジ屈指の爆発力も健在でAPランキング12位のカンザス州立大戦で45得点、同14位のバッファロー大戦で45得点を記録し、チームを金星に導いています。

彼の最大の魅力は正確無比なアウトサイドシュート。
年々ディフェンスのマークが厳しくなる中、3年連続で3PT成功率4割以上、2年目以降2年連続でFT成功率9割以上を記録中です。
キャッチ&シュートや、ふり幅の大きなステップバックからの3PTを武器に、身体的には他の選手に劣る中高得点を連発。
クイックネスも傑出している訳ではありませんが、スルスルとドライブでインサイドに入り込みフローターで得点を上げています。

ハワードのアウトサイドシュートや得点技術は、サイズや身体能力で欧米の選手に劣るケースの多い日本人に必要な技術。
低身長で活躍する選手の場合、ウイングスパンが長かったり、爆発的な身体能力を備えていたりするケースが多い中、ハワードの場合はウイングスパンも身体能力も日本人と同等。
彼のプレーからは、日本人でも技術を磨けばNCAAレベルでスコアラーとして活躍出来るという希望を感じられます。
日本人のガードにとって最も参考になるカレッジプレーヤーの1人と言えるでしょう。


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