コール・アンソニー不在のノースカロライナ大、エール大に辛勝

司令塔のコール・アンソニーを怪我で欠くノースカロライナ大(UNC)。ただでさえ今季は得点力不足に悩まされてきたUNC。リーディングスコアラーのアンソニーの不在中は1勝2敗と負け越しており苦戦が続く。

シーズン7勝5敗のUNCはエール大と対戦。格下のエール大相手に序盤はリードを許すも、シニアのブランドン・ロビンソンが奮闘を見せ、70-67で辛勝。この勝利でアンソニー不在時の成績を2勝2敗の5割に戻した。ロビンソンはゲームハイの20得点を記録している。

この試合はUNCのヘッドコーチ、ロイ・ウィリアムスにとってキャリア879勝目。バスケットボールの殿堂入りを果たしているUNCの伝説的コーチ、ディーン・スミスに並んだ。次戦の対ジョージア工科大戦でスミスを超えることが期待される。

深刻な得点力不足が続く


昨季のリーディングスコアラーが卒業やアーリーエントリーでチームを去ったUNC。コール・アンソニーが健在だった頃から決定力不足が課題で、1試合での得点が80点を超えたのはここまでシーズンで1試合のみ。平均19.1得点を記録していたアンソニーを欠き、課題は更に深刻に。この試合でスターティングPGを務めたのはフレッシュマンのジェレマイア・フランシス。アグレッシブにドライブから得点を狙い、直近3試合連続で2桁得点を記録中。フランシスの活躍はUNCにとって数少ない話題の1つだ。この試合でも終盤に勝利を決定づけるバスケットカウントを決めた。

今季の誤算の1つ転校生のクリスチャン・キーリング。昨季チャールストンサザン大で平均18.7得点3PT成功率38%を記録していた実力派のスコアラーが5.3得点3PT成功率21.1%と不発。アンソニーの負傷後もステップアップすることが出来ず、直近2試合は出場時間も激減している。

ゲームハイを記録したシニアのブランドン・ロビンソン。後半に3PTが当たり、キャリアハイの20得点。この試合で5本の3PTを沈めたが、継続的にこれだけ決めてくれればUNCの得点力不足も大幅に解消されるはず。

ギャリソン・ブルックス、アルマンド・ベイコットのインサイドは共に平均8リバウンド以上を記録し、リバウンドには強さを見せるが得点力は不安定。自分で得点をクリエイトするタイプではなく、プレーが正直過ぎる傾向があり、リバウンドをとっても得点に繋げきることが出来ないのが歯がゆい所。

負傷中のアンソニーも試合前の練習には練習着で参加し、復帰までは残り数週間の見込み。UNCは年明けからカンファレンスゲームに突入し、次戦は1/5の対ジョージア工科大戦。UNCの所属カンファレンス、ACCは強豪カンファレンスだが、デューク大やルイビル大、バージニア大との対戦は2月以降の予定で、カンファレンスゲーム前半は比較的楽なスケジュール。この間にアンソニーの復帰、サポーティングキャストのステップアップが無ければ、今季のUNCはNCAAトーナメント出場すら逃すことになるかもしれない。

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