高校屈指のオールラウンダー2人が強豪校に転校へ

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U19USA代表にも選出されたNSU University School(NSU)のスコッティ―・バーンズとESPNランキングで4位にランクされるNicolet High School(Nicolet)のジェイレン・ジョンソン。学年を代表するオールラウンダーの2人がそれぞれ高校バスケ界屈指の強豪校であるIMG Academy(IMG)とMontverde Academy(MVA)への転校を公表。

近年、IMGやMVAには最上級生となる有望高校生の転入が目立ちますが、今季も例年通り高校を代表する選手が加入しました。IMGとMVAは今年も両校共にアメリカ高校バスケNO1チームを決めるGeico Nationalsに出場した高校バスケ界を代表するチーム。学年TOP100に入るレベルの選手が多数在籍し、今季も両校が高校バスケ界の主役となることは間違いなさそうです。

スコッティ・バーンズ

学年：class of 2020
高校：Montverde Academy
ポジション：PF
ESPNランキング:9位


U19USA代表に選出され、チームの世界制覇に貢献したバーンズ。U17でもUSA代表として世界制覇を達成した世代別代表の常連エリートプレーヤー。昨季まではMVAと同じくフロリダにある強豪校、NSUでプレーしGeico Nationalsにも出場しましたが、バーンズと共にチームを支えたバーノン・キャリーJrは卒業。NSUが強豪校である事に疑いはありませんが、転校先のMVAと比較すると個々のタレントで見劣りすることもまた事実でした。

MVAには高校を代表するオールラウンダーでU19でもチームメイトだったケイド・カニンガムが在籍。多才な選手を2人も擁するMVAは他チームを苦しめる事でしょう。また、HCであるケビン・ボイルは多数のNBA選手を育てており、特にオールラウンダーの育成に秀でます。バーンズもボイルの指導の下、更なるレベルアップを見せてくれるでしょう。

今夏のAAUはEYBL所属のNightrydas Eliteでプレー。平均18.1得点8.3リバウンド6.8アシストを記録するオールラウンドなプレーを見せました。インサイドプレーヤーとしてはアンダーサイズ気味ですが、長い四肢と溢れる闘志でインサイドで抜群の存在感を発揮。冷静にパスを捌く視野の広さとスキルをも備えます。課題はジャンパーの精度とハンドリングの向上。将来的にはドレイモンド・グリーンの様なタイプに成長しそうです。

ジェイレン・ジョンソン

学年：class of 2020
高校：IMG Academy
ポジション：SF
ESPNランキング:4位


ウィスコンシン州のNicoletからフロリダのIMGへの転校を決めたジョンソン。既にデューク大にコミットもしています。Nicoletはシーズン前予想でも上位に食い込んでいた強豪だけに大きな痛手。1学年下の弟、コービー・ジョンソンは転校せず、今季もNicoletでプレーする様です。

AAUではEYBL所属のPhenom Universityでプレーし、平均17.2得点9.1リバウンド5.8アシストを記録。PGからSFまでこなすサイズ・スキル・身体能力が有り、2021年のNBAドラフトでも上位指名が期待されます。下級生の頃は'Next ロンゾ'との声もありましたが、ロンゾ同様にアウトサイドシュート精度は要改善です。

転校先のIMGは昨季全米NO1に輝いたチーム。全米制覇を経験した主力のジェイデン・スプリンガーとノア・ファラカンは今季も健在。ジョンソン以外にも強力な転校生が加入。2年連続となる全米制覇も視野に入ってきました。

今季の高校バスケの主役はこの2校

共にフロリダを本拠地とするMVAとIMGですが、今季の高校バスケ界の主役はこの2校で間違いなさそうです。それだけこの2校の今季のタレント層は飛びぬけています。まだまだ有力高校生の転校のニュースは流れてくると思いますが、この2校を超えるまでの補強は中々出来そうにありません。この2校に限っては、学年TOP100に入るレベルの選手でさえスターティングメンバ―に入ることは容易ではありません。

カリフォルニアのSierra Canyon Schoolにも有力転校生が多数加入しましたが、昨年からの主力が今季も残っている分、MVAとIMGに分があるのではというのが私の予想。高校レベルではミスも多いので上手いPGがいるチームが有利というのが持論。Sierra CanyonはPGが薄いのも弱みかなと。実力派のPG、シャリーフ・クーパー擁するMcEachern High Schoolも対抗馬となるかもしれません。

この2校は昨季もGeico Nationalsの準決勝で対戦し、その時は1点差でIMGが勝利しています。今季は同トーナメント決勝でのフロリダ対決が実現しそうです。

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