NBAドラフト2019:1巡目23位ダリアス・ベイズリ―


1巡目23位で指名され、オクラホマシティサンダー入りとなったダリアス・ベイズリ―。
McDonald's All-American 、Nike Hoop Summitのメンバーにも選出された学年屈指の選手でしたが、カレッジをスキップした異色の経歴の持ち主。
この1年はニューバランスと契約し、インターンを経験しながらドラフトに向け準備をするというこれまでに無いキャリアパスを選択しました。

ベイズリ―の活躍次第では、今後も同様の選択をする高校生が出てくることになるでしょう。


ダリアス・ベイズリ―


身体測定結果


裸足身長体重体脂肪率ウイングスパン指高
202.6cm94.5kg3.60%213.4cm271.8cm

受賞歴

・McDonald's All-American (2018)
・Jordan Brand Classic (2018)
・Nike Hoop Summit (2018)

長所

  • コンボフォワードをこなすサイズと身体能力
  • オールラウンドオフェンススキル

短所

  • 高いレベルでの経験不足
  • 華奢な身体は作り込みの必要有
カレッジをスキップしてのNBA入りを果たしたベイズリ―。
コンボフォワードをこなせるサイズに加え、優れたクイックネスとオールラウンドなオフェンススキルを備えた学年屈指の選手でした。McDonald's All-Americanでも、積極的なプレーで11得点7リバウンドと活躍を見せていました。
高校バスケでは遅咲きの部類の選手で、学年上位に食い込んできたのはシニアになる年の夏頃でしたかね。
当時高校バスケ界ブッチギリのNO1だったマービン・バグリー相手にスーパープレーを見せ、一躍その名前を全米に轟かせました。

ドラフトコンバインでは助走有の垂直跳びで94cm、シャトルランで2.95秒(全体6位)と優れた数字を残しました。
華奢な身体は気になりますが、仕上げていけば身体的にはNBAでも通用する能力のある選手です。
一方でカレッジやプロレベルでの実績が無いため、現時点でどこまでやれるかは不透明。

カレッジをスキップした利点は"プロ入りまでの怪我のリスクを低減出来る事"、"NCAAとは異なり練習時間に制限が無く、バスケットボールスキルの向上に専念出来る事"等が挙げられます。
近年NCAAのリクルートでの金銭関係の取締りが強化されており、ベイズリ―の成功如何では、今後も同様のルートを選択する選手は出てくるでしょう。

正直、ベイズリ―の指名は賭けの要素が強い気がしていますが、今年の層が薄いドラフトの中で1巡目下位であれば、ある程度博打に出ても面白いと思いますし、ベイズリーはその価値のある選手だと思います。


コメント

  1. はじめまして。
    かなりユニークな経歴ですね。
    インターンとは日本ではその企業の業務を実際に体験するイメージですが実際どんなことをしていたかご存知でしたら教えて下さい。

    また、通常のNCAA経由を選ばなかった理由はスキルアップや怪我のリスク低減以外には何かあったのでしょうか?
    SATの成績が足りなかったとか?

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    1. コメントありがとうございます。
      インターンについては下記をご参照下さい。
      https://www.nytimes.com/2018/10/22/sports/darius-bazley-g-league-new-balance.html
      詳細分かりませんが、マーケティング部署等での3ヵ月程のインターンだったようです。

      SATのスコア以上に金銭面が大きかったのではと推察します。
      NCAAのリクルーティング関連での金銭に関する取締りは強まっていますし、ニューバランスとの契約金額は100万ドル(NBA入り等でインセンティブ有)だった様なので。

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    2. 返信ありがとうございます。
      元々シラキュース大にコミットしてたみたいなのでSATの点数は問題なさそうですね。
      確かケビンガーネットはテンス足りずに大学行けなかったと記憶してるので同じようなパターンかと思いましたが違うっぽいです。

      記事内に1milから最大14milとの記載があったので若いうちの稼ぎを優先したんでしょうね。
      NBは今後バッシュビジネスに本腰入れる為の先行投資でしょうか。
      Winwinな気がします。

      ありがとうございました。

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