NBAドラフト2020:メンフィス大のジェームス・ワイズマンがカレッジを去る

メンフィス大のビッグマン、ジェームス・ワイズマン。類まれなサイズと機動力の高さを持ち、2020年のNBAドラフトでトップ指名も予想される逸材だ。高校時代に現メンフィス大HCのアンフェニー・ハーダウェイ(ペニー)から金銭的な支援を受けた事で、NCAAから12試合の出場停止処分を受けていたジェームス・ワイズマンが大学を退学する事を公表した。

今季は3試合に出場し、平均19.7得点10.7リバウンド3.0ブロックを記録。大学を去った後は代理人と契約し、2020年のNBAドラフトに向けて準備を進める見込みだ。カレッジでのキャリアは僅か3試合で終わりを迎えたが、ジョージア大のアンソニー・エドワーズ、NBLで活躍するラメロ・ボールと並び、2020年ドラフトでの1位指名有力候補に名前が上がっている。

ドラフト順位への影響は?


メンフィス大のスーパーフレッシュマン、ジェームス・ワイズマンのカレッジでのキャリアは僅か3試合で終了。その3試合の中でカレッジレベルでは圧倒的なサイズ、跳び抜けた機動力を証明し、高校NO1プレーヤーの評判に違わぬインパクトを残した。ゲームへの集中力が課題とされた選手だが、カレッジでは常に全力で献身的なプレーを見せていた。ウィングスパンは228.6cm、スタンディングリーチは283.2cmと言われており、ワイズマンレベルの身体的才能を持つビッグマンはしばらく出てこないだろう。

彼が何故出場停止処分半ばの今になって大学を去る判断をしたのかには疑問も残るが、その判断にはメリットもある。

1つ目は怪我のリスクの軽減だ。

カレッジでのプレーには当然のこと怪我のリスクが伴う。怪我がドラフトの指名順位に大きく影響する事は今年のドラフトでのボル・ボルを見ても明らかだ。当初上位指名候補とされた彼は、怪我による懸念から2巡目44位指名に終わっている。

今は2020年のドラフト1位指名候補にも名前が上がるワイズマンだが、怪我を負ってしまえば、指名順位が大きく下がりかねない。そうなればサラリーも数億円単位で影響を受ける。アマチュアであるカレッジでのプレーにより、将来手にできる大金を失う可能性が高まることはどのプレーヤーも望まないだろう。

ノースカロライナ大のフレッシュマンで同じく2020年のドラフト上位候補であるコール・アンソニーは先日膝を負傷。4-6週間の戦線離脱を余儀なくされる見込みだ。

2つ目は個人スキルの向上にフォーカス出来る点だ。

カレッジではNCAAにより練習時間が規定されており、個人スキルの向上に大きく時間を割くことは出来ない。ジェームス・ワイズマンがカレッジでトップレベルのタレントであることは出場した3試合で既に証明済みであり、個人スキルの向上に集注したいのであれば、カレッジを去るという判断も納得だ。

2019年のドラフトでは、高校卒業後カレッジへの進学をスキップし、1年間ドラフトに向けて準備をしたダリアス・ベイズリ―が23位で指名された。ベイズリ―の高校時代の評価を考えれば、これは成功例と言えるだろう。大学を去るという彼の決断が正しかったかどうかはドラフト指名順位で明らかとなるだろう。

今回の判断で気になるのは恩師であるペニーとの関係性。ジェームス・ワイズマンはAAU、高校、カレッジとペニーに師事をしてきたペニーの秘蔵っ子とも言える選手だ。そんな彼が、出場停止処分中の不可解なタイミングでペニーの下を去ったという事は、今回の件が彼等の関係に何らかの溝を残してしまったのかもしれない。

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