NBAドラフト2019:一級品のポテンシャルを秘めるキャメロン・レディッシュ

デューク大のフレッシュマン、キャメロン・レディッシュ。恵まれたサイズと多彩なスキルを有し、スター候補揃いのデューク大のフレッシュマンの中でも、ポテンシャルは随一との評価を受け、シーズン前にはドラフト1位指名候補にも挙がった逸材だ。

R.J・バレット、ザイオン・ウィリアムソンに次ぐ3番手という難しい役回りに苦労したシーズンだったが、1度波に乗った時の爆発力や勝負所での決定力の高さは前評判に違わないものがあった。

推しの1人なので評価は甘め。贔屓目を抜きにしてもポテンシャルだけならドラフトTOP3に食い込んでくる選手だろう。

プロフィール

氏名キャメロン・レディッシュ
カレッジオレゴン大
学年フレッシュマン
生年月日デューク大
ESPN
ランキング
3位(2018)
ポジションSG/SF
出身校ウェストタウンスクール
(ペンシルベニア州)
主な個人賞マクドナルドオールアメリカン
ジョーダンブランドクラシック
フープサミット
Mrペンシルベニアバスケットボール
特記事項高校で身長を大幅に伸ばすまではポイントガードとしてプレー。
長所・恵まれたサイズとウイングスパン
・スムースで洗練されたスキル
・攻守に溢れるセンス
懸念事項・好不調の波が激しい

身体測定結果比較

靴有身長(cm)裸足身長(cm)体重(kg)ウイングスパン(cm)スタンディング
リーチ(cm)
備考
キャメロン・レディッシュ203.2199.494.3214.6268.02019ドラフトコンバインでの数値
ポール・ジョージ205.1202.697.1211.5271.82010ドラフトコンバインでの数値

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF Reb
29.735.60%33.30%77.20%0.63.1
RebASTSTLBLKTOPTS
3.71.91.60.52.713.5

アドバンスドスタッツ

USG%OFF RTGDEF RTG+/-TS%OFF REB%
25.30%98.194.53.6050.30%2.20%
DEF REB%REB%AST%STL%BLK%TO%
11.50%7.10%10.70%2.90%1.70%16.60%

ハイライト

不安定なシーズンを過ごすがポテンシャルは抜群

正直に言って、キャメロン・レディッシュの活躍はシーズン開幕前の期待に及ぶものではなかった。デューク大では、同期のRJ・バレット、ザイオン・ウィリアムソンに次ぐ第3の男という難しい役割を与えられ、試合によっては素晴らしいプレーを見せることはあったが、安定して力を発揮することは出来なかった。しかしながら、彼の身体的なポテンシャル、センス溢れるプレーはドラフトでの上位指名に十分値する。

裸足で201.9cmの身長と213.4cmのウイングスパンを備えた恵まれた身体を持ち、身体的にはNBA屈指のオールラウンダーであるポール・ジョージにも引けを取らない。彼の指高と身体的な能力を考えると、SGからPFまでのディフェンスが可能。単にオフェンスでセンスを見せるプレーヤーとしてでなく、NBAレベルでも攻守に貢献出来る2wayプレーヤーに成長する可能性を秘めている。

オフェンスでは、当たり出したら止まらないクイックな3PTと多彩なレイアップのパッケージを持ち、何とも言えない色気を感じさせる。近年ハンドリングに優れるウイングプレーヤーは増えているが、彼の様に器用にレイアップを沈めることが出来るプレーヤーは貴重。高校時代に身長が伸びるまではガードとしてプレーしていたことで、ウイングプレーヤーながらガードの様なスキルを備えている。

ディフェンスでは、オフェンスの隙を付く嫌らしいスティールで、何度もチームに流れを引き寄せた。

安定した活躍を見せることは出来なかったが、時折見せる好プレーの輝きはRJ・バレット、ザイオン・ウィリアムソンにも劣ることはなかった。波に乗った時の爆発力は凄まじく、彼にとって今季のベストゲームの1つとなった対ルイビル大戦では、勝負強くシュートを沈め、残り9分強での23点差ビハインドからの軌跡の逆転劇を牽引した。

FG%、3PT%は散々な数字だが、77.2%とFTはフレッシュマンとしては上々の数字。私的にはシュート精度の指標はFT%なので、レディッシュのシュート精度も不安視する必要は無いと見ている。

プレーの不安定さから、メンタル面に課題有りとは言われているが、実際の所はNBA入りしてみなければ分からない。周囲のプレーヤーやチームで与えられた役割との相性で当たりハズレが大きく左右される選手だろう。

予想指名順位は4位-8位以内

不安定なシーズンを過ごし評価を下げたレディッシュだが、将来性の高さに疑いの余地はなく、ドラフトプロセスの中で評価を上げて来ると予想している。ザイオン・ウィリアムソンの1位は鉄板で2-3位はRJ・バレットとジャー・モラントとというのが大方の予想。レディッシュは4-5位辺りで指名を受けるのではないだろうか。

外れの懸念はないと言えば嘘になるが、それを考慮しても魅力や将来への期待感が上回る選手だろう。クイックな3PTやアクロバティックなレイアップ、油断したオフェンスの気持ちを折る嫌らしいスティール等、プレーの随所から溢れ出るセンスを感じさせてくれる。デューク大ではなく他大に進学していれば、エースとして活躍し、ドラフト1位指名を受けてもおかしくないプレーをみせていたはずだ。

同ポジションでは、テキサス工科大のジャレッド・カルバー、ケンタッキー大のケルドン・ジョンソンも高い評価を得ているが、今年のドラフトでRJ・バレットとならぶ大器はキャメロン・レディッシュだと信じている。