2019-2020シーズンに注目すべきフレッシュマン6人

NCAAトーナメントも終わり、ドラフト予習を始める前に来季の注目フレッシュマンの紹介を。
今年カレッジのフレッシュマンとなるclass of 2019は全体的にスケール感が小粒な印象ですが、ランキング上位の有力選手達はフレッシュマンから大きなインパクトを残してくれるはず。
実力派のフレッシュマンは今から抑えておいて損はないでしょう。



コール・アンソニー(進学先未定)


高校NO1ガードの評価を受けたOak Hill Academyのアンソニー。
父は元NBA選手でテレビで解説等を務めるグレッグ・アンソニー。
先日のマクドナルドオールアメリカンでも支配的なプレーを見せ、MVPを獲得しています。

裸足身長は185cm程度と少し小ぶりな選手ではありますが、助走有の垂直跳びが109cmと身体能力の非常に高い選手。
ハンドリング、パスセンス、アウトサイドシュートの全てに優れ、フィジカルコンタクトにも強くこれといった弱点は見当たりません。

有力進学先と目されるのはノースカロライナ大(UNC)。
UNCは今季スターティングガードを務めたコビー・ホワイトがNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しており、UNCにとってアンソニーは喉から手が出る程欲しい人材。
既にUNCにコミットしているフレッシュマンには同じくマクドナルドオールアメリカンのアルマンド・ベイコットがおり、ベイコットがアンソニーの獲得に精力的に動いている様です。

アンソニー・エドワーズ(ジョージア大)


class of 2020から学年変更し、class of 2019となったエドワーズ。
コンボガードとしてはこの学年のNO1選手です。
高い得点能力と広い視野を持ち、身体能力に頼らないプレースタイルは高校生とは思えない成熟度を見せます。

進学先は地元のジョージア大。
HCのトム・クリーンはマーケット大時代にドウェイン・ウェイドを、インディアナ大時代にビクター・オラディポを指導したコーチ。
エドワーズのプレースタイルは上の2人にも通ずる所があり、コーチとも上手くフィットしそうです。

昨夏のキャンプではclass of 2020のジェイレン・グリーンとバチバチにやりあっていた姿が私的には印象的。
確かな技術を備える選手なので、怪我さえなければカレッジバスケを席巻する選手になるでしょう。

ジェレマイア・ロビンソン=アール(ビラノバ大)


IMGアカデミーでプレーし、先日のGEICO High School Nationals優勝に貢献、自身も大会MVPに輝いたロビンソン=アール。
両親共にカンザス大出身ということで、カンザス大への進学が予想されましたが、選んだ進学先はビラノバ大。
U18USA代表としてのプレー経験もあるエリートプレーヤーで、アウトサイドシュートも得意。
クイックな選手ではありませんが、機動力は高くリバウンドでも存在感を発揮。
昨年のU18アメリカ選手権でもチームのリバウンドリーダーとなりました。

ビラノバ大はインサイドの要だったエリック・パスカルが卒業しますが、インサイドは粒ぞろい。
フレッシュマンのロビンソン=アールがどこまで出場時間を勝ち取ることが出来るかはまだ分かりませんが、オールラウンドかつ献身的なプレーを見せる彼はチームに必要な選手となるでしょう。

ジェームス・ワイズマン(メンフィス大)


Gatorade選出の高校最優秀選手に輝いたワイズマン。
AAU、高校と現在はメンフィス大のHCを務めるペニーことアンフェニー・ハーダウェイに師事を受け、進学先もペニーのいるメンフィス大。

サイズ、ウイングスパン、機動力、柔らかなシュートタッチと現代的なビッグマンに求められる全ての素養を高いレベルで備えますが、まだまだ素材型の選手。
マクドナルドオールアメリカンでもフィジカルなビッグマン相手に苦戦する様子が目につきました。

今夏のワークアウトでフィジカルとプレーの精度をどこまで上げることが出来るかが成功のカギとなりそうですが、身体的な才能だけでも十分にカレッジで通用する選手。
メンフィス大にはガードが揃っているので、フィニッシャーとして上手く使ってもらえるはず。
今年のフレッシュマンで最も将来性の高い選手はこのワイズマンで間違いありません。

スコッティ・ルイス(フロリダ大)


アスレティックなウイングとして、下級生の頃からその名を轟かせたルイス。
クイックネスは一級品で、攻守に存在感を見せる2wayプレーヤーで、ダンカーとしても学年屈指。
多彩なタイプではありませんが、ファンダメンタルはハンドリングやシューティングも並以上でカレッジでも即戦力でしょう。

進学先のフロリダ大には司令塔タイプのガード、アンドリュー・ネンバードがおり、相性は良さそう。
One and doneをするかどうかはまだ何とも言えませんが、オンボールのディフェンダーとしては非常に優秀で、プロ向きな選手だと思います。

class of 2019にはルイス以外にもジョッシュ・グリーン(アリゾナ大)、ブライアン・アントワン(ビラノバ大)と身体能力に優れるウイングがいますが、その中でも私はルイスを1番に推します。

トレンドン・ワトフォード(未定)

ハイライト内黄色のジャージーの背番号2番

兄はインディアナ大でプレーし、Gリーグでプレーするクリスチャン・ワトフォード。
今までノーマークでしたが、マクドナルドオールアメリカンでのオールラウンドなプレーはとても印象的でした。
爆発的な身体能力を持つ選手ではないけれど、10得点7リバウンド4アシストと現代的なインサイドプレーヤーであることを示しています。
また、昨年12月のCity of Palms ClassicではIMG Academyと対戦し、格上IMGに対して38得点を記録し勝利。
どこからでも得点の取れる多彩なオフェンススキルを持つ選手です。

プレースタイルは内外こなすコンボフォワードですが、クイックネスのある選手ではないので、技術を駆使しインサイドを主戦場にした方が活躍しそうな選手かなと思います。
進学先は未定ですが、最近の流れではメンフィス大の可能性が高そう?
ワイズマンとインサイドで組むことになれば、その多彩な技術でまだまだ粗削りなワイズマンを助けてくれることでしょう。

全体的には小粒な学年

元々この学年で上位だったR.J・バレット、チャールズ・バッシ―が学年変更し、同じく下級生時は上位にランクされたラメロ・ボールが諸事情でカレッジに進まないこともあり、この学年は昨年よりも更に小粒な印象。
そんでもってキャラも昨年に比べると薄めかなと。

上の選手達は即戦力予想をしている選手ですが、自信をもって”この子は活躍するよ”と言えるのはコール・アンソニーとアンソニー・エドワーズの2人くらいでしょうか。
デューク大のヴァーノン・キャリーもほぼ間違いなく即戦力になりそうでなので、Hoop Summtiを見て追記します。
ワイズマンは才能で言えば文句なしの逸材ですが、まだまだ開花には時間がかかりそうですし、他の選手もチーム事情次第な部分が大きそう。

現在、class of 2020の有力選手のclass of 2019への学年変更が噂されており、学年変更の状況次第では、一気に層の厚みを増してきそうです。

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