NBAドラフト2020:そろそろ来年のドラフトの話をしよう。
The NBA Draft Round 1 results!#NBADraft 2019 presented by State Farm pic.twitter.com/FviQBD7foL— NBA Draft (@NBADraft) 2019年6月21日
注目選手はメンフィス大のジェームス・ワイズマン、ノースカロライナ大のコール・アンソニー、ジョージア大のアンソニー・エドワーズの3人。フレッシュマンにタレントが薄い分、上級生もロッタリーに食い込んでくるだろう。予想指名順位は完全に私の嗜好と希望を基にしているのでご容赦を。
身長は裸足身長ではなく公称を記載している。
ジェームス・ワイズマン
大学:メンフィス大ポジション:C/PF
身長:215.9cm
受賞歴:モーガンウッテンナショナルプレイヤーオブザイヤー / ゲータレードナショナルプレーヤーオブザイヤー/ マクドナルドオールアメリカン / ジョーダンブランドクラシック/フープサミット
予想指名順位:TOP3
長所
・恵まれたサイズとウイングスパン・高い機動力
・柔らかなシュートタッチ
懸念事項
・ムラっ気・フィジカルコンタクトを嫌う傾向
数々の個人賞を受賞し、今年の高校バスケのNo1プレイヤーであるジェームス・ワイズマン。AAU、高校、進学先のメンフィス大と"ペニー"ことアンフェニー・ハーダウェイの指導を受けるペニーの秘蔵っ子とも呼べる選手だ。
恵まれた身体とそれに似つかわしくない機動力の高さ、柔らかいシューティングタッチを備え、NBAでもスターになる素質は十分。一方で試合毎のプレーのムラの大きさが懸念される。フィジカルコンタクトの強い選手を苦手としており、高校屈指のパワーを誇るアイザイア・スチュワートとのマッチアップでは苦戦を見せた。
one and doneでのアーリーエントリーは確実で、大学では安定感とフィジカルの強さを磨いてほしい。NBAでも攻守に支配的な選手になれる才能を持ち、2020年のドラフトで最も高いポテンシャルを秘めた選手だ。
コール・アンソニー
大学:ノースカロライナ大(UNC)
ポジション:PG
身長:190.5cm
ポジション:PG
身長:190.5cm
受賞歴:マクドナルドオールアメリカンMVP/ ジョーダンブランドクラシックMVP / フープサミットMVP
予想指名順位:TOP3
・独特なタイミングと高いハンドリングスキルによるドライブ
・安定したアウトサイドシュート
・ゲームコントロール力予想指名順位:TOP3
長所
・爆発的な身体能力・独特なタイミングと高いハンドリングスキルによるドライブ
・安定したアウトサイドシュート
懸念事項
・PGとしてもサイズは小さめ今年の主要高校オールスターゲーム3試合全てでMVPを受賞したコール・アンソニー。元NBA選手のグレッグ・アンソニーを持つサラブレットで、高校最後の1年は高校バスケ界の強豪オークヒルアカデミーでプレー。進学先はカレッジバスケの名門UNC入学と王道を進むプレーヤー。
ヌルヌルしたドライブ、どこからでも安定して点の取れる高いオフェンススキル、助走有の垂直跳びで109cmを超える跳躍力が有り、近年の高校バスケ界のPGでは最も完成度の高い選手。 強いて懸念事項を上げれば、サイズ不足と組織力の高いカレッジのゲームでどれだけのゲームコントロールを見せられるかという点ぐらいだろうか。
私の予想はよく外れるけれど、今年のフレッシュマンで最も確実に活躍する選手はこのアンソニーだろう。
アンソニー・エドワーズ
大学:ジョージア大
ポジション:SG
身長:195.6cm
ポジション:SG
身長:195.6cm
受賞歴:マクドナルドオールアメリカン/ジョーダンブランドクラシック
予想指名順位:TOP5
・フィジカルコンタクトの強さ
・爆発的な跳躍力
・ムラっ気
class of 2020から学年変更し、大学への入学を1年間早めた選手。来年のドラフト候補のウイングでは最も爆発的なスコアラー。強靭なフィジカルと高い跳躍力を武器に、隙あらばダンクを狙い、アウトサイドからもいとも簡単にステップバックジャンパーを沈めるスケールの大きな選手。
優れたクイックネス、跳躍力、パワーを持ちながら、ディフェンスとの駆け引きの巧さが際立つ、良い意味で高校生らしくないプレーが魅力だ、
進学先であるジョージア大のHCのトム・クリーンはマーケット大でドゥウェイン・ウェイド、インディア大でビクター・オラディポを育てたコーチ。エドワーズもこの2人に続きNBAでも活躍する優秀なウイングになる期待が寄せられる。
高校レベルではこれといった弱点を感じなかった選手だが、カレッジレベルでのアウトサイドシュートの安定感、ディフェンス意識は不透明。身体能力に頼らず得点を取れるスキルが有り、プロ向きな選手である点もドラフトで評価されるだろう。
身体的な才能からも2ウェイプレーヤーとしてオールスタークラスに進化する可能性を持つ選手。
所属チーム:New Zealand Breakers予想指名順位:TOP5
長所
・洗練されたオフェンススキル・フィジカルコンタクトの強さ
・爆発的な跳躍力
懸念事項
・シュートセレクション・ムラっ気
class of 2020から学年変更し、大学への入学を1年間早めた選手。来年のドラフト候補のウイングでは最も爆発的なスコアラー。強靭なフィジカルと高い跳躍力を武器に、隙あらばダンクを狙い、アウトサイドからもいとも簡単にステップバックジャンパーを沈めるスケールの大きな選手。
優れたクイックネス、跳躍力、パワーを持ちながら、ディフェンスとの駆け引きの巧さが際立つ、良い意味で高校生らしくないプレーが魅力だ、
進学先であるジョージア大のHCのトム・クリーンはマーケット大でドゥウェイン・ウェイド、インディア大でビクター・オラディポを育てたコーチ。エドワーズもこの2人に続きNBAでも活躍する優秀なウイングになる期待が寄せられる。
高校レベルではこれといった弱点を感じなかった選手だが、カレッジレベルでのアウトサイドシュートの安定感、ディフェンス意識は不透明。身体能力に頼らず得点を取れるスキルが有り、プロ向きな選手である点もドラフトで評価されるだろう。
身体的な才能からも2ウェイプレーヤーとしてオールスタークラスに進化する可能性を持つ選手。
RJ・ハンプトン
ポジション:SG/PG
身長:195.6cm
受賞歴:U17ワールドカップUSA代表メンバー
予想指名順位:TOP10
長所
・コンボガードをこなすサイズ・PGとしてプレーする視野とパスセンス
・優れた身体能力
懸念事項
・ゲームコントロール力・華奢なフィジカル
世代別USA代表メンバーに選出され、世代屈指のエリートとしてキャリアを歩んできたRJ・ハンプトン。彼が学年変更をし、アメリカのカレッジではなく、オーストラリア/ニュージーランドのNBLでプロに挑戦する道を選んだことはおおきな衝撃だった。
高い得点能力とPGとしてプレーするパスセンスやオールラウンドなセンスを備える純正のコンボガード。まだまだ技術を磨く必要があるが、跳躍力やクイックネスに優れ、将来性は高い。
まだまだ華奢な選手なので、フィジカルコンタクトの強いリーグであるNBL入りという選択は、彼の弱点を改善する上で正しい選択だろう。NBLでは、プロレベルでどこまでPGとしてチームをコントロール出来るかにも注目すべきだろう。
順当にカレッジに進学していれば、高い確率で上位指名となっただろう選手だが、カレッジをスキップしてのNBLいりが吉と出るか凶と出るか。
チャールズ・バッシ―
大学:ウェスタンケンタッキー大
ポジション:PF/C
身長:210.8cm
受賞歴:ファーストチームオールカンファレンスUSA/ カンファレンスUSA最優秀ディフェンス選手賞/ カンファレンスUSA最優秀新人賞
予想指名順位:TOP10
・高い機動力
ポジション:PF/C
身長:210.8cm
受賞歴:ファーストチームオールカンファレンスUSA/ カンファレンスUSA最優秀ディフェンス選手賞/ カンファレンスUSA最優秀新人賞
予想指名順位:TOP10
長所
・強靭なフィジカルと恵まれたウイングスパン・高い機動力
懸念事項
・稚拙なオフェンススキルフレッシュマンにしてカンファレンスの最優秀ディフェンス選手賞に輝いたナイジェリア出身のインサイドプレーヤー、チャールズ・バッシー。ナイジェリア出身で路上でローストチキンを売っていたところをスカウトされたユニークな経歴の選手。
恵まれた身体を武器にペイントエリアでは抜群の存在感を発揮。フレッシュマンの昨季は平均14.6得点10.0リバウンドでシーズンダブルダブルに加え、2.4ブロックと優秀なスタッツを残している。
今年もアーリーエントリーを表明しコンバインにも参加したが、アーリーをエントリーを撤回し来季もチームに残る事を選択した。
コンバインでの体力測定では、2巡目34位で指名を受けたブルーノ・フェルナンドと比較すると見劣りする結果に終わった。今季はその分オフェンススキルを磨き、評価を上げることが出来るだろうか。FT成功率76.9%3PT成功率45%とシュートセンスの良さを垣間見せており、シュートスキルを磨く、プレーエリアが広げることが出来れば、ドラフト候補としての評価も一段上がるだろう。
スコッティ・ルイス
大学:フロリダ大
ポジション:SG/SF
身長:195.6cm
受賞歴:マクドナルドオールアメリカン/フープサミットポジション:SG/SF
身長:195.6cm
予想指名順位:TOP10
長所
・爆発的な跳躍力とクイックネス・身体能力を駆使したオンボールディフェンス
懸念事項
・フィニッシュのバリエーション下級生の頃から、この学年屈指のウイングとして全米に名前を轟かせてきたスコッティ・ルイス。跳躍力は折り紙付きで、ダンクコンテストでも優勝している。
彼の最大の魅力は爆発的な跳躍力とクイックネス。切れ味抜群のドライブは高校のトップ選手達が集まったオールスターゲームでも抜群の威力を発揮し、ディフェンスでもクイックネスと長いウイングスパンを駆使し、ボールマンをシャットアウトした。
進学先のフロリダ大には、正統派ガードのアンドリュー・ネンバードがいるので、彼のパスの受け多くのハイライトを残してくれることだろう。オフェンススキルは未熟だが、2ウェイプレーヤーとしてNBAでもスターになれるだけの身体的ポテンシャルを秘めている。
ジェイレン・スミス
大学:メリーランド大
ポジション:PF/C
身長:208.3cm
受賞歴:Big Tenオールフレッシュマンチーム / マクドナルドオールアメリカン / ジョーダンブランドクラシック/ フープサミット / メリーランド州ゲータレードプレイヤーオブザイヤーポジション:PF/C
身長:208.3cm
予想指名順位:TOP10
長所
・高い機動力とスムースな身のこなし・オールラウンドにセンスを見せるオフェンススキル
懸念事項
・未完成なフィジカル・オフェンススキルの完成度
メリーランド大で1年目から11.7得点6.8リバウンド1.2ブロックの活躍を見せ、カンファレンスのオールフレッシュマンチームにも選出されたジェイレン・スミス。
完成度はまだまだだけれど、スムースな動きや高い機動力に加え、アウトサイドシュートやハンドリング、パッシングなどビッグマンとしては非凡なセンスを見せる器用なプレイヤーだ。
ウイングスパンも長く、来季は1試合平均ダブルダブルと2ブロック以上を期待したい。ジェイレン・スミスの身体的な才能を考えれば、それも決して高いハードルではないだろう。
3PT成功率26.8%FT成功率65.8%のアウトサイドシュートは要改善。今年1巡目12位で指名を受けたPJ・ワシントンがそうだった様に、アウトサイドを安定して決めることが出来る様になれば、NBAからの評価を大きく上げることになるだろう。
ラメロ・ボール
所属チーム:イラワラホークス
ポジション:PG
身長:200.7cm
予想指名順位:TOP10ポジション:PG
身長:200.7cm
長所
・PGとして突出したサイズ・広い視野と高い創造性
懸念事項
・未完成なフィジカル・不安定なアウトサイドシュート
お騒がせなボール家の三男として日本でも広く知られるラメロ・ボール。イメージは悪いが、兄弟でNo1と言われるそのセンスは本物。未だ18歳ながらプロ選手の中で傑出した創造性を発揮している。
ビッグガードとは思えない程スペースを把握する能力に長け、ディフェンスどころかチームメイトや観客をも驚かせるアシストを繰り出す。得意とされている3PTはレンジが広く当たり出したら止まらないが、安定感に欠け、未熟なフィジカルによるゴール下近辺でのフィニッシュの精度も上げる必要があるだろう。
未完成な選手ではあるが、スター性に溢れ伸びしろも大きい。チームメイトで元NBA選手のアーロン・ブルックスがシーズン全休の怪我を負った今、ラメロ・ボールはチームのエース。プレーの質と安定感を更に1段上げる事が出来れば、ドラフト1位指名も夢ではない。
カシアス・ウィンストン
大学:ミシガン州立大(MSU)
ポジション:PG
身長:185.4cm
予想指名順位:ロッタリー
受賞歴:コンセンサスセカンドチームオールアメリカン /Big Ten最優秀選手賞
・高確率のアウトサイドシュート
昨季ミシガン州立大(MSU)をNCAAトーナメントでFinal4まで導いた絶対的司令塔、カシアス・ウィンストン。今季はカレッジNo1プレーヤーの最有力候補としてシニアのシーズンを迎える。
サイズも小さく、圧倒的なクイックネスがあるある訳でもない。思い切りの良いシュートセレクションと高確率なシュート技術を持ち、得点力も抜群。勿論ゲームコントロールにも優れ、昨季のスタッツ平均18.8得点7.5アシストは非の打ちどころがない。特にピック&ロールの使い方はカレッジでも屈指の巧みさを見せる。
年齢の高いスモールガードがドラフトで高い評価を受けるかという点は疑問だが、結局サイズや年齢に関係なく、優れた技術を有するプレーヤーの活躍が目立つ昨今。ウィンストンの指名を懸念する必要を全く感じない。
今季もMSUをNCAAトーナメントで上位に導くことが出来れば、上位指名の可能性も高まるだろう。
身長:185.4cm
予想指名順位:ロッタリー
受賞歴:コンセンサスセカンドチームオールアメリカン /Big Ten最優秀選手賞
長所
・強気なゲームメイク・高確率のアウトサイドシュート
懸念事項
・サイズ不足昨季ミシガン州立大(MSU)をNCAAトーナメントでFinal4まで導いた絶対的司令塔、カシアス・ウィンストン。今季はカレッジNo1プレーヤーの最有力候補としてシニアのシーズンを迎える。
サイズも小さく、圧倒的なクイックネスがあるある訳でもない。思い切りの良いシュートセレクションと高確率なシュート技術を持ち、得点力も抜群。勿論ゲームコントロールにも優れ、昨季のスタッツ平均18.8得点7.5アシストは非の打ちどころがない。特にピック&ロールの使い方はカレッジでも屈指の巧みさを見せる。
年齢の高いスモールガードがドラフトで高い評価を受けるかという点は疑問だが、結局サイズや年齢に関係なく、優れた技術を有するプレーヤーの活躍が目立つ昨今。ウィンストンの指名を懸念する必要を全く感じない。
今季もMSUをNCAAトーナメントで上位に導くことが出来れば、上位指名の可能性も高まるだろう。
マーカス・ハワード
大学:マーケット大
ポジション:PG
身長:180.3cm
予想指名順位:1巡目
受賞歴:コンセンサスセカンドチームオールアメリカン/Big East最優秀選手賞
長所
・必殺のステップバック
・カレッジ屈指のシュート精度
・カレッジ屈指のシュート精度
懸念事項
・サイズ不足
・クイックネス
カレッジ屈指のスコアリングガード、マーカス・ハワードも遂にシニアに。振り幅の大きな必殺のステップバックからの3PTを武器に昨季は平均25.0得点を記録した。FT成功率はキャリア通算で9割を超え、シュート精度で彼を上回る選手はカレッジにはいないだろう。
キャリアハイは昨季のクレイトン大戦で記録した53得点。1シーズンで50得点以上を2度記録したのはNCAAの過去20シーズンで初の快挙だった。
サイズの小さなスコアリングガードという中々使い勝手の悪い選手であり、今年2巡目33位で指名を受けたパデュー大のカーセン・エドワーズの様な長いウイングスパンもなく、跳び抜けたクイックネスもない為、ディフェンスでは大きな穴になり兼ねない。
指名順位を上げ、NBAで長いキャリアを過ごす為には得点以外の技術を磨く必要があるが、今季は得点力だけでなくPGとしてのゲームコントロール力を示すことが出来るだろうか。
指名順位を上げ、NBAで長いキャリアを過ごす為には得点以外の技術を磨く必要があるが、今季は得点力だけでなくPGとしてのゲームコントロール力を示すことが出来るだろうか。
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