マクール・メイカー加入のHillcerest PrepがCFA クラシックを制す

ソン・メイカーの従兄弟として注目を集めるマクール・メイカー。ソン・メイカー同様の7フッター級のサイズに高い機動力に加え、精度の高いアウトサイドシュートを備えた選手だ。既に19歳となっており、2020年のドラフトへのアーリーエントリーも模索している様だ。

高い評価を受けるマクールは、12月にシーズン途中にしてアリゾナのHillcrest Prep(ヒルクレスト)に移籍。ヒルクレストはディアンドレ・エイトンを輩出し、近年多くの有力選手が集まる強豪。

ヒルクレストは全米中の強豪が集まるChick-Fil-A Classic(CFAクラシック)に出場。CFAクラシックからマクールが加入したこともあり、ヒルクレストは決勝でインディアナ州のLa Lumiere School(ルミエール)に勝利し、CFAクラシック を制した。

決勝でダブルダブルを達成


ヒルクレストはアリゾナ大にコミットしている大型ガードのデイレン・テリー、NBA選手のキャメロン・ジョンソンの弟でありノースカロライナ大にコミットしているパフ・ジョンソン、class of 2021でESPNランキング7位にランクされるマイク・フォスター等を擁するタレント軍団。そこにマクール・メイカーが加入したことでヒルクレストへの注目は更に高まった。

CFAクラシック準決勝でウェストバージニアのHuntington Prepに勝利したヒルクレストは決勝でインディアナのルミエールと対戦。この大会から加入したマクール・メイカーは早速オールラウンドなスキルと高い機動力を発揮し、ゲームハイの15得点に加え10リバウンドを奪いダブルダブル。フォスターも13得点10リバウンドでダブルダブルを達成し、インサイドを支配したヒルクレストが55-44でルミエールに勝利。大会の最優秀選手にはフォスターが選出され、マクールも優秀選手の1人となった。

マクールはハンドリングには少しぎこちなさを見せるが、パッシングやシューティングがスムース。身体的な面でも華奢だったドラフト当時のソン・メイカーと比較すると仕上がっている様に見える。2020年のドラフトにアーリーエントリーが認められれば、1巡目指名もあるだろう。2020年のドラフト候補には目ぼしい7フッターがいない事もプラスに作用するはずだ。
※アメリカでプレーする選手には、年齢と並び高校卒業後1年経過していることがアーリーエントリーの資格に求められる。従兄弟のソン・メイカーや2018年に1巡目指名を受けNBA入りしたアンフェニー・サイモンズはプレップでの1年が高校卒業後の1年として認められ、大学をスキップしアーリーエントリーした。

マクールの加入にも驚いたが、それ以上に今季からヒルクレストのHCに就任していた元NBA選手のマイク・ビビーが既にヒルクレストを去っていたことには驚かされた。前任校のShadow Mountainではコーチとして成功を収めていたビビーだったが、同校の教師へのセクハラで解雇。10月に就任したばかりのヒルクレストも12月上旬でチームを去る事となってしまった…。

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