NBAドラフト2019:1巡目29位ケルドン・ジョンソン
1巡目29位でNBA入りを果たしたケルドン・ジョンソン。名門ケンタッキー大出身でカンファレンスの最優秀選手賞も受賞している選手。
1巡目中位辺りでの指名が予想されましたが、29位での指名はチームにとっては儲けもの。流石サンアントニオスパーズといったところでしょうか。
NBAレベルでは個の力で打開していく選手ではなく、チームプレーヤーとなる事が予想されるので、彼自身にとっても良い環境のチームに指名されたと思います。
NBAレベルでは個の力で打開していく選手ではなく、チームプレーヤーとなる事が予想されるので、彼自身にとっても良い環境のチームに指名されたと思います。
ケルドン・ジョンソン
身体測定結果
スタッツ
受賞歴
・SEC Freshman of the Year (2019)
・McDonald's All-American (2018)
・Jordan Brand Classic (2018)
・Nike Hoop Summit (2018)
長所
・高い身体能力
・攻守に万能な多様性
懸念事項
・NBAで通用する武器は?
強豪オークヒルアカデミーからケンタッキー大へ
優れた跳躍力とオールラウンドなスキルを持ち、高校時代から高い評価を得ていたケルドン・ジョンソン。ESPNランキングでは、class of 2018の学年7位にランクされました。
高校の最終学年には、高校バスケ界の超強豪校であるオークヒルアカデミーに転校。
オレゴン大に進学したウィル・リチャードソン、カンザス大に進学したデイビッド・マコーマック、フロリダ大に進学したキヨンテ・ジョンソン等とプレーし、実質的な全米高校No1チーム決定戦であるGeico Nationalsで準決勝に進出しています。
ケルドン自身もMcDonald’s All American、Jordan Brand Classic、Hoop Summitの高校バスケ界3大オールスターゲーム全てに選出され、エリートプレーヤーとしての地位を確立しました。
卒業後は多くの強豪大からリクルートを受けた中からケンタッキー大への進学を選択。
アスレティックでオールラウンドなスキルを持つケルドンはルックス含めケンタッキー大にいそうなタイプだなと一目見たときから思っていたので、 進路に関しては全く驚きはありませんでした。
フレッシュマンから主力として活躍
ケンタッキー大に進学したケルドンは、高校時代からの高い評価に違わず、1年目から主力として活躍。開幕戦の対デューク大戦では、チームハイの23得点を叩き出し、上々のデビューを飾ります。
PJ・ワシントンとタイラー・ヒーローに次ぐ、チーム3位の平均13.5得点に加え、5.9リバウンドを記録。懸念されたアウトサイドシュートについても3PT成功率38.1%と数字はまずまず。高い運動能力とこれといった苦手を持たない汎用性の高いスキルを武器に、所属カンファレンスの最優秀新人賞を受賞しています。
ケンタッキー大はNCAAトーナメントではFinal4出場を目前にオーバーン大に屈し、Elite8でシーズン終了。その後、ケルドンは予想通りにアーリーエントリーを表明し、2019年のドラフトに参戦しました。
身体能力に秀でるオールラウンダー
高校時代から学年屈指のオールラウンドウイングとして知られたケルドン。オフェンスではハンドリングやパッシングスキルも高く、万能なスキルに加え運動能力も高水準。裸足身長こそスモールフォワードとしては小さめですが、スタンディングリーチはNBAのスモールフォワードとしても十分でしょう。
ディフェンスではリバウンドに強く、スティールやブロック数こそ多くは無いものの、固いボールディフェンダーとして貢献の出来る選手です。
高校やカレッジでは何でも出来る選手でしたが、NBAレベルでは器用貧乏になることが懸念されます。
育成に長けるサンアントニオスパーズに指名されたのは、本人にとっても1巡目29位という順位で彼を指名できたチームにとっても非常に良い指名だったのではないでしょうか。
オールスター選手に大化けする姿はあまり想像できませんが、複数のポジションでプレー出来る高い汎用性を備え、ローテーションの一角を占める選手として長きに渡り活躍を見せてくれそうです。
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