オレゴン大がメンフィス大にNCAAの洗礼を浴びせる

フレッシュマン5人をスターティングメンバ―に起用し注目を集めるメンフィス大。開幕2連勝と幸先の良いスタートを切り、APランキングでも全米13位にランクされている。メンフィス大は開幕3戦目でAPランキング14位のオレゴン大と対戦。オレゴン大は毎年タフなチームを作り上げてくる伝統校だ。

2020年のドラフト1位指名有力候補であるジェームス・ワイズマンをはじめ、インサイドに強力な選手が揃うメンフィス大だが、オレゴン大がメンフィス大自慢のインサイドに仕事をさせず。84-72でオレゴン大が勝利し、メンフィス大のフレッシュマン達にNCAAの洗礼を浴びせた。

ワイズマンがファールトラブルに追い込まれる


高校時代の引っ越し費用に関して、現在メンフィス大でHCを務めるペニーから援助を受けたとして出場資格の有無を問われ、渦中の人となっているジェームス・ワイズマン。コート上では開幕2試合で平均22.5得点10リバウンドと持てる才能を遺憾なく発揮している。

ドラフト1位指名候補の名に恥じない活躍を続けるワイズマンだったが、この試合では開始早々に2つの目のファールを吹かれ、ベンチに退くことを余儀なくされる。ワイズマンの不在により、メンフィス大は試合の主導権をオレゴン大に握られることとなる。劣勢のメンフィス大は機動力の高い選手をコートに送り出し、プレスディフェンスでオレゴン大からTOを誘発し、試合を五分に戻す。

その後も何度もオレゴンが突き放しては、メンフィスが追いかける展開が続くが、オレゴンは徹底してメンフィスのインサイドをシャットアウト。ワイズマンはオフェンスリバウンドからのプットバンクで得点を稼ぎ、14得点12リバウンドとダブルダブルに乗せるも、インサイドでボールを貰えず、持ち味を全く発揮させてもらえなかった。ワイズマンの相棒、PFのプレシャス・アチュワも5得点4リバウンドに終わった。

メンフィス大のガード陣は強気なオフェンスを見せたがシュート成功率は上がらず。メンフィス大のガード陣がワイズマン、アチュワの並ぶ強力インサイドにボールを集める事が出来なかったのもこの試合の敗因の1つ。ボールを貰えない中、集中力を切らさずリバウンドを奪取し続けたワイズマンの印象は結果として上がったのだけれど...。最後にちょっと無謀なオフェンスを繰り返したけれど、それはそれで自分で試合を何とかしようという気持ちが感じられて悪くはなかったかな。

オレゴン大ではエースのペイトン・プリチャードが勝負強く3PTを沈め、14得点6アシスト。ミスも目立ったが勝負所ではキッチリ仕事をして見せた。フレッシュマンのチャンドラー・ローソン、アディソン・パターソンも短い時間で結果を残した。チームでTO18個とミスが目立ち、会心の出来とは行かない中、メンフィス大のポイントであるインサイドをキッチリと押さえ切ったオレゴン大の試合巧者ぶりが際立った試合だった。

メンフィス大としてはフレッシュマン5人をスタートに起用している若さが裏目に。ベンチから出てくる控えもメインはソフォモア。シーズンが進む中でチームとして成熟していくことが出来るだろうか。

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