ジャイレン・グリーンが34得点もProlificがシーズン初黒星を喫する

高校バスケはホリデートーナメント真っ盛り。今季一番推しているジェイレン・グリーンの所属するProlific Prep(プロリフィック)もChick-Fil-A Classicに出場し、準決勝でLa Lumiere School(ルミエール)と対戦。ルミエールは2017年にジャレン・ジャクソンJrやジョーダン・プールを擁し、全米招待を制した強豪校。

シーズン無敗同士対決はルミエールが37-18と大量リードで前半を折り返し、勝負ありと思われた。後半に入りプロリフィックはエース、ジェイレン・グリーンの3PT攻勢で猛追。グリーンは後半だけで30得点を奪う活躍を見せたが、後一歩が届かず。63-59でルミエールに敗れ、シーズン初黒星を喫した。

プロリフィックの2枚看板の1人、ニマリ・バーネットは前半に負傷し本調子には程遠く。個々のタレントに依存するプロリフィックは攻守に統制の取れたルミエールのチーム力に屈した。

想像以上の爆発力を見せたグリーン


スターティングメンバ―の2人を故障で欠き、エースの1人のニマリ・バーネットも前半に負傷した事で精彩を欠いたプロリフィック。冷静にゲームを進めたルミエールのリードは最大で20点以上に広がった。

後半に入り、プロリフィックのエース、ジェイレン・グリーンにスイッチが入り、次々と3PTを沈め、残り3分半にはプロリフィックが8点差まで迫る。ルミエールもキッチリとFTを沈め逃げ切りを狙うが、グリーンの3PTが止まらず、残り20秒には60-59でルミエールを追い詰めたが、最後はグリーンがボール運びで致命的なTOを犯し、試合が決した。

最後はグリーンの獅子奮迅の活躍で接戦となったが、攻守にまとまったルミエールのチーム力の高さが際立った試合だった。ルミエールではガードのウェンデル・ムーアJrがプロリフィックのディフェンスを翻弄し、20得点4アシストを記録。フロアリーダーとしてルミエールのオフェンスを統率した。

世代別USA代表の常連でESPNランキングで3位にランクされるグリーンだが、今季からプロリフィックに加入し、オールラウンドなゲームに磨きをかけている。今夏のAAUでも勝負強さを発揮したグリーンだが、この試合でも次々とタフショットを決め続け、高校屈指の勝負強さと爆発力を証明した。

グリーンは下級生の頃から推し続けてきた選手だが、常に予想を上回るプレーを見せてくれるのが彼の魅力。今季に入ってアウトサイドシュートの精度が格段に向上し、どんな姿勢・距離からでもシュートを沈めてしまう怖さを見せ始めている。グリーンの同学年ではエバン・グリーンとケイド・カニグハムが不動のトップ2となっているが、グリーンも十分そこに食い込んでいけるだけの選手に成長している。

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