田中力所属のIMGがチーム史上初のGEICO Nationals制覇を達成

全米から超強豪校8校が招待され開催さるGEICO High School Nationals(GEICO Nationals).
全米大会の無いアメリカ高校バスケにおいて、実質的なアメリカNO1チームを決めるトーナメントです。
日本人選手の田中力が所属するIMG Academy(IMG)もこの大会に出場し、激戦を勝ち進み決勝に進出。

決勝では、今シーズン無敗を維持するLa Lumiere(Lumire)と対戦。
序盤に主導権を握ったIMGがそのまま逃げ切り、66-55で勝利を収め、チーム史上初となるGEICO Nationals制覇を達成しています。

IMGがチーム史上初のGEICO Nationals制覇を達成


近年多くの有望選手が集まるIMGですが、GEICO Nationalsへの出場はこれで2度目。
前回は現在ヒューストンロケッツでプレーするトレボン・デュバルを擁した2017年に出場し、初戦敗退でトーナメントを去りました。

今年のチームにはアルマンド・ベイコット(ノースカロライナ大進学予定)、ジェレマイア・ロビンソン=アール(ビラノバ大進学予定)、ジョッシュ・グリーン(アリゾナ大進学予定)の3人のマクドナルドオールアメリカンが揃い、チーム史上初のGEICO Nationals制覇に期待が掛かります。

激戦を勝ち抜いたIMGは決勝でLumiereと対戦。
Lumiereは新興の強豪校で、2017年には現在メンフィスグリズリーズでプレーするジャレン・ジャクソンJr、オーストラリアでプレーするブライアン・ボウエン、ミシガン大のジョーダン・プールを擁し、GEICO Nationals優勝を果たしているチームです。
今季はアイザイア・スチュワート(ワシントン大進学予定)、キーオン・ブルックス(ケンタッキー大進学予定)を中心にここまでシーズン無敗を維持しています。

決勝でのIMGは立ち上がりからアウトサイドシュートが好調。
ロビンソン=アールが2本の3PTを決め、幸先よくリードを奪います。
2Q、3QとLumereがジワジワと詰め寄りますが、グリーン、ロビンソン=アール、ジェイデン・スプリンガーを中心にしたオフェンスでリードを維持。
4Qで速攻を中心に再度リードを広げ、66-55で勝利しチーム史上初のGEICO Nationals制覇を達成しています。

この試合で18得点7リバウンド6アシストを記録したロビンソン=アールはトーナメントMVPを獲得。
ビッグマンながら広いエリアでプレーすることの出来る万能性は進学先のビラノバ大のバスケットにフィットするでしょう。
この大会ではアシスト役に徹していたグリーンもゲームハイの19得点とオフェンスで躍動しました。
また、オフェンス面では目立たなかったベイコットもLumiereのエース、スチュワートを14得点に抑え込み、ディフェンスでの仕事を全うしました。

日本人選手の田中力も試合が決まった残り29.9秒から出場し、決勝のコートを経験しました。
現在class of 2021でソフォモア(日本の高1)の彼には、後2年間高校でプレーする時間があり、今後の成長に大きな期待が掛かります。


コメント