ラメロ・ボールがレギュラーシーズン初戦でダブルダブルを達成

お騒がせ三兄弟の末弟、ラメロ・ボール。過去のプロチームでのプレー歴等がネックとなり、NCAAには進まず、今季からNBLのイラワラホークスでプレーしています。

シーズン開幕戦となった対ブリスベンブレッツ戦。ラメロは初戦でいきなり12得点10リバウンドのダブルダブルを達成。試合は90-81でブレッツが勝利し、レギュラーシーズン初戦を勝利で飾る事は出来ませんでしたが、上々のデビューとなりました。

ラメロはプレシーズンでの活躍により、評価を上げてきており、来年のドラフトでの上位候補にも名前が挙がっています。


スタッツ以上のインパクトを残す鮮烈デビュー


12得点10リバウンドに加え、5アシスト4スティール0TOと攻守に渡り活躍。高校時代のハイライトにより” ディフェンスをしない” というイメージが拡散されてしまっているラメロ。ハードにディフェンスをする選手では無いけれど、プレーの先を読む感覚は素晴らしく、4スティールを記録。

ダブルダブルを記録したスタッツも立派ですが、スタッツ以上にプレーのインパクトは鮮烈。
上のプレーでは1回のオフェンスで2度もディフェンスをアンクルブレイク。そこからディフェンスを引き付け、アシストに繋げています。

セルフィッシュなイメージも根強い彼ですが、しっかりチームのシステムの中でプレーをしています。惜しくもリングに嫌われるシュートが多く、自慢の3PTも0/5と不発。アウトサイドが決まっていれば、20得点はいっていたかな。そうすれば試合の勝敗も変わっていたでしょう。

SNSのおかげで日本でも高い知名度を誇るラメロ。切り取られた彼の一面のみが広まってしまったせいで、” ディフェンスをしない” 、” セルフィッシュ” といったイメージが定着してしまっていますが、広い視野から繰り出される創造性の高いアシストやオールラウンドなプレーが彼の魅力。

NBLでのプレーを機に、彼のセンス溢れるプレーが広く認知されることを願います。
一方で彼にもまだまだ課題があることも事実。以前プロとしてプレーしていた頃と比較し、ディフェンスの圧力への対処は随分改善しましたが、未だにフィジカルコンタクトに対しては懸念を残します。ディフェンスのタイミングを外し、綺麗にディフェンスをに抜き去りますが、フィニッシュの精度は怪しいですね。

彼の課題を考えると、フィジカルコンタクトの強いNBLでのプレーはとても賢い判断の様に思います。成長次第では、来年のドラフト1位指名も不可能では無い位置につけています。

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