NBAドラフト2019:2巡目44位ボル・ボル

今年のドラフトのサプライズの1つがボル・ボルの44位指名でした。高校時代は世代No1のセンターとして知られ、オレゴン大では怪我でシーズン早々に離脱をしたものの、それまでの活躍は1巡目上位指名を受けるに値するものでした。

当日1巡目指名が確実視されていたボル・ボルはグリーンルームに招待を受けますが、2巡目44位まで彼の名前が呼ばれることはありませんでした。メディカルチェックの結果が良くなかったというのが評価を下げた要因の様です。

彼は高校時代からの推しメンなので、今回はちょっと長めに書こうかなと思います。

ボル・ボル

氏名ボル・ボル
カレッジオレゴン大
学年フレッシュマン
生年月日1999年11月16日
ESPN
ランキング
4位(2018)
ポジションC/PF
出身校フィンドレープレップ
(ネバダ州)
主な個人賞
マクドナルドオールアメリカン(2018)
ジョーダンブランドクラシック(2018)
フープサミット(2018)
特記事項父は元NBA選手のマヌート・ボル
長所・圧倒的なサイズとウイングスパン
・高精度のアウトサイドシュート
懸念事項・華奢なフィジカル

身体測定結果

靴有身長(cm)裸足身長(cm)体重(kg)ウイングスパン(cm)スタンディング
リーチ(cm)
備考
ボル・ボル219.7215.394.4231.1293.42019ドラフト
コンバインでの数値
センター平均211.8208.4110.1222.7280.32015-2019ドラフト
コンバインの平均

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF Reb
29.756.10%52.00%75.70%2.17.4
RebASTSTLBLKTOPTS
9.61.00.82.72.021.0

アドバンスドスタッツ

USG%OFF RTGDEF RTG+/-TS%OFF REB%
33.50%118.185.932.2063.70%9.60%
DEF REB%REB%AST%STL%BLK%TO%
32.60%21.40%9.70%1.60%12.40%10.80%

ハイライト

転機となったMater Dei High Schoolへの転校

高校時代、下級生の頃から注目選手の1人だったボル・ボル。父には届かないものの、恵まれたサイズとウイングスパン、器用なボールハンドリングスキルと精度の高いジャンパーを持つユニークな選手として知られていました。

彼が高校屈指の選手まで評価を上げるきっかけとなったのが、ジュニア(高2)となるシーズンのカリフォルニアのMater Dei High Schoolへの転校。

Mater Deiは過去にスタンリー・ジョンソン等、複数のNBA選手を輩出しているカリフォルニア屈指の強豪校です。 それまでもカンザスの強豪校Bishop Miege High Schoolでプレーしていましたが、Mater Deiへの転校でメディアへの露出が激増。

後にハーバード大に進学したPGのスペンサー・フリードマンの好リードを受け、ボルは躍動。ディフェンスでは守護神としてゴール下に君臨し、攻守に支配的な選手として大きな存在感を発揮しました。

シーズン終了後は強豪AAUのCalifornia Supremeでシャリーフ・オニール等とプレー。
平均22得点9.3リバウンド3.7ブロックFG成功率63.2%3PT成功率44.1%FT成功率82.4%とモンスター級の活躍を見せ、学年屈指のCの地位を確立しました。

シニアのシーズンはネバダのFindlay Prepに転校しましたが、Mater Deiへの転校が彼のバスケキャリアに大きな影響を与えました。

大学はオレゴン大へ

学年を代表とする選手となったボル・ボル。勿論、彼の進学先には大きな注目が集まりました。Findlayのコーチがケンタッキー大でプレーしていたPJ・ワシントンの父親だったこともあり、ケンタッキー大への進学が有力視されていましたが、彼が次の目的地に選んだのは、前年にNCAAトーナメントでFinal4に進出したオレゴン大でした。

彼の進路選択に関してはこの記事を読んでもらうのが1番だと思います。

進路選択について彼が求めたのは”自分らしくいられる場所”だったんだろうと思います。

オレゴン大に進学後は彼らしいプレーを見せ、NBAでの上位指名に値する活躍を見せていましたが、シーズン早々に怪我でチームを離脱。不本意な形でのシーズン終了となり、アーリーエントリーを表明します。

ユニークなプレースタイル

アウトサイドシュートを得意とするビッグマンが増えた昨今ですが、ボル・ボルのシュート精度は群を抜いています。NBA級の高さと身体能力を備え、FT成功率70%以上を記録するビッグマンはアマチュア最高峰のNCAAと言えど稀有な存在。

父同様のマッチ棒体型からフィジカルコンタクトに不安が残りますが、火がつくと高い競争心を見せる選手で、2018年のHOOP Summitではジュニア世代の有望選手の中で12得点14リバウンド6ブロックを記録し、決してソフトなプレーヤーではない事を見せてくれました。

とは言え、頑強な選手が並ぶNBAのインサイドで彼がどこまで対抗出来るかは未知数。
44位まで指名順位を落とす要因となった怪我の状態も懸念され、1年目は怪我からの回復と身体作りに専念することになりそうです。

彼の魅力であるアウトサイドシュートとブロックは今年ドラフト指名を受けたビッグマンの中ではトップクラス。まとまったオールラウンドプレーヤーではなく、凸凹な素材である彼をどう料理するかはコーチ陣の手腕が問われる所です。