デューク大がマシュー・ハートを獲得し、今年も反則的リクルートに成功

近年有望なフレッシュマンを根こそぎ集め、今年のNCAAトーナメントでもELITE8に進出したデューク大。今年の新入生のリクルートでも、相変わらず好調に有望選手を獲得している。

既に入学が決定しているバーノン・キャリーJr、ウェンデル・ムーア、ブーギー・エリスに加え、高校の最上級生の中で学年TOP10に入るマシュー・ハートのデューク大入りが決定した。

今年は大学に入学するclass of 2019の学年の選手達はここ数年の中では小粒なこともあり、例年と比べるとデューク大の新入生もインパクトには欠けるが、ハートの獲得によりバランスの良いリクルートに成功した。

今年も4人の新入生が加入

バーノン・キャリー

マシュー・ハート

ウェンデル・ムーア

ブーギー・エリス


4人の実力はバーノン・キャリーJr、マシュー・ハート、ウェンデル・ムーアの3人がマクドナルドオールアメリカンや世代別USA代表に選出される世代トップクラスで、ブーギー・エリスはその1段下といった辺り。

マクドナルドオールアメリカンとフープサミットからの印象では、攻守にバランスの良いオールラウンドなウイングのムーアが最も堅実な戦力になると予想している。

バーノン・キャリーJrも健康でさえあれば、身体能力だけでも十分に貢献出来る選手だが、故障によりマクドナルドオールアメリカンを欠場しており、その影響によるシーズンの出遅れが懸念される。

マシュー・ハートはアウトサイドシュートを得意とし、プレーエリアの広い現代的なインサイドプレーやであるが、カレッジレベルでのフィジカルコンタクトへの対応と外角シュートの安定感が不透明。

ブーギー・エリスは高い得点力を持ち味とするガードだが、昨季スターティングPGを務めたトレー・ジョーンズの残留が決まったことで、ベンチスタートとなるだろう。

R.J・バレット、ザイオン・ウィリアムソン、キャメロン・レディッシュと今年の得点源はアーリーエントリーでチームを去りますが、司令塔のジョーンズは来季もチームに残り、ジャビン・デロリエー、アレックス・オコンネル、ジャック・ホワイト、ジョーダン・ゴールドワイアと例年以上に経験を積んだ上級生達が揃う。

近年のNCAAトーナメントでは、上級生主体のチームがFINAL4に進出している。来季のデューク大のフレッシュマンはスケール感で言えば、今季のフレッシュマンには劣るが、上級生の経験値は過去数年でベスト。チームとしては今季よりもバランスの取れたメンバーが揃い、2015年以来のFINAL4進出も来季は高い確率で狙えるんじゃないかなと。

ちなみに、NCAAディビジョン1の奨学金枠は最大13人。今の所のデューク大は上記4人を含め11人の奨学金枠を使っているので、更なる戦力の加入の可能性も残されいる。

※2019年5月3日追記

デューク大にコミットしていたブーギー・エリスがデューク大進学を撤回。アーリーエントリーも予想された昨季のスターティングガードのトレー・ジョーンズが大学への残留を決定したことも一因だろう。

ジョーンズに加え、NCAAトーナメントでブレークの兆しを見せたジョーダン・ゴールドワイアも残留する為、デューク大のガードポジションの競争は熾烈となる。

一方で、高校屈指のダンカーとして名を馳せたカシアス・スタンリーからのコミットを新たに獲得している。

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