ケンタッキー大がテレンス・クラークからコミットを獲得


1年でカレッジからNBAドラフトにアーリーエントリーをする”one and done” の名産地、ケンタッキー大(UK)。常に有望選手を獲得し続けていますが、ここ数年はライバルのデューク大に後れを取り、ドラフト1巡目上位級の目玉選手の獲得に苦戦中。

来年2020年に入学となるclass of 2020のリクルートでは、既に3人からコミットを獲得と好調。その内の1人、BJ・ボストンはオールラウンドなプレーが魅力の学年屈指のウイング。幸先の良いスタートを切ったUKですが、今回は更に学年を代表するプレーヤーの1人、テレンス・クラークからコミットを獲得。

クラークは2021年に高校を卒業するclass of 2021の選手でしたが、前々からclass of 2020への学年変更を検討している事を公言しており、UKのコミットに併せてclass of 2020への学年変更も表明。UKに高校を代表するオールラウンドウイング2人が揃う事になりました。

テレンス・クラーク



下級生の頃からその名を轟かせてきたクラーク。世代別USA代表候補合宿にも選出される高校を代表する選手の1人です。所属校は多くの卒業生をNBAに輩出するBrewster Academy(ブリュースター)。日本代表選手のシェーファー・アヴィ幸樹もブリュースターの出身ですね。

クラークは有望選手ひしめくブリュースターで、昨季チーム首位となる平均15.9得点を記録。今夏のAAUでもEYBL所属のExpression Eliteでプレーし、平均16.2得点5.1リバウンド3.7アシストと万能な能力を見せつけました。非常に完成度の高い選手で弱点と言えるのは、高校生にありがちな華奢なフィジカルとアウトサイドシュートの精度ですかね。

既に2021年のドラフトでの上位指名も予想される期待の選手です。

ケンタッキー大のリクルート状況

ケンタッキー大はクラークを含め、class of 2020で既に4人からコミットを獲得。4つ星ではウイングのキャメロン・フレッチャーとPFのランス・ウェア。5つ星ではウイングのBJ・ボストンと今回のクラーク。

ボストンはクラークと同じく高校を代表するウイングの1人。AAUでも22.8得点8.1リバウンド3.2アシストを記録。今季からはカリフォルニアのSierra Canyon School(シエラキャニオン)に転校。今季から大物選手が多数加入し、全米屈指のタレント層を誇るシエラキャニオンでも中心選手としての活躍が期待されます。

クラークとボストンが並ぶウイングは、サイズ・身体能力・オールラウンドなスキルを備え、対戦相手にとっては非常に厄介。ケンタッキー大は今年もケルドン・ジョンソンとタイラー・ヒーローの2人をドラフトで1巡目でNBAに送り込みましたが、クラークとボストンも同様にドラフト1巡目指名、それも1桁順位での指名を受けてのNBA入りも十分予想されます。

スター候補のクラークとボストンだけでなく、長くチームを支える選手になれる可能性を持つ、4つ星のフレッチャーとウェアの獲得は長期的に見てチームにとっては大きなプラス。ウイングにポジションは偏っていますが、クラークとボストンはハンドラーとしてもプレー出来る現代的なウイング。後はビッグマンを獲得することが出来れば、class of 2020のUKのリクルートは近年で1番の当たり年となるはずです。


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