今年の全米王者はバージニア大とテキサス工科大の争いに


11月から続いた今季のカレッジシーズンもついに終わりを迎えようとしています。
決勝はSouth Region第1シードのバージニア大とWest Region第3シードのテキサス工科大の対戦。

バージニア大はFinal4でオーバーン大に63-62で勝利し、テキサス工科大はミシガン州立大に61-51で勝利し、共にロースコアの激戦を制しています。
両校共にカレッジ屈指のディフェンス力を武器にここまで勝ち上がっており、決勝でもバチバチのディフェンス合戦が展開されるでしょう。


土壇場で逆転勝利を掴んだバージニア大



SWEET16のオレゴン大戦、ELITE8戦のパデュー大戦と接戦を制してFINAL4に勝ち進んできたバージニア大。

FINAL4の対オーバーン大戦では試合時間残り5分20秒の時点で57-47と10点リードを奪ったものの、まさかの逆転を喫し、残り17秒の時点では57-61で逆に4点のビハインドを背負います。
そこからカイル・ガイの3PTで1点差。
ガイが残り0.6秒の時点で3PTシュート中のファールを受け、3本のフリースローを獲得。
この土壇場でのフリースローを3本全て沈めて逆転。
ガイの活躍で63-62で奇跡の逆転勝利をおさめ、決勝にコマを進めました。

ガード陣のアウトサイドで勢いを掴んだテキサス工科大


八村塁擁するゴンザガ大に勝利し、FINAL4進出を決めたテキサス工科大。
FINAL4ではミシガン州立大と対戦し、中盤まで両校激しいディフェンスを繰り広げます。
後半にテキサス工科大のジャレッド・カルバーがファールトラブルでベンチに退き、ディフェンスの要タリク・オーウェンスが負傷退場すると、ガード陣がオフェンスで積極性を見せ、瞬く間にリードを奪います。

エースのカルバーは10得点に抑えられましたが、ガードのマット・ムーニーが22得点。
ゴンザガ大戦に続き、ムーニーの長距離砲が火を噴き、61-51で勝利し、NCAAトーナメント決勝進出を決めました。

初優勝をかけた戦い

テキサス工科大は同校史上初のFINAL4進出、決勝に関しては両校共に初出場。
どちらが勝っても初優勝という事になります。
また、テキサス工科大のウェアのサプライヤーはアンダーアーマーですが、アンダーアーマー校がNCAAトーナメントに出場するのは史上初です。

両校共にディフェンスを持ち味とするチームかつ、地味目なチーム。
テレビ受けは微妙でしょうが、白熱したディフェンス合戦が期待できます。
バージニア大はカイル・ガイ、テキサス工科大はマット・ムーニーがここまでのキープレイヤー。
決勝もこの2人がどこで爆発するかが1つの鍵になるでしょう。

テキサス工科大のジャレッド・カルバーは今年のドラフトで上位指名が予想されるスタープレーヤー。
彼の活躍にも注目をしておくべきでしょう。

第3シードから上位シードをなぎ倒し勝ち上がってきたテキサス工科大に勢はありますが、接戦が続き修羅場をくぐり抜けてきたバージニア大が接戦の末勝利と予想します。


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