2019-2020シーズンカレッジ注目チーム:ノースカロライナ大(UNC)


結論から言うと、私は今年のノースカロライナ大(UNC)は良い結果を残すと予想しています。昨季のチームから大黒柱のルーク・メイ、優秀なシューターでディフェンスにも優れたキャメロン・ジョンソン、フレッシュマンにして当たり出したら止まらないシュートを持ったコビー・ホワイト、粗削りながら抜群の身体能力でチームに爆発力を加えたナシール・リトルが卒業やアーリーエントリーでチームを去ったにも関わらず。

昨季のチームで平均得点上位5人の全員がチームを去りましたが、フレッシュマンから経験を積んできたビッグマン達がジュニアとなり、即戦力のフレッシュマンや他校からの転校生も加入。今季も十分に上位進出を狙える戦力が整いました。

昨季からの主要選手

PF/C:ギャリソン・ブルックス
C/PF:スターリン・マンリー
SG/SF:ブランドン・ロビンソン
SF/SG:リーキー・ブラック

主要新規加入選手

PG:コール・アンソニー
C/PF:アルマンド・ベイコット
SF/SG:ジャスティン・ピアース(ウィリアム&マリー大からの転校)
SG:クリスチャン・キーリング(チャールストンサザン大からの転校)

注目選手

コール・アンソニー


アルマンド・ベイコット

展望

今季のUNCの命運を握るのは間違いなくコール・アンソニー。高校バスケ界の強豪オークヒルアカデミー出身の高校NO1PG。McDonald's All-American 、Jordan Brand Classic 、Nike Hoop Summit と高校バスケ界の3大オールスターゲーム全てでMVPを獲得。高校バスケ界で最も支配力の高い選手です。
裸足身長185.4cmと身長は平凡ですが、助走有の垂直跳びでは109.2cmと爆発的な跳躍力を持ち、アウトサイドシュートやフローターも高確率。昨季もフレッシュマンPGのコビー・ホワイトが活躍を見せましたが、アンソニーはそれ以上の役割を果たしてくれるはずです。

アンソニーと同じくMcDonald's All-Americanに選出されたアルマンド・ベイコット。裸足身長204.5cm、指高271.8cmのサイズはカレッジでCを務めるには十分。インサイドを主戦場とするオールドタイプのビッグマンでリバウンドやポストプレーで強さを発揮します。
アシストも上手く、シュートタッチも良いものを持っているので、経験を積むにつれプレーエリアを広げる事が出来そうです。華のあるタイプの選手ではありませんが、地味に固くチームに貢献してくれるでしょう。
アンソニーはほぼ間違いなくOne and doneでカレッジを去りますが、ベイコットはNBA入りりまで数年に時間が必要となりそうなので、彼がカレッジを去るまではUNCのインサイドは安泰でしょう。

インサイドにはベイコットに加え、ギャリソン・ブルックス、スターリン・マンリー、ブランドン・ハフマンが揃い、質・量共に充実。PGにもアンソニーがいるので、カギとなるのはウイング。
ウイングの候補はブランドン・ロビンソン、リーキー・ブラックの昨季からのメンバー2人にクリスチャン・キーリングとジャスティン・ピアースの転校生を加えた4人。転校生2人もキャメロン・ジョンソンの様に優れた実績と経験を持った即戦力。無難に予想をすればSGにキーリング、SFにロビンソンを並べますが、爆発的な身体能力を持つピアースがスターティングポジションを勝ち取っても驚きはありません。高い万能性を持ち、気の利いたプレーの出来るブラックがベンチからの出場で短時間で結果を出してくれればチームに厚みが加わりますね。

注目選手としてはフレッシュマン2人を挙げ、アンソニーがチームの命運を握ると書いていますが、カレッジバスケでは上級生の活躍が必要不可欠。特に昨季からUNCでプレーするビッグマン3人や最上級生となるロビンソンの奮起が期待されます。彼らがステップアップし、転校生やフレッシュマンが期待通りの活躍を見せてくれれば、全米制覇を達成した2017年以来のFinal4進出も夢ではないと予想しています。


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