2019-2020シーズンカレッジ注目チーム:ミシガン州立大(MSU)


昨季NCAAトーナメントでFinal4に進出したミシガン州立大(MSU)。スターティングSGのジョシュア・ラングフォードを怪我で欠き、インサイドの主軸ニック・ウォードも中々調子が上がらない中、他の選手がその穴を埋めるべくステップアップし、Final4進出を掴み取りました。

主力の内3人が卒業やアーリーエントリーでチームを去りましたが、チームの絶対的司令塔カシアス・ウィンストンがチームに残留。ラングフォードや昨年のNCAAトーナメントでも安定した活躍を見せたビッグマンのゼイビア・ティルマンもチームに残り、2年連続のFinal4進出、そして2000年以来となる全米王者の座を虎視眈々と狙っています。

昨季からの主要選手

PG:カシアス・ウィンストン
SG:ジョシュア・ラングフォード
PF:ゼイビア・ティルマン
SF:アーロン・ヘンリー

主要新規加入選手

PG:ロケット・ワッツ
SF:マリィク・ホール

注目選手

カシアス・ウィンストン

ゼイビア・ティルマン


展望

所属カンファレンスの最優秀選手賞を受賞し、Consensus second-team All-Americanに選出されたカシアス・ウィンストンの残留がMSUにとっての最大の補強。昨季平均18.8得点7.5アシストを記録し、チームをFinal4に導いた彼がカレッジ最高の選手の1人である事には疑いの余地はありません。
アンダーサイズではあるものの、強気で攻撃的なガード。得点能力だけでなくコントロールにも優れます。今季は昨季以上に対戦相手から激しくマークされることが予想されますが、彼なら対戦相手の警戒を上回ってくれるでしょう。

アウトサイドはウィンストン、ラングフォードが並び、経験・実力共にカレッジで屈指。怪我さえ無ければ今季も安定した活躍を見せてくれるでしょう。今年ステップアップが期待されるのはインサイドのメンバー。
昨季全39試合に出場し、平均10.0得点7.3リバウンド1.7ブロックとブレイクしたゼイビア・ティルマンは更なる成長が期待される1人。昨季はあくまで脇役の1人でしたが、今季は主役の1人としての1人立ちに期待。長いウイングスパンと高い機動力を持つマーカス・ビンガムがステップアップし、ディフェンス面での貢献を見せてくれれば、チームにとって大きなプラスとなります。

フレッシュマンではロケット・ワッツとマリィク・ホールの4つ星実力派の2人に期待が掛かります。ワッツはウィンストンの後継者となるスコアリングガードでホールはオールラウンドタイプのウイング。どちらも次代のMSUを支える選手になるだけのポテンシャルを持った選手です。

今季のMSUの最大の強みはFinal4に進出したチームの主力選手が残ったことによる'経験値'。これは選手の入れ替わりが激しいカレッジバスケでは非常に大きな強みであり、ESPNのシーズン予想でもMSUは現在1位にランクされています。上級生を主力とするMSUは安定感で他の有力チームを上回り、今季の全米王者最有力である事に疑問は無いのですが、個人的にはそう簡単には行かない気がしています。昨季のチームは主力を欠いた中で、脇役の選手がステップアップし、チームとして'噛み合った'事でFinal4進出を果たしました。今季もFinal4に進出する為には計算の出来る安定感だけではなく、サポーティングキャストの予想を上回るステップアップが必要となると予想します。


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